hyakunenseis◇ry ∞

リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

高崎達磨譚 〜結〜

2021-01-29 19:52:00 | reminisce
掛けられた
願いよりほどかれて、
一同に会した達磨さんたち。



みんな、
良き お顔を しています。
快心とばかりに晴ればれて。



こちら柵の上には、
ちょこんちょ乗っかる
達磨さんたち...どこかひょうきん。


まんまる真っ赤ぃお姿は、
シュッと擦ればポッと点じる
マッチの先っちょ芯みたい...かわゆい。

峻厳な
山あい風情にとけこみ、
計らわれた舞台のようよね...映ゆるわ。

見応え充分

ここも
また一つの景勝地...それも
あまた祀らる達磨勢が醸すムードの、

ファンタスティック。



少林山達磨寺ファンタスティック。
お寺さんに夢々しさを感じたの、
初めて。



せっかく
訪ねてきたのです、
散策しがてら境内を裏に回ると...句碑が。


.・∴・°
ふゆうらの まち ひきよせて あかぎ たつ
° ・∴・.

句 / 清水寥人(=りょうじん)



冬うらら...
キンと冷えはしていても、
寒々しくはない長閑な風景ひろがる。



あゝ
まさに今日、
この一場の景を眺められて...

達磨さんに救われたかな。

思えば
この地へ来たのも、
導かれたようなものだもの。

約束の地

その一つに
なっていたのでしょう、
今は逢えぬ友より贈られたのは...

聳つ赤城だったのかもしれない。

伴侶と
その友人の思いを
わたしはつなぐことが、

できたかな。

そうなると良い、
これで報いることになろうなら...
たとえもう逢うことはないとしても、

心のどこかで繋がれると信じていたいよ。



鶴亀...松・竹・梅に福縁起、
高崎達磨譚。お...わ...
re.re..re...り?

これにて。



*-*-*-*-*

〜 LL p.p.s 〜

p.p.s どころか
long long ◇ry に、

なって ( .u_u. ) しまった。

お寄りいただいた皆さん、
長い思い出日記にお付き合いくださり
心よりありがとうございます。

*おまけ*



雪の上の足跡と大木の影が、
言葉のない詩を語るようで印象的。



帰り道、
またまた颪に
ふっ飛ばされながら歩いたよ。



線路沿いの
住宅道に伸びる柵の影...
キュキューッとマジックペンで
手描きしたみたいな感じがおもしろい. .・

以上っ、
ほんとにっほんとにっ...

完。

*-*-*-*-*


高崎達磨譚7

2021-01-25 22:43:00 | reminisce
大石段を登り

招福の鐘を過ぎて

スロープの小道をゆきますと、

いよいよ本堂へつづく第二石段の前へ。



その距離、目と鼻の先ほどに迫る。


達磨さんたち

木の葉と空の間に

ぽっかり浮かんだようで...


遠目に赤提灯めくわ。


その石段脇にある手水舎。

(( お浄めをね ))

・・・!


しませうと

立ち寄ればご覧の通り、

つらら つららか つらさがり...使 え  ひ。



凍みついた

氷が冷えこごって...

柄杓が取れなんだよ。


(( 手だけでも浄め、))


られない、

ためらわれる、

めっちゃ躊躇しちゃう。


竹筒から

絶えまなく流れゆけど、水...

薄くうすく張りつめながら秒で...


結氷していくのですもの。



この、凍てかける真水へ、手を、

ちゃぽんぷ

浸す勇なっしんぐME。


「 ・・・。」


さ、いざ、

目前に迫った本堂へね

お浄め回避ゆるしてくださりませっ。



午前の日光が

ふりそそぐ境内へ...歩みいる、

念頭にこそ置きつづけた禅寺の地。


堂へ到る


まばゆさに眩みそう。

満ちたりて すやすやすぅ...

睡るやうに安らかだこと達磨たち。



願いも色も

とりどり豊かに

揃いも揃わり...実っています。


まるめておいた...だぁれ?

