☆ 5月7日(水)
お早うございます、今日もお立ち寄り有難う御座います ☆
5月7日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
みずからを教育する
人間の教育にはもちろん立派な校舎も必要であり、環境も必要でしょうが、それのみに頼っていてはならないと思うのです。行政の充実により、なるほど環境はだんだんよくなってくるでしょう。
しかしそういう環境がつくられたとしましても、その中でそれぞれの人がみずからを処して、みずからを教育してゆく。自問自答しつつ、より高きものになってゆくということを怠っては、決して立派な人間は生まれてこないと思うのです。
きょうよりあす、あすよりあさってと、みずからを高めてゆくところに人間の成長があり、またそこから立派な人間が生まれてくるのではないでしょうか。
【コラム】筆洗
2014年5月6日東京新聞TOKYOWeb
▼政治記者は朝、政治家の自宅を訪問し、情報を得る。十数年前、保守系政治家が日経新聞の記者を大切にするという現象があった。スクープを許すかもしれない。こちらとしては放置しておけない
▼なぜ日経新聞の記者をかわいがるのか。噴き出しそうな理由だった。この政治家は日経連載の『失楽園』の続きを一刻も早く読みたくて、この記者に相談していた
▼作家の渡辺淳一さんが亡くなった。どちらかといえば女性ファンが目立っていた渡辺さんだったが、不倫をテーマにした『失楽園』で男性層にまで人気を広げた▼主人公が最後の晩餐(ばんさん)に選んだ「カモとクレソンの鍋」に男たちは熱狂した。政治家の話はともかく、新聞の連載小説がこれほど話題になることは当時珍しく、新聞小説の新たな可能性を認識させられた
▼渡辺さんの描く男は、どちらかといえば、社会的な成功者や屈強なタフガイではなく、繊細で思慮深く、女性を喜ばせる「男性」だろう。新しい男性像は、高度成長を終え、「深み」を求める時代の空気にうまく合っていた
▼後年のテーマは老い。その理想は「年甲斐(としがい)のなさ」である。「地味な格好をして、恋愛もせず、庭いじりと孫の相手をして死んでいく。そんなもったいない話はありません」。時代に敏感だった流行作家の死。勇気とエールをもらったシニアたちは「年甲斐もなく」嘆いてもいいか。
【社説】東京新聞TOKYOWeb
スマホのルール 生身のつながり優先で
2014年5月6日
スマートフォンや携帯電話を手放せない子どもが増え、社会問題化している。利便性とトラブルが同居する空間とどう向き合うべきか。人と人との生身のつながりの大切さを考え直す機会としたい。
ひと月余り前、埼玉県警はこんな事案を発表した。
ガールズバーで小学六年の女子児童を接客させていたとして、児童福祉法違反の疑いで経営者を逮捕した。時給千二百円で真夜中に働かされ、学校は休みがちだった。
驚かされたのは、女児がスマホの無料通信アプリ「LINE」を通じて従業員の募集を知り、連絡を取ったというのだ。親や先生は異変に気づかなかったのか。大人の責任は重い。
内閣府調査では、今や小学生の四割近くがスマホやケータイを持っている。中学生では二人に一人、高校生になるとほぼ全員だ。
好奇心の旺盛な子どもにとってインターネット空間は魅惑的だろう。友だちとやりとりしたり、ゲームに興じたり。調べものに役立てれば、学習効果も見込める。
例えば、昨年の小六と中三を対象にした全国学力テストの結果を見ると、一日一時間までネットを使っているという子どもの成績が最も良かった。それ以上になると成績は下がり気味だった。
携帯端末はもろ刃の剣だ。うまく使いこなせず、依存しがちな子どもの増加は気にかかる。食事中も布団の中でも手放さない。睡眠不足から勉強や運動がおろそかになる。反社会的情報に触れ、犯罪に巻き込まれる危険も高い。
「LINE」では手元に届いたメッセージを読んだかどうかが即座に相手に伝わる。返信しないといじめや仲間外れにつながりかねず、書き込みをやめられない。そんな強迫的な現象も起きている。
子どもに買い与えるなら親子でルールを決めるべきだ。だが、子どもの世界の“おきて”があると、親は口を挟みにくくなる。
愛知県刈谷市の取り組みは注目したい。四月から全小中学校とPTAが連携し、午後九時以降は親が預かり、使わせないという共通ルールの導入を試みている。早くも効果が表れたという。
親にも子どもにも、大義名分が立つからだろう。学校と地域、家庭が足並みをそろえて絞り出した知恵を評価する声も出ている。
もっとも、外からの使用制限ではネットとつき合う力は育めまい。生身の人間関係こそが道具に振り回されない自主性や自立心の糧となる。再確認しておきたい。
☆ 今日も皆さまにとって良い一日でありますように ☆
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