いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

思い出のシンセ・機材「Roland U20」

2009年08月03日 | 思い出のシンセ・機材 ~シンセ編~
 あれは確か、1980年代の半ば、
 Kurzweil(カーツウェル)というメーカーから、
 生のピアノの音が出るキーボードが発表されました。

 デジタル録音したピアノの音を
 鍵盤に合わせて音程をそろえ、
 鍵盤を弾くことによって、再生させる
 いわゆる、プレーバック・サンプラーです。


 これは、スティービー・ワンダーのために開発されたという機材で、
 当時、300万円以上したと思います。

 それまで、グランドピアノの音が必要な時は、
 グランドピアノがあるスタジオに行って、
 コンデンサーマイクで録音しなければならず、
 いつでも、ピアノの音を創作に使えるのは、
 自宅で音源制作している者にとって、夢のような話でした。

 DX7などでも、FM音源によるピアノの音はあったのですが、
 やはり、実のピアノというには、ちょっと苦しかった。
 けれど、カーツウェル、値段が300万円以上ですから、
 夢は、まだ夢のままでしたが。


 けれど、だんだんと、
 庶民にも手の届く値段で、
 プレーバック・サンプラー的キーボードが
 現れ始めました。

 そんな中、ローランド製品のモニターをやっていた
 友人のキーボーディストからすすめられたのが、
 この Roland U20 でした。

 今のキーボードは、シンセサイザーというより、
 プレーバック・サンプラーに
 シンセサイザーのエディット機能をつけた形になっていますが、
 この頃からですね、そういう形になってきたのは。

 U-20は、エディットもそれほどできないのですが、
 逆にいえば、操作はシンプルで、
 ピアノ、サックス、生音中心に、
 特にストリングスはよく使いました。

 ローランドのストリングス系はこの頃から好きでしたね。

 けれど、ピアノの音はやはり納得できません。

 ビット数
 サンプリング周波数
 リニア、ノンリニア
 ベロシティ・スプリット

 などの概念が理解できてなかったので、
 サンプリングの良し、悪しがわかってなかったんですね。

 
 けれど、やはりこの「ピアノ」というのは、
 みんなの憧れでもあったようで、
 最近のキーボードの多くの機種の最初の音は、「ピアノ」。

 音の決め手になるんですね。
「ピアノ」の音を求める旅はまだまだ続きますが、
 それは、また別の機会に。


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