Nikon Z fc / Nikkor Z 26mm / 20230323/ Tokyo スカイツリー
00年ぶりの司祭叙階式のために、遅い午後の便に乗った。
いつものように通路側だったけど、遠い窓越しに目に入ってくる空は
思っていたより早く暗くなり、その暗さは人の善意も完全に隠すほどのもので、心細くなってしまった。
飛行機はスカイツリーを見ながらゆっくりと方向を変えていた。
暗ければ暗いほど、街の光は綺麗で煌々しく、いつもよりうっとりして見入ってしまった。
久しぶりの司祭叙階式だから、とても嬉しく思っていた。
00年ぶりの司祭叙階式だと思っていたら、
日本人の神父様たちからは、「日本人としての司祭叙階式は00年ぶりだ」と仰っておられた。
僕が考えている年数よりも数が多い年数で喜ばれていたのだ。
そっか。自分は何人であるか、あまり考えて生きて来なかったけど、
僕のまわりの人たちは考えていたのだ。