~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
再びメディアの地を回っていたときのことだ。
クモ型の魔物を飼い慣らし、その糸で作った織物で生計を立てている村に出会った。温厚とは言えない魔物だったが、村人たちは慣れた手つきでクモをあしらっていたのをよく覚えている。
かと思えば、凶暴な力を持つメイン族の近くに住みながら、山道で馬を競わせている村にも行き当たった。何でもその領主が馬競争に夢中らしい。
タリフ村というソーサラーゆかりの村では、人や物が宙に浮いている光景を目の当たりにした。本当に、世の中には不思議なことがまだまだあるものだ。
そういえば、不気味なモンスターが住む鉱山や、以前ケプランのあたりで遭遇したキメラが威嚇してくるうす気味悪い建物などもあった。あのあたりはいまの私ではまだ踏破できないだろう。
そうこうしているうちにメディア直轄領の首都アルティノに行き着いた。大きな港を抱えているので、交易も盛んなのだろう、とにかく人が多く、活気にあふれていた。いまだ開発途中の町らしく、至る所に発掘や建設の現場があった。町自体が巨大な迷路と化しているようだった。
手持ちの地図の書き込みもも、さらに広がった。だが、まだまだ足を踏み入れてもいない場所がいくつもあるんだろうと思う。
ベリアに戻ってからは、それまでほったらかしにしていたこまごまとした依頼をこなしていた。人に合い、物を運び、なぜか料理をしたりと、それでも比較的穏やかな時間を過ごしていた。
桟橋で船場主と話をしていたときに、勢いで漁船を発注してしまった。海へ出るのはもう少し先と思っていたのだが、どうやら近いうちに独り船頭ををするハメになりそうだ。
そう、思っていたのだが…
ハゼを釣るという受けたので、桟橋で釣りをしていた時だ。
兵士が操舵していた小さな船が、目の前で勢いよく進路を変え、衝撃とともに私は水しぶきを浴びてしまった。
そして気づけば、私は船尾の荷置き場に倒れ込んでいたのだ。
最初は何が起こったのか理解できず、後ろに流れていく陸の景色をじっと見ていただけだった。慌てて兵士に戻るよう言ったのだが、ブツブツ言うだけでろくに返事もせず、どんどん船を進めていく。
そうこうしているうちに外海に出てしまい、もはや戻る術を失った。私は、泳ぎがそんなに得意ではないのだ。
しばらくの間、何もできずに暮れていく空を眺めていると、少し大きな島影が目に入ってきた。
イリヤ島。やたら猫が多い。第一印象がそれだった。
島の人間と少し話をしていた隙に、兵士の船はまたどこかに行ってしまった。
私は仕方なく、ベリアの港から自分の船を運んでもらい、真夜中の海を風を頼りに戻ってきた。
まったく、とんだ処女航海となってしまった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
はい、黒い砂漠日記です。
いやぁビックリしましたよ。
実は、船でさらわれたのは本当にあったこと(?)で、海に降りてる階段の上で釣りをしていたんです。NPCモブの運転する船が目の前に横付けして、それでも釣りは継続中で、その船が出発したと思ったら、そのまま船尾部分に引っかけられてしまい、釣りをしながら船に乗っているというちょっと不思議な絵面になったのです。
調べてみると、同様の事象はすでに何件も起きているようで、冷静な対処法を載せている記事もありました。
バグなんでしょうけど、ホントにバグなのか、なんともかんとも。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます