今、ツツジが最高にキレイだ。
目にも鮮やかな紅紫色の花をいっぱい咲かせて
どうだ!と言わんばかりにアピールをしている。(笑)
実は、このツツジはもとから自生していたので
謂わば、この山庭の先住民‥‥
なので、ここぞとばかりに大きな顔をして
咲き誇って見せても、誰も文句は言えないのだ。(笑)
このツツジ、山に咲いてるので、てっきり”山ツツジ”だと
何ら疑うことなく思い込んでいたのだが
調べてみると、どうやらこれは”コバナミツバツツジ”と言うらしい。
同じツツジ属でも山ツツジとコバナミツバツツジでは
葉の形状や雄しべの数、花の大きさや色などが違うようだ。
そんなこと…この歳になるまで知らなかった。(笑)
いくら知らなかったとはいえ
この土地の先住民であるツツジ大先輩に対して
大きな顔して…だの、咲き誇って…だの、アピールしている…だの
実に失礼極まりないことを言って、誠に申し訳ない。(笑)
これからは己の無知を心から悔い改め
尊敬と畏敬の念をもってその美しさを讃えたいと思う。
話変わって…こちらは利休梅。
とは言え、梅とはあまり関係のないヤナギザクラ属。
ツツジの鮮やかさとは対照的な清楚な白い花が
高い枝先でゆ~らゆ~らと風に揺られながら
いかにも気持ち良さげに咲いている。
利休梅は中国原産で茶花として有名だが
命名の由来は言うまでもなく
千利休の命日(新暦3月28日)頃に咲き始めることから
そう呼ばれるようになったと伝えられている。
なので、山荘の敷地の一角に夫が茶室を建てた2011年に
その前庭にこの利休梅の苗木を植えたのだが
あれから9年間、全く剪定をして来なかったせいか
ぐんぐん背丈は高くなり、枝も四方八方にひょろ長く伸びて
風に揺られてあっちへゆらゆら、こっちへゆらゆら…
まるで行く先定めぬ風来坊のように
風の向くまま、気の向くまま‥‥
見事に自由奔放な樹形になってしまった。(笑)
でも、この利休梅の花言葉は「控えめな美しさ」と「気品」。
膨らんだ蕾からひらく緑の花芯と白い花弁のバランスといい
緑の葉と花の白の調和の美しさといい
まさにこの花言葉どおりに控えめで気品に溢れている。
おや、ノラくん!そこで何してるの?
「あ、オバサン、ボクもこうやって利休梅と同じように…」
「控えめに気品を保って…ご飯を待っているんです!」
ふ~ん、そうやって待ってるんだ…。
「あっ!オジサンが動いた気配がする!」
えっ!家の中の様子がわかるの?
「あっ!あっちからオジサンがやって来る!」
ホントに?
「あ、やっぱり…ご飯だ!オジサン、早く早く!」
そうやってお出迎えに行くんだ~(笑)
「わ~い!ご飯だ、ご飯だ!いただきま~す!」
ノラくん、ガツガツしちゃって…。
控えめな美しさと気品はどこへ行ったのかなぁ~。(笑)
「おっ!ご飯がこぼれてる…。ボクとしたことが…。」
「最後までキレイに食べなくちゃ!」
そうそう、キレイに最後の一粒までね!
でも、ノラにゃんこに控えめな美しさと気品は
どう考えても無理があると思うけどね!(笑)