いのち・未来 うべ

わたしたちは、原発のない安全な未来を
子どもたちに残すことを願って活動しています

おいでませ山口♪定住支援ネットワーク。9月23日 宇部で総会。

2017年08月31日 | 保養・避難

 

おいでませ山口♪定住支援ネットワーク

総会開催のご案内が届いたので掲載します。



皆さま

1)2017年度おいでませ山口♪定住支援ネットワーク総会開催のご案内です。

東日本大震災、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故から間もなく6年半を迎えます。事故処理は遅々として進まない一方で、福島県内の避難指示は次々と解除されてゆき、懸念されていた子どもの甲状腺がんが多発しています。

福島から遠く離れた山口県で出来ることから始めたいと動き出した当会の活動も二年が過ぎ、県内の各保養プロジェクトの連携も少しづつ生まれてきました。
総会では一年の活動を振り返るなかで、それぞれの夏の保養活動の情報を共有し、これからの活動の進め方を話し合いたいと思います。会員の皆さま、これから参加したいとお考えの皆さまも、ぜひともご参加ください。

皆さま、お忙しいことと思いますが、是非ご出席いただきますようご案内申し上げます。

日時:2017年9月23日(土)10:00〜12:00
会場:宇部市男女共同参画センター・フォーユー 2階会議室
   (山口県宇部市琴芝町1丁目2-5)敷地内に駐車場あり。

主催:おいでませ山口♪定住支援ネットワーク

 共同代表:林尚志(下関労働教育センター 神父) 松岡彰(医師、山陽小野田市)

   中村覚(弁護士、周南市)  浅野容子(山口県避難移住者の会)

問い合わせ、連絡先:事務局 安藤  080-6331-0960

 



2)香山リカさん講演会ご案内
当会主催ではありませんが、総会当日の午後2時から、同じ会場(宇部市男女共同参画センター)で精神科医の香山リカさんの講演会が開催されますのでご案内します。

「安保法から2年−この間とこれからを考える」
講師 香山リカさん(精神科医・立教大学教授)
会費:500円
主催 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動うべ実行委員会
   宇部市常盤町1−1−9 緑橋教会内 
   電話:0836−21−8009

香山リカさんプロフィール:
専門は精神病理学。 豊富な臨床経験を生かして現代人の心の問題を中心に社会批評、文化批評、書評などをさまざまなメディアで発信。県内宇部市や柳井市でも講演。

以上、よろしくお願いいたします。

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茨城県知事選 はなやまちひろさんの総括に注目。

2017年08月29日 | 脱原発

市民運動や住民運動は、魂のこもった原点がなにより大切と思います。
1人ではできない、だから多くの人と手を結ぶ。

つながりをつくる。
それは、選挙という場でも求められると考えます。

脱原発を福祉や暮らしの課題と結びつけてたたかう場合もそうだと思います。
今回は、票数としては及びませんでしたが、魂のこもった母体を形成できたことはとても素晴らしく、山口県でも学ぶ点がいっぱいあると思いました。

 ご本人の了解を得て、以下に掲載させていただきます。

討議の参考に活用ください。

なお原文は、はなやまさんのフェースブックからです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100008158968937

