感謝の気持ちを持って物を捨てる「感謝離」
昨年10月の誕生日で70歳の大台に乗った頃から
いよいよ本気で終活しなくちゃと思い始め
まず最初に考えたのが衣服の処分。
65歳で定年退職した時にもたくさん処分したのだが
それでもまだクローゼットの中は満杯だ。
「まだ着られるから…」「これは高かったから…」
「いつか着る時が来るかも…」「これは思い出の服だから…」
「リメークしたらいいかも…」「捨てるのは惜しい…」
「ま、もう少し様子を見るか…」などと
様々な理由をつけては処分を先延ばしにしていた。
その「もう少し…」が早や5年以上経ち
いつまで経っても減って行かないクローゼットの中身を
日々、ため息まじりで眺めていたが
ひと月ほど前のある日、そう…ちょうどノラが
逝ってしまった頃と重なるようにして
このままでは埒が明かない。
ここらで何とかせねば…と、ようやく決意した。
もしかすると、ノラの後押しがあったのかも知れない。
処分する!と覚悟を決めてから
とりあえずクローゼットの中の服を全部出してみた。
すると、出てくるわ出てくるわ…。(笑)
仕事用のスーツやブレザー、ジャケット類。
フォーマルなワンピースやブラウス、スカート類。
季節や用途ごとのコートやアウター類。
旅行や遊び用のカジュアルなジャケットやパンツ類。
冠婚用のロングドレスやパーティードレス類。
もちろん葬祭用のスーツやワンピース、コートなどもある。
さらには合唱団の時の演奏会用ドレス。
ベトナム旅行で作った思い出のアオザイまであった。
よくもまあ、こんなに溜め込んだものだ。
でも、どれもこれもまだ十分着れそうな物ばかり。
サイズが合わなければ仕方がないが…。
試しに着用してみると…大丈夫!幸いなことにまだ入る。
中には一度も袖を通していない新品もある。
あ~、もったいないことを…!
そんな具合に一枚一枚着ては脱ぎの
ひとりファッションショーを繰り広げては品定めをした。
しかし、いくらサイズが大丈夫だとしても
いかにも時代遅れなデザインだったり
年齢に合わなくなった物もある。
また、今の自分のライフスタイルを考えると
この先どう考えても着ることは無い物や
こんな服着て、どこに行くの?といった物もある。
そして、極めつけは窮屈さを感じる服だ。
この歳になると、楽に着れるのがいちばん良い。
そうか、だからこんなに着ない服があるのか…と
今更ながら、ようやく気づいた私。(笑)
今の自分に必要な物とそうじゃない物を選ぶこと。
そして、長い間着てない物はこの先もおそらく着ないので
いつか役に立つかも…と、置いておかないこと。
自分のライフスタイルに合った服を選び
合わない物は思い切って手放すこと。
「今までお疲れさま。ありがとう!」と感謝しながら…。
そうすることに決めた。
結果、45ℓの大容量ゴミ袋2袋分の衣類を
今朝早く、町内の資源化ゴミ置き場に出しに行った。
あ~、これでスッキリする!
だがしかし、ゴミ置き場は空っぽで誰も出してない。
あれ?私が一番乗りなのかな?
そう思いながら取りあえず置いて帰ってはみたものの
何だか不安になってきた。
もしかして、今日は古布の回収日じゃないのか?
改めて町内から配布されたプリントを見たが
確かに第1金曜日が古布の回収日とある。
ただし日付けは2015年だった。
ひょっとして、私の知らない間に変わったのか?
もしそうだったとしたら
回収日じゃないのに出すのはルール違反だ。
でも、たまたま今日は私が早く出し過ぎただけで
後から他の人も出しているかも知れない。
昼頃まで様子を見てみよう。
そう思って、昼過ぎにゴミ置き場を見に行った。
すると、嫌な予感が的中し
私の出したゴミ袋が2つ、回収されずにまだあった。
やっぱり、今日じゃなかったのか…。
そう言えば、5年間以上古布なんて出してないので
私の情報が更新できてないのだろうか…。
仕方なく2つのゴミ袋を家に持って帰った。
せっかく感謝離を実行しようと張り切った矢先に
あえなく出鼻をくじかれてしまったという
何ともお粗末な話でした!(笑)