雨が小止みのうちに遺構の佇む庭へ。
粛々と入りかけました、
その矢先...
Σガササ バサ ガコッツ!
真後ろから
ブッキラボーなブチツケ音が...
場所からして意想外の騒々しさ。
・・・なんなの?
反射的に振り返ると
けたたましい音の出どころは
驚き桃の木いえなんか南国風の木に...
猫ちゃん. .・
猫の仔なのさ仔猫ひょこん。
うしろ足の爪でハッシと
添え木をつかみ、
一所懸命...かわいい.. . ♪・
突然。
突拍子もなく突飛にあらわれ
聖域のジャングルな庭を跳ね回るよ、
走る跳ねる走る・・・活発⌒☆°
だったらこちらも突如として、
手持ちのお鈴を鳴らしましょ。
リィーィン .・∴
リィンリィーン .・∴・
リィーィンリィーィン .・∴・°
どうかな?
そこはかとない残り香みたく
音色の尾をひくお気に入りの鈴よ、
君がために鳴らしたよ♪
こっち見た. ☆°
そうして、
気を惹こうとするわたしを
しばし不思議そうにみつめつづけた後...
そっぽ向く・★ .
興をそそられるものが他にあるようです. .・
毛色が見事に周りの樹木や添え木と同化してる...
君ここのテリトリーにピッタリだね・°
何か狙いすまし、
またたく間どこか跳ねていっちゃった。
ありがと猫ちゃん. .・
空前絶後の歴史は直視するにもヘヴィで、
ともすれば気持ちだって沈みそう...
君の出現でなごめたわ. .・
では気を持ち直したところで今度こそ、
お庭へ入りましょう。
平和への祈りが折りこまれている、
束ねられた虹色の千羽鶴が供えられてあり。
色とりどりの房に込められた一つの祈りは、
全人類の悲願ともいえましょうか...。
そして三聖人像。
原爆の熱線で焼けこげたという説明は、
よく見かけて読み知っていたつもり。
けれどこうして向きあい...
(※聖セシリア像) 対峙しますと...
(※イエスの聖心像) 百聞を越える。
(※不明)
すでに風化するものでもない、
その姿でこそ証しつづけてゆく...生きし像。
言わずして言う
それは口のない物に宿された、
無言で語る力...なのかもしれない。
崩れきらずに残ったレンガも凄いな・・・
聖人像の周りには狛犬と似た獅子像. .・
佇む天使像の背後に、
平和公園で見たのと同じ
赤い花が咲いていた...目に沁みる。
いつからか、
芽吹き花咲き枯れて芽吹き...
もういくつ季節を経巡ったのでしょう。
のちのち気付くのだけれど、
この日は市内の至るところに
千羽鶴がちらほら吊りさげられてあったの。
それは目立たないような街角の隅にも、
大小の規模を問わずにささやかに。
一羽一羽を一人一人さまざまな方が
心を込めて折りこんだからかしら、
合掌のように重ねあわせた...
両手に見える。