                                        いのち・未来うべ 事務局 安藤

~~~~~~~~~~~~

【2017年茨城県知事選挙について】


今回の選挙、すでにいろいろと言われていますが…
大井川氏・橋本氏ともにかなり前から知事選の準備をしてきましたが、「原発は争点としない」と言及を避けてきました。今年3月の大井川さんの立候補表明では「住民投票」との発言もありましたが、以降トーンダウンし原発政策にはほとんど触れられませんでした。

原発反対の活動仲間とは「原発反対の候補者が出ないのか?これでは誰にも投票ができない。どうにかならないのか?」と話をしてきました。
この間の野党共闘の流れの中で、茨城県にも市民連合が結成され、知事選については、これまで野党候補として毎回候補者を立ててきた共産党系の明るい民主県政をつくる会と、茨城県市民連合、原発反対の運動からも市民が参加し、「東海第2原発の再稼動反対」の候補者を選ぼう、ということで最終的に6政党・政治団体の推薦で鶴田まこみさんを支援することを決めたのです。

推薦するにあたっては、民進党や社民党にも推薦の要請をしています。県内の労組や団体などの複雑な事情で、推薦というところには届きませんでしたが、それぞれ自主投票を決めていましたので、独自に応援をという流れができました。実際に見えるところ、見えないところで支援をいただいています。
野党共闘ができずに、共産党が独自で候補者を出して、また負けてしまったような投稿がなされていますが、以上のとおり、茨城県内の抱える複雑な事情がある中で最大限の野党共闘はできていたと思います。

鶴田さんの立候補により、それまで「争点としない」としてきた「東海第2原発の再稼動問題」が一番の大きな争点となり、大井川・橋本の両候補も政策として一定の政策を言及せざるを得なくなりました。
大井川氏は「県民の意見を聞いて決める」として独自の考えは語りませんでした。選挙戦の中でもほとんど語られることはありませんでした。

橋本氏はこれまで「国が決めること」と一貫して答えており、「東海第2原発の再稼働問題」については、選挙の直前に突然「慎重に」と表明したものです。「慎重に」では弱いと思ったのか「再稼働を許さない」と表現は強くなっていきましたが、以前からそれらしきことを言ってきたのならばともかく、信用性のない空虚な「脱原発宣言」で、原発反対運動の仲間からも「これは到底信じられないので支持できない」という意見が多数でした。これを信じて「戦略的投票」など、到底できないものでした。

実際に候補者ポスターに後貼りされた「再稼働を許さない」シールは、原発再稼動の声の大きいところでは貼ってある、原発のある東海村では貼られないという状態、街頭演説でも触れない、と二枚舌としかとれない状態でした。

原発が争点となり、橋本氏が「再稼動許さない」発言をしたことで、政策の違いは見えにくくなりました。また、現職が「再稼動許さない」「慎重」と発言したことが大きく取り上げられ、事情を知らない県外の方からも「今回は橋本氏に戦略的投票を」と提起され、著名な方までそれに乗ってしまうということが起きました。
主要なマスコミは、野党共闘の候補者であることを言わず、共産推薦とだけいい(いのち輝く会としてもきちんと報道するように申し入れをしたものですが)、ひどい記事では一騎打ちとして候補者が2名であるかのごとく報道がなされました。公平・公正な報道がなされずここでも誤解を招きました。

こうした逆風はありましたが、鶴田候補の大きな魅力もあり、地域の「いのち輝く会」も驚くようなスピードで進み最終的に40市町村に及び輝く会ができ、市民の手作りの選挙活動が各地で行われました。
後からの立候補表明で時間的制約があり、人的にも市民が仕事を抱えながら活動することには限界があり、県民のみなさんに伝えきれなかったところが大きかったのですが、その中でできることはやりきった、と思います。
少なくとも「共産党候補が後から出てきて、戦略的投票を阻害した」「野党共闘ができなかった」ようなことはありません。以上のとおり、そもそも橋本氏を脱原発候補としてみていない、現状でできる限りの野党共闘はでき、かつ進んだので誤解をいただかないようにお願いしたいと思います。

また橋本氏の票を減らしたようにも書かれますが、鶴田さんに投票した人は、橋本氏に投票したとは思えませんし、そもそも橋本氏の「脱原発発言」で推進派系の票も大量に動いています。橋本+鶴田票で勝てたというほど簡単な事情ではありません。

結果は及びませんでしたが、鶴田さんも次に向けて動きたいと力強くおっしゃっています。わたしたちも、次に向けて動きます。そして来るべき「東海第2原発再稼動、20年延長の動き」に備えて、態勢を整えます。
長文ですが、私としての選挙の総括になります。

~~~~~~~~

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【定例学習会】9月1日。中村敦夫さんのシナリオからチェルノブイリについて。

