先日、瀬戸内海に浮かぶ小さな島、犬島へ行ってきた。
海水浴場で知られる宝伝という港から連絡船で約10分。
潮風に吹かれながら着いた犬島の波止場はご覧のとおり。
人の気配が感じられないことを不思議に思いながら
島の細い路地を歩いていくと立派な石塀が現れた。
なおも行くと、ツタで覆われた小さな郵便局があった。
この中には誰か人がいるのだろうか…?
さらに行くと、切り立った断崖に古ぼけた煉瓦の煙突が
突然目の前に現れたので、ちょっとびっくり。
これはその昔、製錬所があったところだろうか…。
のどかな島に似つかわしくない風景だが、ちょっと待って!
見ようによっては、ギリシャの古代遺跡にも見えるぞ。
きれいに整備されたキャンプ場の傍らに咲くハマユウ。
漢字で書くと「浜木綿」、実物を見るのは生まれて初めて。
犬島の船着き場の横にある「犬島アートプロジェクト館」
そう、この島は今、「犬島時間」という島興しをしてるらしく
島のいたるところに、そんなポスターが掲示してあった。
直島と同じように古い民家を活用してアートを発信している。
最終の連絡船は何と、18:45発。
これを逃すと本土には戻れず、野宿するしかない。
なるほど…、まさに「犬島時間」とはこのことか…?
穏やかな瀬戸内の波間にゆっくりと沈む夕日。
山で見る夕焼けもいいけど、海もまたいいなと思う。
また日を改めて、この島でゆっくりと過ごしてみたくなった。