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アレハザの村に到着した。
比較的簡単に見つけられたが、噂に聞いていたほどおどろおどろしくもなく荒々しくもなく、むしろ穏やかな潮風が村人を優しく包み込んでいる、そんな村だ。
すぐそばに綺麗な砂浜があり、絶好の釣り場だと思った。遠浅の浜かと思ったがそうではなく、少ししたら急に深くなっているようだった。
私が浜に来た時は他に誰もいなかった。だが、寂しさを感じることはなかった。島影一つ無い、まっすぐ続く水平線。しばらくの間、私は海を眺めていた。
バレンシアの町に戻ると、盗掘屋のアプアールから接触を受けた。砂漠ナーガの神殿や、カドリー神殿、ガハーズ盗賊団のアジトなどで度々見かけたゴブリンだ。
何人かの住人から貴重品を拝借し、古代語を習い、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、いろいろ使い走りにさせられた。
ゾバディという男にも出会った。湖の畔で独り剣呑な目つきで周りを威嚇している男だ。過去に、盗掘屋で痛い目に遭ったらしく、アプアールを全く信用していないらしい。
しかし、話を聞いていくうちに、この男もアプアールと似たり寄ったりな感じがしてきた。むしろ、アプアールはこちらを信用したそぶりを見せていたが、ゾバディは依頼の途中で逃亡するという、端から騙す気だったことを自ら証明して見せたのだ。
砂漠のとある地点まで追いかけていくと、埋もれた財宝を掘り返しているところだった。
「悪かった」とは言ったものの、どう見ても悪いと思っていないのは明らかだった。そんなゾバディを横目に、私はすぐに目的の宝を掘り出して見せたのだった。
対してアプアールは「分け前」を渋っていた。私の労力には到底見合わない報酬だった。そのくせ「おいしい」話をちらつかせてくる。
なめられたものだ。闇の精霊と相談し、この二人に一泡吹かせてやろうと思った。
まあ難しいことではない。アプアールから学んだ知識と技術を使って、奴からちょいと鍵を盗み、奴がバレンシアから盗んだ諸々を、バレンシア王に返還しただけだ。
アプアールとゾバディには、その盗品から抜いておいた古銭を渡しておいた。なぜか二人とも喜んでいたが、真実を知った日にはどんな顔をするのか、ちょっと楽しみだ。
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はい、黒い砂漠日記です。
例のアレなシナリオです。
ゾバディはいかにも「らしい」キャラなので、憎めないのですが、アプアールは最初から「イラッ」ときてました。あちこち走りまわされた報酬が古代銅貨幣1枚とかなんなの? みたいな。
アレハザ村は、以前ネットでいわく付きの場所みたいな紹介のされ方をしていたのですが、今の段階では普通の村でした。ただ、この村での依頼を受ける前にバレンシアメインシナリオが終了してしまったので、落ち着いたら今度はじっくりと探索してみようと思います。
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