2017年08月28日 | お知らせ

みなさん、学習部会からお知らせします。

9月1日の学習会は、9月17日(日)中村敦夫さん公演「線量計が鳴る」のシナリオ読み・第2回目を行います。
はじめに、動画「チェルノブイリで今も残る健康被害」(約26分)を見て、討議に入ります。
チェルノブイリと福島の今も深刻な健康被害、
原発にむらがる利権まみれの構造などが描かれています。


とき:9月1日(金)午後7時~8時半 (6時からの金曜ウォークのあと)

ところ:宇部緑橋教会(宇部市役所裏)

参加費 100円 (会場費)

問合せ:いのち・未来うべ事務局 080-6331-0960

どなたでも参加できます。

シナリオは、用意しています。

是非、御参加下さい。

                 学習部会 岡本正彰(おかまさ)

 

 

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トモダチ作戦米軍兵士たちの提訴

2017年08月28日 | お知らせ

8月24日、トモダチ作戦に従事した米兵たちが東電を提訴したニュースが流れ、いのち・未来うべの金曜ウォークや脱原発の集まりで話題になりました。

以下にデータの整理をしておきます。(事務局 安藤)

 

NHKニュース

トモダチ作戦で被ばく 空母乗組員らが東電提訴

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170825/k10011110891000.html
一部コピー
東京電力の発表によりますと、東日本大震災のあとにアメリカ軍が行った被災地の支援活動「トモダチ作戦」に参加した当時の空母の乗組員など157人が、活動で被ばくしたとして今月18日、東京電力とアメリカ企業1社を相手取ってカリフォルニア州南部地区の連邦裁判所に提訴しました。

原告は、福島第一原子力発電所の設計や建設、保守管理が不適切だったために事故が起き、被ばくによって損害を受けたと主張し、治療費に充てるため、少なくとも50億ドル(日本円にしておよそ5500億円)の基金をつくることや、損害賠償を求めているということです。

アメリカ軍のトモダチ作戦の参加者などからは、5年前から、これまでにすでに239人が同じような訴訟を起こしていて、今回の原告は訴訟を併合することを求めているということです。東京電力は今回の提訴について、「訴状を正式に受け取っていないが、原告の主張や請求の内容を精査したうえで、適切に対処していく」と話しています。


この訴訟の注目点は、
1,米軍兵士の被ばくとその救済
2,事故当時の実際の被ばく状況と東電、政府、米軍の責任。
3,当時の福島県、福島県沖、東北全県と関東の東日本全域の放射能汚染の実態
そのもとで暮らしていた人々の被ばくの実態。それに対する政府、東電の責任
である。
全体像の中の米軍兵士たちの被ばくと救済が問われている。

裁判を日本で行うか、アメリカで行うかも争点になっている。
アメリカの裁判制度に<ディスカバリー>があるという。

毎日新聞、山田孝雄記者の指摘
https://mainichi.jp/articles/20161010/ddm/002/070/075000c
 
米国の民事訴訟には<ディスカバリー>という強制的証拠開示制度がある。自己都合で拒めない。拒めば法廷侮辱罪で投獄か、巨額の罰金だ。東電が日本での裁判を求めるのはそのためだと言われている。
 東電がディスカバー(発見)されたくない証拠とは何か。原発事故の原因、初動対応、大気中の放射線量測定値??に関し、従来の説明と違う資料が秘蔵されている可能性があるが、これは推測である。


東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故。
その放射能汚染の実態解明と被ばくの全体像と影響は、日本ではまだ隠蔽されている。
すべてが明らかになっていない。
この子どもたちは、大丈夫なのか?!
 
huffingtonpost から
「トモダチ作戦で被ばく」米兵による東電訴訟の継続、連邦地裁が認める【東日本大震災】
2014年10月31日 15時16分 
http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/31/sailors-suit-fukushima_n_6080078.html
http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/31/sailors-suit-fukushima_n_6080078.html#gallery/772265/27


トモダチ作戦写真集から.jpg



あたかも、駒のように扱われて「トモダチ作戦」という美談に仕立てあげられた兵士たちの健康被害の実態が明らかになり、救済措置が正しくとられることを強く願う。
と同時に、だからこそ、同じ条件のもとで暮らし作業した暮らした福島の県民、子どもたちの被ばく実態の解明が急がれると思う。
 
 
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東海村の看板

2017年08月26日 | 脱原発

茨城県知事選のさなか、

鶴田まこみさんを応援する、

takeshi.irie さんのフェースブックから転載させていただきます。

https://www.facebook.com/takeshi.irie.3994

 

 

一目瞭然、よ~く伝わります。

なお、上関原発を建てさせない山口県民連絡会でも、

県内主要国道に、上関原発はいらない!の看板を立てる計画があるとのこと。

参考になります。

 

また、現在、茨城県各地で、高木章次さんのマンガリーフレットが配布されています。

それもわかりやすいツールですね。

こちらにあります。

みらいの環境とエネルギーを考える会
https://mirai-ene.jimdo.com

参照ください。

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事実誤認の報道 祝島島民の会のブログから

2017年08月25日 | お知らせ

今朝、更新された島民の会のブログです。

テレビをみてびっくりされたり、あまりにもひどい誤報に立腹された方が多かったと思います。

真摯な報道機関として、正しい措置を取られることを切に希望します。

 

~~~~~~~~ 島民の会のブログから~~~~~~~

仮処分申立審尋関連での事実誤認の記事


8月24日に書面による採決禁止の仮処分の第一回審尋が山口地方裁判所岩国支部で行われました。
この件に関する一部の報道で、「県漁協祝島支店が受け取った10億8000万円の漁業補償金について」という記載がありました。
しかし実際には祝島支店が漁業補償金を受け取ったという事実はなく、これは事実誤認です。
祝島支店は現在も漁業補償金の受け取りを拒否し、いまも県漁協本店が預かったままです。
現在、この報道元には記事の修正を依頼しているところです。

なお、次回の審尋は9月28日(木)15:00から
3回目は10月27日(金)10:30からの予定です。
今回は裁判官1人でしたが、次回からは合議体(裁判官3人)での審議になります。年内に判断が出る予定です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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中村敦夫さんは、原発をなぜテーマにしたのでしょうか?

2017年08月24日 | お知らせ

昨日い続いて、問合せにお答えします。

質問は、

中村敦夫さんは、社会問題のテーマが数多くある中で

どうして、原発をテーマとして選択したのでしょうか?

いうものでした。

 

中村敦夫さん本人でないので、正確なことは言えませんが

77歳というお年、脚本に3年はついやした、言っていることからも

いちばん大切なテーマと認識して取り組んでいることは明らかです。

 

幸い、昨日紹介した毎日子ども新聞だけでなく毎日新聞本紙も中村さんにインタビューしています。

その中から、「なぜ原発か?」という問いへの答えに当たる部分を探すと

以下の言葉がありました。

政治をやっていたころから環境問題、とりわけ原発については勉強し、折々に危険性を訴えてきました。福島原発事故は私にとっても想像以上の出来事でしたが、もはやエネルギー源として原発に頼る時代は終わったことが証明されたわけです。しかし、政府をはじめ、電力業界はいまだに反省もせず、再稼働を続けている。世論調査では多くの日本人が「原発には反対」と思っているのに、理由は「何となく危険そう」程度の知識しかないため、大きな声になっていません。

「何となく危険そう」程度の知識では、ダメだから「啓蒙演劇」「情報演劇」の手法を駆使して、クリアーな真実、本当に危険でダメなものなんだ、ということを知ってもらいたいと真剣に考えていることがわかります。

それは、返す刀で原発推進の論理の嘘八百を暴き出すことです。

こんでも、原発推進派はやめられねえって言う。その根拠つうのは、長い間国民が信じ込まされできたうそ八百だ。日本の原発業界は、技術と知識は最低だけど、うそだけは一流だがんな。まず、原発がねえと電気が足りねえつう大うそだ

まさに、こんな嘘を許さず、言ううことは言う姿勢が、

原発をテーマに選ばせたのではないでしょうか。

今度、どこの地域の原発であれ、福島級の原発事故が起これば、日本列島は住めなくなります。

それは福島の事故から容易に想像できることなのに、そのことを突き詰めて考えずに「まあなんとなるのでは」というわたしたちの甘さをも浮かび上がらせているようにも思います。

答えは、もっとあるかもしれません。中村敦夫さんの気持ちを含めて、直接、会場に足を運んで感じ取っていただければ幸いです。

 

参考に毎日新聞インタビューをコピーしておきます。

インタビュー 朗読劇で原発廃止訴え 俳優・中村敦夫さん

https://mainichi.jp/articles/20170429/ddm/005/070/023000c

