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五十路男の独り言集。
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「DEATH WISH」を観た

2019年04月18日 19時05分29秒 | 映画/DVD
 
 
 
なんだか立て続けですが。
 
 
 
この映画は、ブライアン・ガーフィールドが1972年に上梓した小説「狼よさらば」が原作としてあり、それを元に製作したチャールズ・ブロンソン主演「狼よさらば」のリメイク作品です。最近リメイク多いなー。
 
 
 
救急患者を診るエリート医師のポールは美しい妻と最愛の娘とともにシカゴで幸せな家庭を築いていた。だがある日、何者かが自宅を襲撃し、妻は殺され娘は昏睡状態に。仕事柄、悪人の命をも救ってきたポールだが事件をきっかけに疑問を抱き始める。そして犯人の足取りもつかめず、むしろ犯罪は増える一方の状況にポールの中に膨れ上がった復讐心がはじけ、彼はついに自ら犯人を捜すために夜の町に繰り出していった--
 
 
 
オリジナルは観ていませんが、温厚なエリートが怒りに震えつつも冷静に銃の扱い方を身につけていく様は、説得力がありました。被害者になったときにそもそも自分からトレーニングするという発想に本当になるのかという疑問は残りますが、銃の扱い方から射撃訓練、そして実践して着実にスキルを向上させていくというくだりは、ポールが変貌した後と前の対比を生み出すのに十分な根拠になります。
 
ちなみに、オリジナルはニューヨークが舞台で、ポールも設計技師だったのですが、今作ではいろいろ設定が変更されていルようです。オリジナルでは愛娘はレイプされて昏睡状態になるという、さらにショッキングな被害に遭っている設定でしたが、今作ではレイプには言及されていません。
 
当時のニューヨークは警察自体が腐敗していて街では犯罪発生率が異常に高かったそうです。特に殺人事件とレイプがひどかったようで、そんな中でこの映画が公開され大ヒットを記録したようですが、一方で問題作としても話題となったそうです。
 
警察でもない一般市民が法で裁けない悪人を裁くことは是か否か。今作の劇中でもTVだったりネットだったりで議論が交わされている場面がありましたが、答えは出ていません。法治国家の理念と、正義の執行は時に反発し合うもの。そんなシリアスなテーマをアクションエンターテイメントとして昇華しているオリジナルはやっぱり名作なのでしょう。
 
 
 
今作でもそのテーマは変わらないようですね。特に昨今高まっている銃規制の議論から、銃を使った犯罪は何かと話題になっていますから関心は引くと思いますが、アクション復讐劇の要素が少し強く感じられたので、娯楽性が高まっていて、観客の裾野は広がるけどメッセージ性はどうなのかなーと。
 
 
 
今作の監督はイーライ・ロス。サスペンス・ホラー映画「ホステル」シリーズの監督で脚光を浴びました。ほかの作品もホラー・スリラー系が多いですが、アクション映画は今回が初チャレンジだそうです。
 
ちなみにちなみに、イーライ・ロスはホラー映画監督を敬愛しているようで、日本の三池崇史監督もその中の一人だそうですが、「ホステル」では三池崇史監督にオファーを出して本人役で出演してもらった、という逸話もあるそうです。
 
 
 
単純な娯楽映画ではないですが、楽しめる映画だと思います。あ、ブルース・ウィリスファンなら、彼のガンアクションが楽しめるので是非(´ω`)
 
 
追記:
書くの忘れてたけど、チャールズ・ブロンソン主演のオリジナルは『狼よさらば』『ロサンゼルス』『スーパー・マグナム』『バトルガンM‐16』『狼よさらば 地獄のリベンジャー』と続くDeath Wishシリーズの全五作だそうです。まじか(´ω`)

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