2週間ぶりのブログの更新だ。
実はそれには訳があって…
ノラにゃんこが突然姿を見せなくなったのだ。
いったい何があったのだろう?
何度もこっちを振り返りながら帰って行った
この写真を撮った1月3日を最後に…
あれから2週間以上もやって来ないのだ。
寒さのせいなのか、別のネコ食堂を見つけたのか
はたまた白ボス猫との抗争のせいなのか
理由はわからないが…
とにかくこれほど長い間来ないのは初めてだ。
ネコ食堂のオジサンは開店休業で
「これじゃあ商売にならない…」と嘆いている。
というより、ノラのことが心配で仕方がない様子だ。
毎日テラスを覗いては「今日も来んなあ~」と
寂しげに独り言を呟いている。
ホントにどうしちゃったのかしら…?
そんな日が続いたある日の夕方
オジサンは思い立ってカリカリをお皿に入れておいたそうな。
すると翌朝はそのままの状態だったが
その次の朝にはカリカリが無くなっていたという。
「ノラが夜に来て食べたのかも知れない!」と
嬉しそうに報告するオジサン。
「でも、夜に来たことないのに…ホントにノラかなぁ~」と
半信半疑ながら、またお皿にカリカリを入れて
しばらく様子を見ることにした。
するとある朝オジサンが起きて、ふと見ると
何と小さな黒猫がカリカリを食べているではないか!
オジサンを見ると、すぐに逃げて行ってしまったが
前にも見かけたことのあるネコだった。
ということは、ノラじゃなく
あの子が来て食べていたのかも知れない。
ちょっと残念だけれど…ま、いいか!
それにしても、ノラにゃんこは一体どうしたのだろう…?
そしてまた別の日の朝見ると
お皿にカリカリが4粒だけ食べ残してあった。
「この食べ方は絶対ノラじゃわぁ~!」
「ノラはいつも3~4粒残す癖があるから…」と
確信に満ちた表情で嬉しそうに言い切るオジサン。(笑)
でも、それはあくまでも期待を込めた想像であって
何も確証は得られてはいない。
何しろ一切姿を見かけていないのだから…。
そんな日々が続く中
「もうノラは来んかもしれないな…」
「もしかしてどこかで死んじゃったのかも…」
「どこかでご飯をもらっていると良いんだけど…」等々
不測の事態も想像したりして
もうほとんど諦めかけていた矢先のことだ。
先週の土曜日の午後3時頃
何気にふと私がテラスを覗いた時に
何と、テラスの椅子の下にノラの姿が見えたのだ。
久し振りに見るノラの姿だ。
私と目が合うと、身を乗り出して
何かもの言いたげにじっと見つめ返して来た。
「ノラが来てるよ!」とオジサンに声をかけると
「え~っ!ホントに!?」と声を弾ませながら
早速ご飯の用意を始めたオジサン。(笑)
でも、「ノラ~、久し振りじゃなぁ~。元気じゃったか?」
「2週間もどうしとったん…?」と猫なで声で
矢継ぎ早に質問するオジサンに対して
ノラは「ニャ~」とも「スン」とも答えてくれず…(笑)
ガツガツと凄い勢いでご飯にかぶりついていた。
よほどお腹が空いていたと見える。
そしてあっという間にペロッとたいらげると
そそくさと引き上げて行った。
その後ろ姿を見ると、尻尾に何やらケガしているような…。
でも、ガリガリに痩せてもおらず
相変わらずぷっくりとしているのでまずは安心だ。
その後ノラは山荘の前の道で念入りに顔を洗い
険しい表情で時々こっちを睨み
東のティーガーデンの方へと消えて行った。
久し振りなのに、全く愛想のひとかけらもなく
以前より険しい表情が印象に残る
あっという間のノラとの再会のひとときだった。
その夜遅く、近くで猫同士のやり合う声が聞こえて来た。
もしかしたらノラも居たのかも知れない。
ノラ猫の世界はホントに厳しい。
でも今までもそうやって生きてきて
これからもそうして生きて行くのだろう。
人に甘えることを良しとせず
その代わりに自由に生きることを選んだのだ。
家ネコとノラ猫…私だったらどっちを選ぶだろう?