~~~~~~~~
連載記事

俳優 中村敦夫さん

 テレビ時代劇「木枯し紋次郎」で「あっしには、かかわりのねえこって」が決めぜりふだった俳優、中村敦夫さん(77)だが、この十数年、環境問題に深くかかわっている。特に福島第1原発事故以降はさまざまな形で原発廃止を呼びかけている。5月からは朗読劇「線量計が鳴る」で全国を回る。まるで修行僧のような命がけの訴えだ。【森忠彦】

口をつぐんではいけない
 「原発は安全だ、安全だぁ」って、自分も他人もだまぐらかして飯食ってきたんだからな。

 揚げ句の果て、取り返しのつかねえ原発事故が起ごっちまった。自爆テロみでえなもんだ、これは。この話すんのは、ほんとにつれえわ。んでもな、どうやっだって現実からは逃げられねえべ。

--主人公は原発の町で生まれ育った元原発配管技師。自らの人生とともに原発の危なさ、愚かさを語る。なぜ、今、一人芝居なのですか?

 政治をやっていたころから環境問題、とりわけ原発については勉強し、折々に危険性を訴えてきました。福島原発事故は私にとっても想像以上の出来事でしたが、もはやエネルギー源として原発に頼る時代は終わったことが証明されたわけです。しかし、政府をはじめ、電力業界はいまだに反省もせず、再稼働を続けている。世論調査では多くの日本人が「原発には反対」と思っているのに、理由は「何となく危険そう」程度の知識しかないため、大きな声になっていません。

 では、メディアを持たない今の自分に何ができるか。やはり芝居しかない。私は「啓蒙(けいもう)演劇」の実践に挑んできた俳優座で育った役者です。社会の不条理に対してプロテストする芝居はできないか。原発の実態を知るには膨大な時間と費用が必要です。だったら私が原発被害者になりきって、普通の人たちに情報を伝えて理解してもらえるような朗読劇をやってみようと。それでも3年以上はかかりましたね。台本を書いては直し、また新しい要素も次々と加わって。

 人に何かを伝えることがこんなに大変なことだったとはね。あえて名付ければ「情報演劇」、あるいは「役に立つ演劇」と言っていいかもしれません。

--2時間弱の劇は四つの場面からなる。技師の生い立ちや日本での原発の歴史、先例となったチェルノブイリ事故の事実、そして今も原発が動き続ける理由。すべて福島弁で語り続けられます。

 小中学校をいわき市で過ごしましたからね。福島は第二の故郷で、思い入れはありますが、事故の後に調査を続けるほどに改めて「こんなに豊かで美しい所だったのか」と再認識しました。同時に「そんな所に原発を押し付けたのか」という怒りも湧いてきました。もちろん地元も合意して誘致したのですが、基本は地域振興のための大型公共事業の一つでしかありませんでした。地元では原発が危険なものだとは誰も考えていませんでした。

 しかし、事故によってそれが明らかになったのです。今回の東芝を巡る問題の背景を見ればわかるように、もはや原発は世界的に時代のニーズに沿っていません。欧州や中国では原発よりも風力、太陽光といった自然エネルギーへの投資が盛んです。世界の潮流が完全に変わっているのに、日本だけが大手電力を守る法律と関係業界の既得権、利権のために時代の流れに逆走しています。まるで高速道路を逆向きに走る暴走国家。国のリーダーたちも危機感が欠けています。