作りびと知らずさん作の

雪だるま氏もご一緒に。


溶けかけてまた固まったために、

ダブルアイスクリームっぽゅくも。。。


おいしそうな氷菓にみえるなんて、

私の食べ意地でしょうか♪


( 〃 ・艸・)


大きい少林山達磨のそばにもよ、

こちらは かすかに 笑ってるげ。°


達磨寺で雪だるま


うん。

こさえたくなる

洒落たい気持ちわかります、

どなたか知らねどユーモアをありがとう♪



乃一家の達磨さんは
受付の方にいったとき、
伴侶の手ずから風呂敷衣をほどいて
心付けと共に坊様へと渡し...さようなら。


いい、

お天気よ達磨さん。

本日はお日柄も良くってね。


凛と晴ればれ


凍みる

風の強さは、

さすが当地の名物なんだわ。


上州からっ風


御神木の葉、

さわざわ そよぐ

ざわさわ ざさざ さんざめく...


達磨さん


お役目全うです、

君のお家へ、

おかえり。




高崎達磨譚6

2021-01-22 22:39:00 | reminisce
ただ登れ登るべし登るべし "

総門をくぐり最中は、
頭のなかまっ白っけ何も考えられない。


無心のやうな物心


だからお寺さんの階段を上へ上へ...

あがるの好きだな。


ただ登れ登るべし登るべし "


...しかし雑念わく。

しかしさこんなに寒いんだしさ、

吐息の水タバコかエクトプラズム

もくもく出せるでしょ...はあああっ...


(( あれ?案外と、))


口から水蒸気は煙らなかった。

もっとよっぽど冷えこまなきゃ?


まるごと冷凍庫みたいな空気なのにね


樹木の隙からお日さんがお顔を光らかせて、

寒さが少ぉしだけやわらいだ気がしたよ。



この階段を登りつめた先には鐘楼がある、

撞けば福を招くという招福の鐘よ。


段々ちゃきちゃき着々のぼる


無心の無言になったころ、

遠くとおくの遥かまで響きわたる...


√ ごぉおぉんんんーんーんーんー


鐘の音が鳴った。

こんなに朝早くから

他にも参拝してる人がいる...


不意打ちにほんと不意が突かれたわ


梵鐘の音色って...いいな。

重いのに垂れこめず、

厚みふかくて。



総門より第一階段...あがり。
楼へは許された時間内のみ出入り自由。


そそくさ靴ぬぎスリッパへ履き変える。


行事があるでもない普通の日に

ここは梵鐘を撞けるのです、

またとない機会...


も。


浄財箱の真ん前におわすのは、
むろん達磨大師さんであろ。

...みつめあう数秒

カッと見開かれた眼にこもる力、

偶像といへど迫りくるのよ...貫かれる。


破している


偶像を介して偶像を越えたところにある

次元のナニガシかと相見えたような。


...どうぞ。

わたし面目を果たしたわ、

合わせられる眼を具えて参りました。


達磨さんと伴侶と一丸になり


綱を握りしめる。

ずっしり触れた重い手応えに

自分の瞼もいくぶん上へ引っぱられて、


...


力んだ勢いまま両の眼かっぴらいた。

手にした綱へウェイトをかけて

引きあげれば撞木は揺れ...


√ ごおおおんーんーんー


招福の鐘、盛んに撞き鳴らし候。

達磨大師さん400日間を...

有難う御座いました。



残響まで鼓膜ふるわすような

微か...低く...厚む...音の尾が消えいる間、


佇んでいた。


黙し耳を澄まして

心に聴いていたのは...


寂の響き


そのものだったのかもしれず。

さあさ第二階段を登ってまことゴールです、


参りましょう。




高崎達磨譚5

2021-01-20 16:31:00 | reminisce
上州風に
つれられさられ、
靴にお羽も生えでたよう...

ひゅるりひゅるぅ

ふっ飛んでは
すっ飛ばされる
風の勢いに乗り足も身も軽々と、

はやばやススヌ。

そうして少林山通りを抜けませば、
歩くこと間もなくに
見えてくる...



ダルマロボ?

