それでは、それぞれの機種を比べていってみましょう。
その時に、参考にするのが、製品のスペック(仕様)です。
実際に、YAMAHAのMOX6を例にとって見ていきましょう。
YAMAHAホームページから、
製品情報 → 音楽製作機器 → シンセサイザー → MOXシリーズ → MOX6
とたどって行き、「仕様」をクリックします。
※実際の仕様のページ。クリックして拡大してください。
「サイズ/重量」は、わかりますね?
「操作子」の「セミウェイテッド」「イニシャルタッチ」が、
なじみのない言葉かもしれませんね。
「セミウェイテッド」は、
「シンセなどに使われるオルガンタッチの鍵盤に少し手応えをつけた鍵盤」
といえるでしょうか。61鍵のシンセの中ぐらいのレベルと言えます。
※この他に、ピアノ・タッチ(MOX8ではGHS鍵盤)があり、これは普通のピアノに近い重さの鍵盤です。
「イニシャル・タッチ」というのは、
「弾く強さによって、音の大きさが変えられる鍵盤であるかどうか」
ということです。「Yes」とありますから、音の強弱をつけることができます。
そして、いよいよ「音源部」。これがシンセのスペックの中心になります。
この中で、注目するのが、「最大同時発音数」と「波形メモリー」です。
「最大同時発音数」は、その名前の通り
「一度に鳴らすことができる音の数」です。
「64音」というと、かなり多いように思えますが、
ひとつの音色(YAMAHAの場合、ボイス)は、
いくつかのエレメント(ボイスを構成する音)を重ねて作っている場合も多く、
例えば、2つのエレメントでできていれば、
半分の32音が実際の同時に鳴らせる音になります。
それでも、普通の演奏の場合はほぼ問題はないのですが、
シーケンサーを使った音楽制作をこれ一台でするとなると、
曲によっては、ちょっと苦しいかもしれません。
よほど音を重ねないかぎり、問題はない音数ですが、
「64音」というのが、どの音でも出るのではない、
ということはおぼえておいてください。
あくまで「最大」ということです。
次回は、「波形メモリー」について、です。
by NOANOA AIR
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