 こんでも、原発推進派はやめられねえって言う。その根拠つうのは、長い間国民が信じ込まされできたうそ八百だ。日本の原発業界は、技術と知識は最低だけど、うそだけは一流だがんな。まず、原発がねえと電気が足りねえつう大うそだ。

 こんだけ理屈に合わねえ危険いっぱいのポンゴツ原発を、事故起ごした責任も取らねえで、なんで再稼働させんのけ。

--いよいよ、全国巡業が始まりますね。

 昨年秋に福島県のある町でプレ公演をしました。あえて福島県内で試みたのですが、何ともやりにくかった。みなさん、関心は高いし、私が訴えていることを理解してもらっているようなのに、反応がない。口をつぐんだまま。中には「風評被害を広げるのか」と感じた人もいたかもしれません。でも、それではダメなんです。あれだけの被害を受けて生活も元に戻らないまま、一方的に忘れ去られようとしているのに、口をつぐんでしまっては。

 おとなしいのは福島県人の特徴ですが、ちゃんと事実と向き合って、発言すべきはしないと。私は芝居の中でそのことをズケズケと言います。笑うところは笑って、怒るところは怒ってほしい。「そんたく」なんかしなくていい。6月にはいわき市で開きますが、今から楽しみです。

 これから各地を回ってゆきますが、実は2時間しゃべり続けるのは77歳の老体にはかなり大変でして。まあ、修行のようなものですね。全国には原発を抱えた町があります。そこの人たちが上演してもいい。脚本は福島弁としていますが、各地の言葉にしたり、あるいは内容を変えても構いません。お祭り騒ぎのような気分で、原発の危なさを広く訴えていきたいですね。

 ★主な公演予定

 5月7日甲府市▽25日熊本市▽6月3日徳島市▽16日いわき市▽18日、29日、7月16日、28日東京・笹塚。詳しくはホームページ(http://www.monjiro.org/)へ。

 ■人物略歴

なかむら・あつお
 1940年、東京生まれ。疎開先の福島県いわき市で小中学校時代を過ごす。72年、主演したテレビドラマ「木枯し紋次郎」が大ヒット。情報番組キャスターなどを経て98年、参院議員(1期)。主に環境問題に取り組んできた。作家活動も盛んで、日本ペンクラブ環境委員。

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中村敦夫さんって、どんな人?

2017年08月23日 | 脱原発

中村敦夫ひとり語り

 朗読劇 線量計が鳴る

 ~元原発技師のモノローグ~

 9月17日(日)13時30分開演 14時~16時

 宇部市多世代ふれあいセンター 2Fホール

                主催:中村敦夫朗読劇公演実行委員会 (代表 永谷政一)
                後援 宇部市など

                問合せ:いのち・未来うべ 080-6331-0960(安藤)


中村敦夫さんって、どんな人ですか?

という質問が寄せられました。

「木枯ら紋次郎で一世を風靡した人ですが・・・」

「あのう、私、木枯らし紋次郎って全然知らないのですが、

知らないと、朗読劇は、わかりませんか?」

「いえいえ、決してそんなことはないと思いますよ。」

 

そう答えましたが、

それでも、朗読劇の所々のセリフや最後の原発マフィアを追及するあたりは、
木枯らし紋次郎を彷彿とさせるので、
知っておいた方が、より楽しく理解でいるかもしれません。

