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ガーモス討伐からそう日を空けずに、叫び屋兄妹の依頼から始まったオーディリタ遍路。
タリバルの糸で出会ったベティルのオペンシラに「お前は自分のしたことの意味をわかっているのか」といわれた時に、少なからず衝撃が走った。ハドゥム。その名前が持っている恐怖を、ベティルたちは今も感じているのかもしれないのだ。
姉妹喧嘩のようなものだと思っていたものが、もっと複雑でもっとどうでもいいものに見えてきた。ガネルは何を求めてる?
そんなときに現れた、ダークナイトのアタラクシア。カプラスの日記を一緒に探そうという。私は了承したが、結局彼女は一人で先に行ってしまった。何がしたいのだろうか?
トゥーロ族と戦って勝ってみせた私に、カプラスの娘が捕まったとの知らせが入った。私がよく知る人間だという。
そこへ、知恵の古木にいるアンベリフ自ら、アヒブと交流のある私を召還すると伝えに来た。召還とはまあ、大げさにやるものだな、としか思わなかった。
シルビアの神託についた私を待っていたのは、よくわからない面子だった。女王に騎士団長に妖精司祭?
私に話の矛先が向けられたとき、ずっと私のあとをつけてきたのであろうアタラクシアが、私の弁護をはじめた。しかも、一定の発言力を持っているようだった。私の前で見せる、ともすればワガママとも取れる態度とは違い、権力者と相対する時に使うプロトコールをしっかり持っていた。かと思えば急にくだけたりもした。彼女は何者だ?
そして、彼女は深き夜の港にまた独りで行ってしまった。何がしたいのだろうか。端から見れば振り回されているのだろうな、と私は苦笑した。
ようやく探し当てると、彼女は深き夜の港で人捜しをしていた。そして、奴隷の身に落ちていた母子を奴隷から解放したりしていた。
ナクシオンの丘では、何やら物思いにふけっていたようだ。
オドラクシアの諸地を回り、漆黒オオカミを倒し、いばらの森で堕落者を倒したあと、いばらの監視者モメンヌアに聞かされた話。
私たちが追っているカプラスの日誌は偽物…? カプラスのカーマスリブの英雄が、実験材料…生け贄だって? ハドゥムの扉を開くにはカーマスリビアの光が必要だと?
その話を聞いた衝撃も覚めやらぬうちに、今度はアタラクシアが何やら呪いらしきものを受けて倒れていた。
意識を取り戻したアタラクシア。呪いではなく、ダークナイトの宿命だという。このままでは堕落者となって、見境なく襲ってくるようになるというのだ。
そして彼女の口からまた新たな情報が。意図的に堕落者を増やしているのは、あの監視者たちだと? もう、何が何だかわからなくなってきた。結局私は、二つ三つある陣営の間をいいように使われてうろちょろしていただけに過ぎないというのか。
そして彼女は、自分の運命も理解しているようだった。手に入れたポーションは、彼女の症状を一時和らげるだけに過ぎないという。
アタラクシアも疲れた様子だった。明るく気丈に振る舞っていはいたが、心も身体も少しずつ堕落者へと変わっていっているのだろう。
もう少し休む、と軽く笑って、そこで別れた。ふわぁ、とあくびをしたいつもと変わらぬ彼女の雰囲気。もちろん、時間がないことはお互いにわかっていたが、今まで通りの、気安い別れだった。
それが油断だったのか。
火果が汚染され始めている。ゴブリンにそう言われ、私は自分の迂闊さを呪った。
そして、結局間に合わず。
私は、「アタラクシアの救援者」として、堕落者となった彼女を、この手で、殺した。
闇の精霊がこういった。
あんなに笑ってたのが最後になっちまったじゃないか。
なんだかそばにいるように感じるぞ。救援者ってそういうことだろ。
私は、ギリ、と奥歯を噛んで、堪えた。
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はい、黒い砂漠日記です。
漆黒オオカミを倒すのに手こずりましたが、そのあとの立て続けのシナリオを、よく理解もせずに進めていったら、なぜかアタラクシアさんが倒れて、ポーション手に入れて治ったと思ったら、討伐対象になってたよ、というくだりです。
ホントに気持ちの整理がつかないまま戦って、依頼達成の文字が出たのは剣を振り抜いた瞬間で、そのまま固まってしまい、ホントに苦いものが胸に浮かんできましたよ。
で、そのあとの闇の精霊の言葉ですよ。不意打ち過ぎるやろ。
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