hyakunenseis◇ry ∞

リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

rrj・大浦天守堂

2021-09-14 15:30:00 | rrj
国宝にして世界遺産・大浦天守堂

祈念坂を抜けてすぐの所にて、
目の当たりにした瞬間を
まずは1枚。

着いたんだ. .。+ °


あれが...
必見の価値ありとの誉れ高く、
信徒発見のドラマをも生んだ奇跡の地。


"天守堂"

教会の真正面に
堂々たる金の漢文字が輝く。
ゴシック式建築とこうもマッチするなんて...

"ふらんす寺"

そう呼ばれた
創建当初の名は、
その頃と外観が変わってしまっても...

今だふさわしい異風に包まれているようです。


段一段

足裏で嚙みしめるように踏みしめて、
ゆっくりゆっくり迫っていく...
信じられない。

今ここに来ていること

人伝に話を聞くだけで
自分が来ようとは思わずにいた、
その意識が小気味よくカラカラ崩れて...

まっさらになった・・・この時。


白玉楼

天界にあるとされる御殿とこの天主堂が、
イメージのなかで真っ先に
結ばれあう...

地上に顕れし天の宮殿かな. .。+ °


" 日本之聖母 "

マリア観音とも
マリア菩薩とも称される聖母様が、
そこその頭上に...佇んでおられる正面に...

お足元に添う月光が姿を浮かばせますような。


まどろみを浮かべたような頬笑み、
祈りは深く世の一隅にまで
浸透してゆきそう...

美しい

常春の暖かさで
包みこむような情調と、
触れてはいけないような気高さと。


観光のメッカでありながら
そよと余所事のように動じず、
み胸はしじまに包まれるその御姿...

聖マリア

瞳に映してきた
世情の穢れも今一瞬だけは、
貴女様を観たことで洗われる思い。

お逢いできて良かった

生きとし生ける生類の聖母にして、
その御姿を象りし白亜像は
全世界の...

宝なる。


*-*-*-*-*

〜 LL p.p.s 〜

聖域である天守堂内は
撮影を禁じられていました。
そのぶん瞼の裏に印象を留めるべく...

しっかと目を瞠り観覧. .・

歴史的価値に満ちた彫像や彫刻、
高いたかいコウモリ天井、
ステンドグラス、

ドラマティックな聖空間. .。+ °

色ガラスを日光が透りぬけ、
壁そこかしこに反射してできた
かりそめの虹がいくつか散っていたの。

お堂中央その祭壇

祀られた十字架キリスト像の御ん前にて、
しばし無心にみつめた
ひとときだけは...

敬虔に。
少し角度を変えると、
聖マリアの御心にも別の表情が
観てとれた気がした...憐れみのような...。
大浦教会の尖塔...色えんぴつみたい. .・
天守堂の隣にある旧羅典神学校. .・
瓦屋根にレンガの煙突なのですよ. .・
この和洋ミックス建築も...長崎浪漫だわ. .・
入りもしなかった資料室の入り口と...
立て札。

なぜか
大写しで撮ってるという...
それでいて全景は撮ってなし。

・・・いやはや★
石畳の一枚ずつがステキさ. .・

和洋の趣きが入り混ざる長崎浪漫ここにも。
大浦天守堂と旧羅典神学校の間にある
坂の小径を通りましてグラバー園へ、

進みませう. .・

rrj・祈念坂へ/旧ウォーカー邸と天守堂の背

2021-09-02 19:54:00 | rrj
空気が涼しくなりました。

8月31日を境に、
すっぱりめっきり季節が
秋へ移ろったかのようです。

夏の旅は夏のうちに
遂げたくはありましたが、
これは記憶を遡る時空の旅路...

当時へ心を馳せながら、
日常の些事のスキマ時間に
のんびり更新してゆくとします. .・

*-*-*-*-*

大浦天守堂へ
ほど近い坂沿いの
この場所にあったようです、


旧ロバートウォーカー邸...その跡地。


門構えと、


表札。


表札付きの門だけは
グラバー園へ移築もされず
祈念坂から取り払われもせず、
遺構の一つとして現存しつづけている...貴重。


この邸宅がかつては此処に。
(※以下グラバー園にて撮影)

窓やお庭からは
長崎湾が絵のように
広がる素晴らしい風光を眺められ、


朝な夕なには天守堂の鐘の音色が、

(※応接室)

家中へも大きく鳴り響いたことでしょう。

(※食事室)

もしかしたら讃美歌だって・・・

(※居室)

聴こえてきたかも。

(※居室からテラスへ)

恵まれた環境に暮らしていたのですね、

(※テラスに置かれたベンチ)

羨ましい限り. .。+ °


木柱建築...継ぎ目の技巧. .・


このような邸宅が、
かつては天守堂にほど近い
祈念坂沿いにあったなんて...

夢々しいわ. .。+ °

旧ウォーカー邸跡地の夢から覚めて、
現実の祈念坂を進みませば...
大浦天主堂の背が目前。


逆行してくるのも乙なもの. .・


西洋建築と日本建築...融けあいの妙。


尖塔もよく見える. .・


天守堂の高窓。

漆喰が剥がれ色落ちした壁の風合いも、
これはこれで趣きのありよろしくて...
お色直し後の今はさぞや美しい
白壁であることでしょう。

高窓の内側は鮮やかなステンドグラス. .。+ °


葡萄の香りは感じとれませんでしたけれど、
清しい青葉の匂いと凛とした猫たちに
ふれあえて...

不思議な情緒にこころ弾んだ祈念坂. .。+ °

異国というより、
異次元日本にスライドした感すら
漂わせる坂通りの出入り口が...見えてきたわ。

*-*-*-*-*

 LL p.p.s 


旧ロバートウォーカー邸宅のおまけ. .・

(グラバー園にて撮影)



玄関スロープの市松模様がモダン. .


明治・大正から昭和33年までは

実際に住人があり日々の生活が

営まれていたのです、


家主は商人のロバートウォーカーJr.




こうしてみると、

暮らしが消え展示されるために残った

移築洋館というのは...お家の剥製みたい・°


*-*-*-*-*