参考に、毎日小学生新聞のインタビュー記事を一部コピーしておきますので
参考にしてください。
ルビは残しておきます。


先輩からの手紙/182 わが道をゆく紋次郎 中村敦夫さん/上

https://mainichi.jp/articles/20160716/kei/00s/00s/012000c

~~~~~~~

一夜いちやにしてスターに


 「あっしには、かかわりのねえことで……」

 今いまから44年も前のこと。当時とうじ、一世いっせいをふうびしたテレビの時代劇じだいげきに「木枯こがらし紋次郎もんじろう」という番組ばんぐみがありました。江戸時代えどじだいの街道筋かいどうすじ。上州じょうしゅう(今いまの群馬県ぐんまけん)生うまれの渡世人とせいにん(やくざのような存在そんざいですね)の紋次郎もんじろうは、旅たびの先々さきざきでいろんな事件じけんに遭遇そうぐうし、弱よわきを助たすけ、悪人あくにんを退治たいじしては、静しずかに去さってゆきます。大おおきな編あみ笠がさにマントのような合羽かっぱ、長ながい楊枝ようじをくわえながら、さらりとはき捨すてるのがこの決きめぜりふ。

 紋次郎役もんじろうやくを務つとめたのが、当時とうじ32歳さいだった中村なかむらさんでした。日本にっぽんを代表だいひょうする映画監督えいがかんとくの市川崑いちかわこんさんがカメラを回まわし、アメリカの西部劇風せいぶげきふうのストーリーや音楽おんがくも斬新ざんしんだったことから、夜よる10時じという当時とうじは深夜しんやといっていい時間じかんだったにもかかわらず、大だいヒット作品さくひんになりました。

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【映画案内】「日本と再生」河合弘之監督。8月26日宇部市と防府市で。

2017年08月22日 | お知らせ

河合弘之弁護士・映画監督は、

上関原発を建てさせない山口県民集会2017(3月25日)で

メインスピーカーとして、

上関原発を止めることは日本の原発すべてを止めることにつながる、

とアピールしました。

そのとき、案内された映画「日本と再生」が8月26日(土)宇部市と防府市で上映されます。

一人でも多くの方に見ていただきたいです。

 

原発に依存しないエネルギーのあり方の研究と実践

原発に頼らない地域社会をつくること、

原発と過剰電力消費に浸からない暮らしの工夫
そして、何よりも脱原発の世界の流れ。

・・・原発ゼロへ様々な取り組みが行われています。


この映画もその大切な取り組みを伝えます。

同時に、河合監督が3・25集会で言われた言葉を忘れることはできません。

すべての努力もいま原発の事故が起これば
全ては水の泡になります。


様々な取り組みで、新設・増設原発の要、上関原発を止めることが必要です。
市民の声と力で上関原発を止めましょう。

 

「日本と再生」ホームページ 上映日程

http://www.nihontogenpatsu.com/event

~~~~~~~~~~~~~

【上映会『日本と再生 光と風のギガワット作戦』】

 

 

 

防府市と宇部市で開催!!


《防府》
◆ 2017年8月26日(土) 14時~ / 19時~(上映2回)
山口県防府市 防府市地域協働支援センター ルルサス防府 多目的ホール

◆ 主催:エコシフトほうふ

詳細:https://t.co/dQELBg8IJY

《宇部》
◆日時:2017年8月26日(土)上映時間:14時~、18時半~ 
◆場所:宇部市多世代ふれあいセンター(旧宇部市シルバーふれあいセンター)
◆参加費:前売り800円(当日1000円)大学生以下無料
◆問合せ: 0836-33-4787(堀田)

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祝島島民の会のブログが更新されています。漁業補償金問題4。

2017年08月21日 | お知らせ

上関原発を建てさせない祝島島民の会のブログが更新されています。(8月7日付)

「漁業補償金をめぐる動き・続報4」として、事実経過が報告されています。

http://blog.touminnokai.main.jp/?eid=53

大事な情報なので全文を転載させていただきます。


関連で、小中進さんのブログも合わせて参照ください。
http://blog.konaka.sunnyday.jp/?eid=440

 

本来、海の環境と漁民の権利を守るべき県漁協が、どうして真反対の行動をとるのでしょうか。
全く理解できません。公的な説明もされていません。

瀬戸内海を死の海にすることが明白な上関原発計画を、中電の代理人のように推進しています。
祝島の反対運動を漁協として支援すべきなのに(萩や豊北の原発計画では、中止にした)そうしないで、
なんの法的根拠もないのに、10億8000万円の供託金を県漁協が受取り、漁協の赤字補填を口実に受け取らせようとしています。

