なんとまあ、刑事役の文五郎師とは！

　先月の３０日の夜だったか、家でパソコンいじりながら半分ＴＶを
見ていました。
ＴＢＳの「湯の町コンサルタント４　上山田温泉編」という番組を
やっていまして、歌舞伎役者の坂東三津五郎丈と俳優の角田卓造が
出ていました。

普段あまりこの手の番組は見ないんですが、たまたまそれより1週間ほど
前に映画「有頂天ホテル」を見たばかりで、(クネクネの）角田卓造が
変に印象に残っていたせいか、はたまた三津五郎丈が出演しているせいか、
肩の凝らない番組っぽいのでパソコンしながらも見るとはなく見ていた
のです。

　話しの内容は、三津五郎丈扮する温泉ホテルのコンサルタントが、
経営に悩むホテルを訪問中に殺人事件が起きこれを角田卓造と一緒に
解決させる、といったようなことで、ストーリーの途中に地元の城めぐりを
三津五郎丈にさせたりして観光にも一役買っている番組なんですが、
（実際のところ、三津五郎丈は城めぐりが趣味なんです！）

意外だったのは、番組の初めのほうで犯罪現場に警察のパトカーから
刑事役で降りて来たのが、何と長唄の鳥羽屋文五郎師だったのです。
しかも「勧進帳」なんか歌いながら出て来ちゃって！

　パソコンやりながらのテレビだったので、聞くとも無く「勧進帳」
っぽいのが耳に入った途端、「ン！　こりゃタダモンじゃないぞ！」と
あわててテレビを良く見たら、それもそのはず長唄の鳥羽屋文五郎師じゃ
ないですか。道理で上手い訳だわ。本職だもんね。うっかりしたら
見逃すところだった。

　これは、と思ってそれからずっと見ていたんですけどその後は登場して
来なかったですね。なんだよ、って感じでした。チョイ役の友情出演っ
てえことかもしれませんが、刑事に「勧進帳」歌わせて登場させるなんて。
なんとまあ。面白い。存在感いっぺんに出ちゃう！アドリブですかね。

それでも初めに期待させたのなら、もうちょっと出演場面を増やして上げて
欲しいよね。あてにして見ちゃうもの。

犯人が見つかるように、「どうぞ叶えて下さんせ、妙見さまに願掛けて～」　
とか歌わせちゃう場面とか無理やり作ったりしてね。ダメかな。ハハハ！