せっかく見頃を迎えたバラの花が
先週末の雨で気の毒なことになっている中
鬱陶しい梅雨の季節を誰よりも喜んでいるのが
雨の大好きなアジサイだ。
中でもこの山アジサイ。
植えっ放しの小さな苗木がいつの間にか…
こんなにも大きく育ってきて
涼し気なブルーの花をいっぱい咲かせている。
園芸種よりも地味で小振りな花だが
質より量で見せる野趣あふれる素朴なアジサイだ。
山アジサイに比べて他のアジサイは
まだまだこれからだが
その中でいち早く色づいているのがこのアジサイ。
鮮やかな水色がとても美しい。
その他のアジサイも少しずつ咲き出した。
まだ色づく前の微妙なグラデーションがステキだ。
このピンク色のガクアジサイも
淡いブルーのガクアジサイも
これから梅雨の洗礼を受けて一気に開花が進むことだろう。
街中のアジサイはすでに咲き揃っているようだが
やはり山庭は気温が低いせいか開花が遅い。
でも、その寒暖差のお陰で発色が良いように感じる。
特に雨上がりのアジサイの美しさは格別だ。
バラにとっては迷惑千万な梅雨も
アジサイにとっては恵みの雨ということか…。
そんな雨の中でも
相変わらずノラにゃんこはやって来ている。
「オジサン、まだかなぁ~」
「気づいてくれるまで、寝て待つことにするか…」
「あっ!オジサンかも…」
「ノラくん、お待たせ…。ハイ、ご飯だよ!」
「うわぁ~、今日は山盛りの猫まんまだ!」
「いっただきま~す!」
「あのぅ~、オジサン…言いにくいんですけど…」
「ん?食べてる途中に…何だい?」
「できれば…もう少しだけ、離れてくれませんか?」
「あ~、ゴメンゴメン、気になるかぁ~」(笑)
「やれやれ、これでやっと安心して食べれます!」
「こうやって、大きな口を開けて…がぶっと!」
「あ~うんめぇ~!今日の猫まんま、最高です!」
「あれっ? 何か…喉に…」
「ヤバいです!喉に何かが…」
エッ!喉に何か引っかかったのかな…大丈夫?
「大丈夫じゃないです!ボク、く、苦し~い…」
鶏手羽の骨かなぁ~、それとも魚の骨?
「そんな呑気な…ボク、大変なんですから…!」
ゴメンゴメン…ノラくん、大丈夫?
「あ、何とか今…無事に喉を通りました!」
良かったね!ノラくん。
「ボク、死ぬかと思いました…」(笑)
そんな大袈裟な…。良く噛んで食べないからよ。
「だって、お腹がペコペコだから…つい…」
ガツガツ食べちゃうんだね!
「でも、オジサンも良くないと思います!」
エッ!どういうこと?
「オジサンがもっと小さく砕いてくれないから…」
そ、そうだね…オジサンに伝えておくね!
「さて、続きを食べるとしますか…!」
さすが、食いしん坊のノラにゃんこ…。
ついさっき死ぬほどの思いをしたのに、全然懲りてない。(笑)
でも、だから…いくつものケガやマダニの危機を
逞しく乗り越えることができたのかも…。
ノラにゃんこを見ていると
こっちまでパワーをもらえるような気がする。