西山よしおからのメッセージ

愛知県津島市、市議会議員としてこの地域の将来を考え、皆さんの意見を取り入れ、還元できる方法を提言できる場にいたします。 

行政視察、東京都狛江市(抜粋)

2008-02-06 17:48:30 | Weblog
 東京都狛江市は東は世田谷区、西と北は調布市、南は多摩川を挟んで神奈川県川崎市に接している、わずか6平方キロ(わが津島市の4分の1)に人口7万7千人、非常に人口密度の高い地域であります。
市域はほとんど平坦で、過去は多摩川沿いに、豊な土壌を生かして、穀物・果物の栽培が盛んであったと言うことであります。
近年、都市への交通の便利さと多摩川などの自然環境に恵まれているため、住宅都市へと急変し、さまざまな点で健康的な居住環境が問題になってきました。
そこで将来都市像として「水と緑に恵まれた美しい町並みの都市」「地域社会に根ざしたふれあいのある都市」「豊で活気あふれる都市」を3つの柱により、まちづくりを目指している。
我々は、狛江市のまちづくり条例(都市計画マスタープラン)について、策定に至る背景・策定までの流れを勉強しに、訪れました。―――概略

1、まちづくりの理念と目標
 今までの「拡大」を前提とした地域社会から、より「安定」した生活の質の充実した地域社会を形成することを理念とし、その目標として、
 *成熟した暮らしやすいまち
 *より良い住環境を優先するまち
 *自然を守り育てるまち
 *市民自らがつくるまち
を目指していく。

2、背景
 平成12年度、まちづくりの実現化に向けて、マスタープランの策定
「市主導型」から、市民・事業者・市が相互に連携して「協働型まちづくり」への転換、条例の検討
 *市民のまちづくりに関する発意を積極的に受け入れる仕組み
 *まちづくりに関しての必要な情報提供、人材の派遣
 *まちづくりについてのルールの提示
といった具体的な課題を検討
 平成13年度
 市民のワークショップにおける条例の検討、提案書の提出と共に、並行して庁内の関連部署で構成した調製会において、条例制定における検討課題の洗い出しを行う。
 平成14年度
 まちづくり条例検討委員会の設置
 平成15年度
 条例案を議会に上程、可決
 3月31日公布、同年10月施行

 3、条例の概要
 Ⅰ、市民によるまちづくり
*地区のまちづくり
 質問事項:(地区を単位として、その中でルールを決めることにより、まちづく   りを進めることが可能か、どうか?)
 質問事項:(地区住民が主体となって、地区内の土地利用に関する計画及び基準   を定めることが可能かどうか?)
*テーマ型まちづくり
 Ⅱ、開発・建築などの事業における手続き
 質問事項:テーマ型まちづくり活動を行うことを目的として、協議会を設置、審   査によって支援を受けることができる。(助成金の交付、Ⅰ団体につき5万円)、研究・実践等、成果の程は?


 マスタープランの構成と骨格ーーー全体構想
 市民全てが共有する将来都市像を「みず、みどり、みち、みんなの輪がつくるまち」とし、拠点と軸の形成による都市の骨格形成を推進していく。


 以上、「まちづくりの実現化」では全体構想や地域まちづくり構想で掲げたまちづくりの方針・施策を実現していくための考え方や方策を伺うことができました。
 市議会事務局:加納松男様、建設環境部、計画課:三宅哲様、馬場麻衣子様、
大変ご迷惑おかけいたしました、お詫び申し上げます。