前回に引き続き、この時期に特に悩まされるカビと湿気についてお伝えします。
カビ対策として除湿はもちろんのこと、
カビは細菌の一種なので抗菌作用も必要となります。
除湿剤、防カビ材は色々ありますが最近は自然由来のものが注目されるように。
住宅に用いる「木」もその一つです。
木は種類によって様々な特性を持っていますが
住宅の中で湿気の多い箇所に効果的な材料を使うことで実力を発揮するとのことです。
我が家でも使われている湿気に対応力のある木とは…「桐」です!
桐の木(写真右)割とすぐ大きく育ちます。
紫色の花が咲いている背の高い木、見たことありますか?
前述で「木」と紹介しましたが
桐は木かと思いきや実は「草」の仲間だって知っていましたか?
私は知りませんでした(;^ω^)
桐はやわらかく断面は穴だらけ。
穴の中に湿気を刷り込むことで乾燥する性質を持っています。
また、桐は湿度が高くなると膨張して機密性が高まり、
湿気が侵入するのを防ぐ効果もあるそうです。
その性質を建築にも活かし、古来から重要建造物やタンスなどに多く使われてきました。
我が家では、押し入れ・ウォークインクローゼット(WIC)に用いています。
桐のWICは、湿気を吸収して湿度が70%以内に保つようになっているので洋服が傷みにくい!
↑ WIC内部。
完成から4年経ちましたが、湿気防止効果は全く衰えず!
カビも生えませんし防虫効果も◎
4年間で防虫剤を使用したことはありません。
それだけ桐が優れた素材だということが分かりますね!
さらに、乾燥時には木が収縮して蒸れないように通気性を良くしてくれる効果も。
このように、桐はまるで呼吸しているかのように調整を行い
収納内を一定の快適な状態に保つ働きをしてくれるのです。
また、調湿性のある本物の桐は素手で触ると一瞬で紫色に変色するそうです。
安物の桐ではそうはなりません。
ホームセンターなどで売られている桐として売られているスノコは
触ってみても変色しませんよね。
主に中国産の粗悪な桐は、漂白・塗装が施されていたり黒ずんでいるそうです。
日本で昔から使われてきた万能素材「桐」。
湿度の高い日本ならではの「天然素材」を用いた優れた防湿の方法と言えますね(^^♪
カビ、湿気対策についてまだまだお伝えしちゃいます。
次回の更新もお楽しみに!