(脊振山の森)
今回の森の案内人養成講習会は、佐賀県の4か所の自然林を見学しながら
標高や地形の違いによって、樹種や森の姿が変わる様子を見に行きました。
講師は佐賀植物友の会の井手先生です。
あいにくの雨模様でしたが、参加者の皆さんは熱心に見学されていました。
まずは久保泉町のしずか池公園のシイ林です。
(しずか池)
しずか池の周りには、植栽されたナラガシワの木が多い。
しずか池公園の森の中は、シイの照葉樹林になっていました。
高木層はスダジイでその下にヤブツバキやクロキ、ヒサカキなどの常緑樹が多い。
ハイノキ科のミミズバイは照葉樹林を代表する木だそうです。
シイの木が大好きなコフキサルノコシカケは、ここでも見れました。
枯れ木を分解するウチワタケ
そしてシイの木の根元に発生するカンゾウタケも見ることができました。
次に見学したのは、脊振山頂付近のブナの森です。
山頂付近は深い霧に包まれていましたが、雨はそれほど降っていなくてよかった~
ブナの木の下にコハウチワカエデやイヌシデ、シロモジなどの落葉樹が多く
秋は紅葉が美しい森です。
ブナの実を観察します。
褐色に熟したら、3つに割れて中の実が弾けます。
花が咲いていたカマツカと~
ベニドウダン~
ヤマグワの実も生っていました。
次に行ったのは椎原峠のアカマツ林です。
尾根に立地しているここには、アカマツの下にアカガシやヤブニッケイなどの常緑樹が
おおく、意外と下草が少ない林になっていました。
この下のケヤキの林とは大違いです。
雨で足場が悪く、慎重に下ってケヤキの林に着きました。
初夏のケヤキ林は木々の葉っぱが茂り、うっそうとなっています。
冬は大径のケヤキの幹がはっきり見えるのですが~
ヤマボウシやウラジロノキなど落葉樹が多く水分も豊富なので、下草が多いです。
花を咲かせていたコバノフユイチゴ
低木のマユミの木
こんな自然林見学会でした。
標高や地形やいろいろな条件で全く違う森になっていくんですね。
美しい佐賀県の自然林を見学できて大変勉強になりました。
講師の井手先生、熱心なご指導ありがとうございました。
参加者の皆さん、雨の中お疲れ様でした。
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