さて。
今更なのですが、最近なろう系小説を読んでいます。前に読んだのは「辺境の騎士 バルド・ローエン」。もともとはニコニコ静画でマンガで読んでいたのですが、続きが気になってオリジナル版を遡りました。
壮年騎士の食道楽漫遊記かと思ったら途中から正統ヒロイックサーガに大変身して最後まで面白く読みました。ただ、いかんせんWeb小説は横書きなので慣れてないワタクシは最後まで違和感を拭えずにいました。また、割とテンポよく国を行き来するお話なので、人物像が定着しないうちに似たような名前の騎士や国王が出てきたので、人物相関図がないと???の状態に陥ってしまいました。もっと脳年齢が若ければ、そんなことにはならなかったのかも知れません(´・ω・`)
今読んでいるのは「願わくばこの手に幸福を」。異世界への転生もの、ではなく、異世界「での」転生ものです。まだ途中なのですが物語の展開上、いわゆるハーレム状態になりつつあります。うーん…
この小説の面白さはなんと言っても昏い情念をくどいぐらいに描写しているところでしょう。そこでなんでそういう行動に出る? といろいろ突っ込みどころは多いですが、過去を知っている男の感情の変化が、知っているはずの過去の仲間の意識を集め、そのギャップに驚いていくのは滑稽さをはらんでいて、1周回って喜劇です。
単行本の書評(amazon)なんかでは、わりと「くどい」「よみにくい」などと言われてますが、評価自体は高評価なので、読んでみる価値はあるかと。まあ、誤字だったり言い回しがふさわしくなかったりするところがのこっているのは読み手の思考をぶった切るので、Web小説のほうだけでもこまめに修正した方がいいとは思いますが。
閑話休題。
で、ジョン・ウィック2です。ネタバレしないようにしてるので薄い内容です…(´・ω・`)
結論から言うと、面白いのは面白いけど第一作のキャラクターイメージを超えられずにイマイチ、です(あくまで個人の感想です)。
アクションシーンが豊富なので好きな人はテンション上がるでしょうし、途中だれることなく緊張感を保てていましたし、次回作への引きとなるラストシーンは納得いきますが、絶対のルールに縛られて仕事を請け負うジョンの姿にちょっと違和感。あれ第一作のジョンだったらこうしてたっけ? と思ってしまう場面がちらほら。
もちろんこれは、ラストシーンにつながるクライマックスへの布石になっているのですが、むしろその布石ありきの構成がちょっとなあ、と思いました。
…のですが、第三作「パラベラム」を考えると、実は第二作と第三作は前後編と見るのがいいのかな、と思い直しています。第三作はまだ見てないので何とも言えませんが…。
あと、アクションの切れがないと感じる場面がしばしばあって。傷ついていない身体での格闘なのに身体を重そうに動かしているのが目立っていまして、ジョン・ウィックも寄る年波には勝てないのか、とどうでもいいことを考えていました。
一つ例を挙げると、格闘の際に投げ技が多用され、通り一遍の力任せではない、という印象を観る側に与えていると思います。プロフェッショナルであることは間違いないですが、派手さがなくなったため、格闘の(見た目の)インパクトが弱まっていることは間違いではないと思います。
ただ、それらをも含めた全体のアクションはやっぱり圧巻で、物語の趣旨にも沿っているので文句は出ないと思います。
監督は前回に引き続きチャド・スタエルスキ。Wikiってみると、「マトリックス」でキアヌ・リーブスのスタント役だったらしいです。その彼がキアヌ主演の映画監督になるというのは、なんとも不思議な感じですね。
第三作の「パラベラム」をなるべく早いうちに観て、前後編の答え合わせをしたいと思います。
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