二朱金にはまず、江戸時代初期に発行された「元禄二朱金」(1697年)があります。
その後、江戸末期に一朱金として初めて、1824年(文政7年)に「文政一朱金」が製造されました。
使いやすい額面の貨幣を流通させるという名目で発行されましたが、縦横11mm、重さ約1.4gと小さく、金純度12.3%で、世間の評判も良くなく、1832年までの9年のみの発行でした。
1832年(天保3年)には一朱金に代わり「天保二朱金」が発行されました。こちらは14×8mm、重さ約1.6g、金純度29.9%です。
使いやすかったためか、1858年(安政5年)までの26年間製造されました。
あと、二朱金としては、1860~63年に発行された「万延二朱金」がありますが、こちらは1.2×0.6mm、重さ約0.75gと小さくなっており、金純度も当初は25.9%でしたが、その後18.3%に落とされています。