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五十路男の独り言集。
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「破裏拳ポリマー」を観た

2019年04月12日 03時18分32秒 | 映画/DVD


タツノコプロ往年のヒットアニメ「破裏拳ポリマー」を新解釈で実写化した映画です。ワタクシの世代だとオリジナルを見たことあるって人が多いと思います。ワタクシもそう思ってました。が、よくよく考えるとオリジナルの放映および再放送はまだ小さい頃のはずで、見ていたとしても記憶にない時分。ビジュアルだけ知っていて中身を知らないことに気づいたのは、実は観終わってからのことでした。あるぇー(・3・)?



南米のとある賭場。己の肉体を武器に賭けに興じる日本人がいた。彼の名は鎧武士。破裏拳流を編み出し屈強な敵をなぎ倒してゆく。1年後の日本。警視庁と防衛省が極秘裏に開発したポリマースーツ。何者かに奪われた3体のポリマースーツを取り返すために、鎧武士だけが扱える赤きポリマースーツを彼に渡し、協力を仰ぐのだが--



「デビルマン」のネガティブイメージを拭えない実写化アクション映画ですが、いやはやどうしてどうして、ワタクシ、楽しく観させてもらいました! 「普通に面白かった」ですヨ。オリジナルアニメを知らないからか、特段違和感を感じません。

演技がいまいち(に見える)のはいつものことなのですがそれはモブキャラのみなさまで(失礼)、主要な役者さんはキャラをちゃんと演じていたように思います。特に、溝端淳平がヒーローものの主人公を自然に演じててびっくりしました。「アニメの実写キャラ」ではなく「アニメキャラそのもの」をイメージできる演技だったと思います(伝えるのが難しい)。たとえば相棒となる山田裕貴との掛け合いの描写が(ワタクシが思う)アニメっぽいといえばいいでしょうか。アニメとしての映像が想像しやすいんですよ。ただこれは、オリジナルアニメのキャラを想像できると言うことではなく、逆にこの映画を原作にしてアニメを作ったときに、キャラに違和感がないだろうな、と思える演技であり演出なのです(もちろん独断と偏見です)。そういう意味では見事演じきった、といってもいいんじゃないでしょうか。

南波テルを演じる柳ゆり菜が不思議キャラをちゃんと演じきったところも高評価です。原幹恵が不必要なエロスを醸し出していましたが、それよりもむしろ南波テルの健康的エロスのほうが健全な青少年をドキドキさせていいんじゃnゲフンゲフン。

DVDパッケージの裏面には「カンフーテク×ハリウッドアクション」とあって、何のことを言ってるのかわからなかったのですが、監督の坂本浩一はアクションスタントでハリウッドで活躍し、あの有名な「パワーレンジャー」の製作にも携わっていた人物らしいです。日本では平成ライダーシリーズのいくつかの監督や戦隊ものの監督などにも就いたことのある実力者ですね。

なので、カンフーアクションはまあ見れます。最後の戦いなんかは余計な茶々が入ることもなく不必要な台詞もなくちゃんと宿敵との戦いを描いています。もっと延々と殴り合いが続いてもいいと思ったんですけどそれはまあそれとして…モブの演技が~とか言いましたけど、アクションに関してはむしろキレッキレです。そういうところまでちゃんとしてる映画は一本筋が通っているのでブレません。惜しむらくは、溝端淳平の上腕が細くて頼りなくて演舞でヨロヨロすることも。でもカッコいいゾ。



タツノコプロ作品とはいえB級アクション映画だと思います。話の展開だったり、3DCGもっと頑張れだったり、全体的に「んん?」となるところがわりとあります。それでも、王道ヒーローアクションの軸はブレていませんでした。こういう映画はもう少し評価されてもいいんじゃないかなーと思いますが、みなさんはいかがでしょうか。



余談ですが、あの終わり方はあわよくば続編を狙ってますよねェ…(´・ω・`)

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