昨日の続き。
「保護司」は先ず「根気」のいる仕事。
対象者本人はもちろん、その家族・友人・職場或いは学校、全て把握できるかが問題。次に、本人の意思を確認すること。就労支援や学業支援。家族の希望も確認する。
そして「自覚」。
対象者が「もうダメ」、と思った瞬間、なる話もならず、私の希望もしぼむ。
「こうしたい」、本人が思っているだけでも決して事はならず、「こうやってみせる。必ずなる」と云う強い意志・信念がなければ、なかなか達成できるものではありません。
言うのは簡単、新たな道を切り開き目標に近づくためには相当の時間も要するハズであり、途中で挫折するのがオチ、挑戦するのはそれだけ難しいのであります。
特に「クスリ」の常習者は軌道修正することが難しい。フラッシュバックなる感覚(被害妄想)も私にはわからない。歯がガタガタになり、体がボロボロになってからでは、もう手遅れ。
何事もそうですが、「保護司」の仕事を通じて初めて知る「根気」と「自覚」。
本当は独りでは、へこむ事も。
大したことではないのに。
本当に「ツルさん」のような方ばかりですと、私も救われるのですが、時には私のしたことがミスマッチしていないか、間違った方向へ行ってしまわないか不安になることがあります。
分からない事だらけ、自信を無くす時もあります。
だからこういった仕事をする、重ねる事によって、「もうダメだ」と云う自己否定の世界から乗り越えられる気がするのです。
これからも、皆さんの力を借りて、チョコットした「明り」を求めて模索を続けます。