祈念式典への当日参加に
浦上天守堂での誓いの成就と報告、
長崎旅を決めた本丸の二つを果たし...
そろそろと帰り時間・°
被曝遺構群から歴史にも触れ、
かねてよりの人生タスクを
クリアした...
そんな心持ちでいたのだけれど 。。。
まだ見ぬ遺構がもう一つ、
旧鐘楼ことアンジェラスの鐘。
当初の予定にはなかった...けれど...
寄っていこう
せっかく来たんだもの。
今ここにいる機会は、
とても貴重。
ためらいにも勝るは知る勇気。
心して落ちついて...準備、
整いました。
鼓動が静まる。
時の流れも急に
遅くなったような...緊張、する。
・・・カケラ。
言ってしまえば、
これは一つの巨大なカケラだ。
かつて東洋一と讃えられた旧鐘楼の、
・・・カケラ。
これほどの
重量物を瞬時に吹き飛ばし、
カケラと化した事実まざまざ...核の業風。
のめりこんで、
すっかり土に刺しこまれてる。
自然と一体になって固まったのが...
せめてもの救いでしょうか
清らかな
アンジェラスの音色を
市中に響かせていた片方の鐘楼に...
余儀なく与えられた後世への役割り。
つと、
双塔の方向を見遣る。
あの位置からここまでか...
その昔は川だったという一帯。
なるべくなら、
惨たらしい印象を受けるものは
目に触れさせず避けて通りたかった。
... "たかった"の。
でも、
それは先入観だったわ違ってた。
浦上天主堂旧鐘楼...遺された戦争の跡形には、
緑が芽吹いて。
壊れたものは二度と元通りに直らなくても、
苔むすほどの年月が経つにつれ・・・
傷は必ず癒えるのだと。
花のレリーフが、
再生する力と希望の印に
見えてくる...損傷のあってこそ、尚。
長崎は、
曇っていても
空の下が明るく光るよう...
空気も しらしら 澄みわたり
不思議です...不思議な祈りの国...長崎。
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