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この探索行路はとにかく驚きの連続だった。
カルフェオンの西にある、無人のカルフェオン城を探索したあと、そのまま南に馬頭を向けた。
行く先々にあるいくつかのキャンプの檻でみた、赤肌の異形の魔物。体から出る尋常ではない殺気。うっかり彼らのテリトリーに入りそうになり、慌てて身を隠して音を立てないように通り過ぎた。
星の墓場、救いの . . . 本文を読む
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冒険に失敗はつきものだ。
ある時、インプの集団を抜けそのまま山を登った。
急斜面でありながら、愛馬は私を乗せたまま事もなげに上っていく。木々をくぐり岩壁を越え、ふと開けたところにそびえ立つ岩の上に立ったとき、ベリアの村の向こうに広がる海を見てなんとも言えない気持ちになった。
そこまではよかったのだ。
野生のクマに遭遇した。
それなりに魔物を斃してきた . . . 本文を読む
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再びメディアの地を回っていたときのことだ。
クモ型の魔物を飼い慣らし、その糸で作った織物で生計を立てている村に出会った。温厚とは言えない魔物だったが、村人たちは慣れた手つきでクモをあしらっていたのをよく覚えている。
かと思えば、凶暴な力を持つメイン族の近くに住みながら、山道で馬を競わせている村にも行き当たった。何でもその領主 . . . 本文を読む
2021年、あけました。
2020年はコロナで社会の様々な脆弱性が浮き彫りになりました。医療、経済、政治、芸術・文化事業、ネット社会…世界中の人にとって、ある種の転換期になった年だったのかもしれません。
ただまあ、よく比較されますが、過去に世界で猛威を振るったとされるペストでさえ乗り越えてきたのですから、厳しい状況だとしてもどこかに光は見えるはずで . . . 本文を読む