☆ 5月16日(金)旅の日
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5月16日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
人間観を持つ
人間の幸せを高めていくためには、まず人間が人間を知ることが大切だと思う。言いかえれば、人間とはどういうものであり、どういう歩み方をすべきであるかという正しい人間観を持つということである。そうした人間に対する正しい認識を欠いたならば、いかに努力を重ねても、それは往々にしてみのり少ないものになってしまい、ときにはかえって人間自身を苦しめることにもなりかねない。
そういう意味において、指導者がまず正しい人間観、社会観といったものを生み出し、それに基づく指導理念を打ち立てていくならば、それはきわめて力強いものになってくると思うのである。
【コラム】筆洗
2014年5月15日東京新聞TOKYOWeb
▼初物を縁起物として好んだ、江戸の人は特に初鰹(がつお)にこだわった。買ったのは男である。家計も顧みず、現在の価値でいえば数十万円のカツオをポンと買ったという。古い川柳の<女房と半いさかいで初鰹>。おかみさんが腹を立てたのも分かる
▼「初物七十五日」。初物を口にすれば、二カ月半長生きできる。七十五日は字引によると「それほど長くない期間」とある。「人の噂(うわさ)も七十五日」は人はいずれ忘れてしまうから気にするなという慰めとして使われる
▼艶っぽい都々逸にこんなのがある。<広い世間を 意地ゆえせまく 七十五日を すだれ越し>。何があったか知らないが、周囲が反対する恋路を歩む二人は七十五日間、人目を忍ぼうというわけか
▼七十五日という言い方は江戸初期以降のものでそれ以前は「人の上は百日」。他人のことなんて百日で忘れる。時代が下って、二十五日も縮んだか
▼現代の感覚では七十五日もかからない。どんなに世間を騒がせようともあっという間に消える。三月に消息を絶ったマレーシア航空機。依然として行方は分からないが、話題にならない。「偽作曲家」はもはや飲み屋の冗談にもならない
▼技術進歩。「きょう」の情報の洪水が「きのう」の情報を容赦なく押し流す時代。ほとぼりが冷めるのは早くなる。為政者には実に好都合で何をやろうが、世間はすぐに忘れてくれる。
☆ 今日も皆さまにとって良い一日でありますように ☆
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