さて、昨日の日曜日は急転直下の展開がありまして。具体的なことは申し上げられないのですが、寝耳に水というか何というか…。
もういっぱいいっぱいのまま床についたわけですが。
こんなことが自分の身近で起こるなんて、ホントにどう対応して良いやら全くわかりませんでした。
まあ実際のところ出来ることはすでになく、それを自分の中でどう処理するか、という問題が残っているだけなのですが、
変わるものと変わらないものがあって、どちらもワタクシの中に存在しているのです。
とりあえず、ゆっくり考えていきますです。
それはそれとして。
昨日はそんな話をぶっ込まれる前に、神保町の紅茶専門店に連れて行ってもらいました。
何でもその世界では有名な方が出している店らしく、常連さんがひっきりなしにやってくるとか。
神保町の駅から歩いて5分ほどでしょうか、大通りから裏通りへ入り細い道を進んでいくと、小さなビルの一階にそのお店はあります。
店の看板とウェルカムボードがなければ単なる事務所といっても通じるようなビジネスライクな引き戸を開けると、
おおよそ3畳ほどのフロアにテーブル席が2つとカウンター席が3席、その奥に厨房とは呼べない調理場とストックのスペースと、紅茶葉の商品棚がある、
という本当に小さなお店でした。全部あわせても6畳ぐらいではないでしょうか。話に聞いていた分にはもうちょっと大きな店を想像していたのですが(汗
また、コンクリ打ちっ放しのように見える内装の壁にはいくつかの絵が飾られていましたが、
その中に紛れて、某ちばてつや氏のサインが飾られていました。先生なにやってんスか。
11:00開店で、12時頃に付いたのですが、お客さんは二人ほど。カウンター席の男性とマスターが仲良くしゃべっていました。
おそらく常連さんではないでしょうか。
挨拶もそこそこに席についてメニューを見ると、看板に違わず、セイロンティーしかありません。
あとはフードメニューが別にあり、とりあえずサンドイッチセットを頼んで、紅茶はウバにしてみました。
世界の三大紅茶といえばダージリン、ウバ、キーマン、というぐらいに有名なのですが、なぜかメニューにはウバが二つ。
すかさずマスターが「こっちのウバの方がおいしい」と臆面もなく宣ったのでそちらをお願いしましたが、
つい、「こっちがおいしいっていうのに何で二つあるんですか」と突っ込みを入れてしまいました。ほかのお客さんも笑っていましたよ。
店内にはジャズが流れていて、終始静かな雰囲気が心地よかったです。マスターがおしゃべり好きなので、
ほかのお客さんと紅茶の話で盛り上がっているのを横でほうほうと聞きながら、紅茶を楽しみました。
正直、味の善し悪しは何とも言えないのですが、ウバの葉は少し渋みがありますが後味がさっぱりしていて、2杯飲んでもおいしくいただけました。
砂糖を入れて飲んでみたのですが、個人的にはストレートで飲んだ方がおいしいと思います。
相方のキャンディー葉も一口もらいましたが、渋みがほぼなくてスッキリしていました。ワタクシにはちょっと物足りなかったです。
そして。
帰りがけにふと思いついて、「グラン・キームンのフラワリー・オレンジ・ペコはウバと比べて味の感じはどうですか」と聞いてみました。
ワタクシはさほど紅茶は詳しくなく、ぱっと思いつくのは昔読んだ(いまも手元にありますが)小説に出てきた、
グラン・キームンのフラワリー・オレンジ・ペコぐらいなのです(コルドン・ペコといえばわかる方もいらっしゃるかもしれません(笑))。
そうしたらマスターから驚愕の返答が。
「本物のキームンは300g15万円するよ。日本で出回っているのはほとんどが粗悪品だね」
「日本じゃ本物のキームンは商売にならないから、わかっている人は誰も手を出さない。本物を飲みたいなら、直接産地に買い付けに行くしかない」
「ファッ!?」
またリアルにそんな声を出してしまいました(汗 話を聞いていたほかのお客さんからもええぇぇ~という声が。
えっと、これどこまでホントなんでしょうか。というかあの小説は一体全体どうなるのか(笑 ←笑い事ではない
そんなこんなで、またいらっしゃ~いという声を背中で受けて、お店を後にしました。
昼過ぎの日差しの強い路地は、すでに夏か、と思わせるぐらいの気温で、でも吹き抜ける風が心地よかったです。
行きつけの喫茶店というものはワタクシにはないのですが、ああいうお店なら常連になるのもわかる気がします。
いまはまだそこまでの思い入れがまだないので、神保町まで通うことはしないですが、
近所の喫茶店を巡ってみようかなあ、なんて考えるほどには、楽しい体験でした。
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