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HANNIBAL RISING

2007-01-09 14:15:13 | PAPERBACKS
THOMAS HARRIS のベストセラー、「ハンニバル・レクター」ものの第4作目
がいよいよ発売になりました。

全米で去年の12月の初旬に発売され、世間の注目を集め始めているよう
です。もちろん英語版でもまだハードカバーで値段も3000円以上するので
目下ペーパーバックになるまで静観中というところ。高いし持って歩けない
ので、読みにくいからまだまだ我慢です。

アメリカでは映画を見た人のコメントがもうウエブ上に書き込まれています。
(試写会かも知れませんが。そういえば映画と本と同時公開にするようなこ
とを、前に何かで見たような気がします。)

日本では、映画のほうは五月のGWにぶつけてくるようです。連休で話題を
さらい観客動員を狙うのでしょうか。4月くらいからテレビでもスポットCM
攻勢をかけてくるでしょうね。

洋書屋さんでもトーマス・ハリスのコーナーを作り、これまでの作品を
新たに並べて「ハンニバル・レクター」の特集を組んでいます。
否が応でも大ブームを作ってこの際過去の作品も売ってしまおうという
魂胆でしょうか。

アンソニー・ホプキンスで大ヒットした過去がありますからね、彼が
出ていれば、また人気も出るかも知れませんが。

以前に発表された時点では、原題は BEHIND THE MASK ということ
になっていましたが、HANNIBAL RISING と改題しての登場です。

前作「ハンニバル」では, FBI に追われたレクターが逃げ去るところで結末を
迎えてしまいましたが、今回はレクターが、何故人肉を食べ、殺人を重ねるよう
になったのか、その謎はどこから来たのか等、レクターの子供時代を中心に描
かれていきます。(蛇足ながら、このジュリアン・ムーアが出演した映画は、原
作とは終わり方が随分違って描かれています。)

時代は第二次世界大戦中、ドイツとロシアが激しい戦争をしているリトアニア。
そこで裕福な一家の子供として生まれたレクターが戦争によって両親を失い、
ドイツ兵によって妹を殺され、どん底に落とされて、食べ物もロクにない
孤児院での悲惨な暮らしを余儀なくされます。

身内が目の前で殺されるのを見たことから残るトラウマ、さらにはリベンジを
することから生まれる快感、その辺を暗示させながらレクターはフランスに住
む叔父に助けられます。その妻が東洋系のレディームラサキで(「Memories
of Geisha]のコン・リーが演じている)、ここでレクターはさらに複雑で多感
な子供時代を過ごすようになります。成人してからはアメリカに移住。医学を
学びます。

と、まあ、物語の詳細はこの辺にして、一連のレクターものはそれぞれ映画
化されてヒットを重ねて来ています。怖いものみたさで観客を呼びヒットを
しているところもあるのですが、半分狂人のような医師でありながら、とて
つもないIQを持つレクターの過去はこれまで明かされてきませんでした。
立派な腕を持つ精神科医で猟奇的殺人犯。高い教養や高尚な趣味。謎が多い
レクターの過去は?


今回は、その謎の生い立ちにせまる、という内容でまたまた興味をそそ
られます。もともと凄惨なシーンが多く、映画化されてもあまり女性向き
ではありませんが、過去の3部作を読んでいる以上、どうしても読むことを
避けては通れない作品です。



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