しかも、こんな理不尽に対して、山口県は監督指導をいっさい放棄しています。

わたしたち、山口県民はこの現状を放置して上関原発計画を進めさせてはならないと思います。

いろいろなところで、
水戸黄門に出てくる悪代官だってここまではひどくないよ、とか
木枯らし紋次郎にやっつけられる悪い親分だって、ここまではひどくないよ
という声も聴こえてきます。

祝島のみなさんの35年間の苦労に感謝と敬意を示すとともに、

県民一人ひとりの自分の問題として上関原発を止める必要があります。
なぜなら、放射能汚染で、瀬戸内で漁業ができなくなるということは、生活の全般の破壊につながり、瀬戸内コンビナートも存立できなくなるからです。「普通の暮らしが全部奪われること」(福島の女たちの会・古川好子さん、3・25集会で)だからです。

 

 

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祝島島民の会のブログから


漁業補償金をめぐる動き・続報4

今回の漁業補償金問題について、現在までのおおまかな経緯を報告します。

3月9日
漁協祝島支店組合員集会開催時に「決算報告時に周辺漁協の経営状況などを県漁協職員に説明してもらいたい」と一組合員より要望あり。

5月10日
決算報告のため定例の組合員集会開催。組合員の要望を受け県漁協本店の職員三名が出席する。決算の報告がなされた後、組合員の一人から【補てん金の徴収について、総会の部会において漁業補償金の配分が可決されればという前提だが、7月末までに可決されればそれを赤字補てん金に活用すること、可決されなければ、原案どおり7月末までに個々の正組合員が納めること、その前提条件を解消するためには総会の部会の決議が必要なので、総会の部会の開催を本店に請求する。】という「決算に伴う補てん金徴収についての修正案」が提案される。


しかしこれは【決算に伴う補てん金として、正組合員一人当たり124,000円の負担金を7月末までに徴収する。】という原案が承認された後での提案であった。また、内容は総会の部会開催を提案したものであり、原案を修正したものではないため修正案として扱う必要はないこと、漁協の赤字補填のために原発の漁業補償金を当てることは適切ではないこと、県漁協職員から修正案を提案した組合員へ合図が送られるなど何らかの県漁協本店の指示が疑われること、など納得できない点が多く、反対派組合員から多数の異議が出て会議は紛糾、採決に至らず集会は終了した。

6月14日
「5月10日組合員集会時の『修正案』に対する意思確認について」という書面が祝島支店組合員へ配布される。その内容は、5月10日に提案された「修正案」は審議継続状態であるため、正組合員は同封された「書面議決書」で「修正案」に対する賛成・反対の意思を表明し、6月21日15時までに祝島支店に提出もしくは光熊毛統括支店(上関支店)に送付するよう指示するものであった。しかし、書面議決書は本来ならば集会などの開催通知が届いてから開会までに行使するものであって、一か月前に終わった集会の採決を行うものではない。

6月19日
本来ならば祝島支店で全て保管するはずの「書面議決書」であるため、祝島支店の運営委員や支店長らが上関支店へ行き、上関支店へ預けたものを祝島支店に返却してもらうよう依頼するが「本店の許可がないとできない」と応じてもらえなかった。

6月20日
県漁協本店へ申し入れを行う。本店が支店の赤字補填問題に過剰に介入していることについて抗議するが、担当者は指導の一環であるとして聞き入れなかった。その後県庁農林水産部団体指導室へ県漁協本店に対する監督指導依頼の申し入れを行うが返答は「権限外であるため指導はできない」というものであった。

6月21日
15時「書面議決書」の提出が締め切られた。提出された「書面議決書」は光熊毛統括支店(上関支店)と祝島支店に分けられたまま保管される。関係者と協議し、開票日は未定のままとなる。

7月4日
6月14日に配布された「書面議決書」による採決の禁止を求める仮処分申立て書を山口地裁岩国支部へ提出、受理される。

7月5日
関係者と協議し、仮処分の結果が出るまで「書面議決書」の開票を見合わせることとなる。

7月31日
正組合員の赤字補填金納入期限日。提案された「修正案」が実質的に無効となった。

8月24日
仮処分の審尋が行われる予定。

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                       下線の強調は、ブログの管理人です。

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