いいえ達磨看板ですことよ。
まっ赤ぃまっ赤ぃ目印の、
どっしり楕円達磨さん。

にょきっと2本の支えが足っぽぃ

なにかとちらほら
特徴しっかり濃ゆいのね、
ペンギン型だるまロボチック。

看板ですし目立ってなんぼ

架かる朱塗り橋を渡れば
ほら、総門は、そこ、
目の前。

((  はぁ ふぅ はぁ=з ...あと一息! ))

あと一息分の追い風を背に吹いて
送りだしておくれ、
颪の精よ。



ここまで
一気に歩いてきて上気した
身体が ほっかぽっか あっつい!

日陰にいまだ浅く積もるの、
とけやらぬ残んの雪が
清しいわ。

歩一歩、
一歩一歩を踏みしめながら近づく
橋の手前でみつけたラクガキったら...

だるまちゃん. .・



ふふ . ♪・

だるまつながりだ。
めおと達磨のようですよ、
これはこれで雪だるまといえるかな?

ほほ笑まし. ♪・


雪を
カンヴァスにした
この絵達磨さん...プライスレス . ♪・


かわゆい
絵達磨さんに
迎えられた土手を過ぎれば...



ついさっき、
通りから見た朱塗り橋...
ここを渡れば目指したゴールへ。



-少 林 山 鳳 台 院 達 磨 禅 寺 霊 場-
その総門。とうとう到着、した。
達磨さん、還ってきたよ。



階段はけっこうな傾斜だ。
その数...全153段あるとか。
ペース配分が肝だわね、深く、息を、

吸ゥウ・・・フゥー・・・吐アァく

呼吸...そろわせました、
鼓動...おちつきました、
では...ととのいまして、

登りましょうぞ...奉納す。



*-*-*-*-*

高崎達磨譚4

2021-01-18 19:29:00 | reminisce
駅前に一台止まっていたタクシーを

他に譲って見送ったのちに、

次を待てどもすぐ来ない...


いいやいいや


ちょうど

風も強く吹いているし、

気候名物を体感しながら行くも一興...


達磨寺まで歩きましょ。




そうと決めたら歩く歩く歩く。

なごり雪の上にも人の気配、

自転車の轍と足跡と。



こちらに来るより、

あちらに向かって進む

足跡のほうが多いようよ。



陸橋の柱...チンアナゴみたい.♪・



まだ何も植わっていない田畑の端っこに、

綺麗すぎて造花のような大輪の生花...

薔薇が咲いていた。



鼻高町の

はなたか橋を渡りにゆけば、

金毛の鶴眉に亀髭ふっさふさな...


橋達磨さんだわこんにちは


白系種が

混じってるっぽいの、

おもしろい彩りの達磨さんね。


それにつけても高崎市、

このほか至る所どころいっぱいに

さまざまな達磨さんがおわすのでしょう。


お辞儀して合掌


渡りの

挨拶をして通る、

成就のあかつき願いの礼地。



名は体とでもいいましょうか。

散らばる白い石っころ、

氷り雪のようなのよ...


碓氷川


日々の

明け暮れを背景に、

生活感と溶けこみあって流れゆく...川景色。



軒をつらねた住宅の向こうには

南アルプスを思わせる

うつくしい雪山が...


ひときわ群を抜く。


観音山へ行くと

高崎白衣大観音様が

おわしゃるそうだけれど、


山の神


こちらは

白衣の山の神、

女山といってもよかろうか...


上州名物かかあ天下は絹を羽織って。



山々の尾根も、

吹きすさぶ空っ風も、

なんてくっきりキレの凄まじき...


鋭利な寒さよ身の震へる


だのに

五感は冴えざえて、

腕をひらき走りぬけたくなるの。


爽 爽 快 快 きもちいーい!


その瞬く間、

高らかな口笛は風の声...

凛として厳かな大音声とどろいた。

               (ダイオンジョウ)


√ ひゅーぅううーうーうーひゅーんんん


...ぁ...これ。

...これが...颪だ。

...吹きすさぶ颪の初音を...聴けたよ。


これよこの

颪を知りたいがために、

わざわざ寒風のなか歩いたのですもん...


\ 大 /


全身、

大の字になって

受けるよ吹かれぬくよ...颪!


\\ 大 //



*-*-*-*-*