お盆から連日、危険な暑さが続いているが
山に居る時にはひたすら庭の草抜きや
生い茂った樹木の剪定に汗を流す今日この頃。
この暑さで咲いている花も少ない中
ここぞとばかりにキレイな花を咲かせているのが
ラベンダー色の四季咲きのバラ、ノヴァーリスだ。
現在存在する青バラ系品種の中で
最も丈夫で野性の強さを秘めた元気なバラらしく
さすが、この危険な暑さをものともせず咲いている。
そして、もうひとつ…
私のアトリエの北側の外壁の横に置いている
鉢植えのインパチェンスが、今まさに花盛りだ。
大きなスイレン鉢にピンクと赤の2株の小さな苗を
春、チューリップが終わった後に植えたのだが
こんなにモリモリと大きく充実してきた。
この場所は半日陰なので比較的涼しく
程よい日当たりが生育環境に合っているようだ。
雑草ばかりがやたらに目立つ山庭で
わずかに咲いている花を見ると、ホッと癒される。
でも、酷暑の中での庭仕事は午前中が限界。
体力もだが、熱中症が心配なので無理はせず
午後はもっぱらアトリエで趣味の制作に勤しんでいる。
そこで今日は久し振りに
私の趣味の一つである陶芸作品を観て頂くことに…。
これは陶芸教室でお盆前に焼き上がったもの。
直径20cmほどの絵付け平皿が4枚。
この作品はコロナの流行前に成型・素焼きまでしていたが
緊急事態宣言が出て教室がお休みになったため
約2か月間、手つかず状態だった。
6月から教室が再開し、絵付けを施して本焼きし
つい先日窯から取り出した出来立てほやほやの作品だ。
この絵付けは野イチゴの花と実。
そしてこちらは山葡萄。
このお皿の絵付けのデザインは
以前訪れたイギリスの湖水地方でお土産に買った
タペストリーの図柄を参考に描いたもの。
これも同じタペストリーのデザインをもとに
お皿にアレンジして絵付けをした。
いずれも磁器粘土をたたら作りで丸く成型し素焼き。
その後絵付けし透明釉を施して本焼きしたのだが
1枚ずつ違った絵柄を考えて描くのがとても楽しくて
時間も忘れて夢中になって作った作品だ。
土を触ったり捏ねたりするのも我を忘れて夢中になれる。
もしかすると陶芸の楽しさは
この夢中になれるところにあるのかも知れない。
それと釉薬による化学変化や偶然に生まれる発色など
焼き上がりの作品とのドキドキする出会い…。
窯の蓋を開けて見るまで結果がわからないという
まるで一か八かのギャンブルのような面白さもある。
だから下手でも陶芸はやめられない。(笑)
「そうなんですか…下手なんですか…」
おや、ノラくん、そこに居たの?
「オバサン、もっと上手にならないとダメでしょ!」
それは、そうだけど…難しいんだよね。
「だったら、ボクがお手本を見せてあげます。」
エッ!どういうこと?
「いいから、黙って見てて下さい。」
「いいですか?こうやって…ゆっくり近づいて…」
「いきなり、ガブッと…こんなふうにかぶりつくんです!」
「ね、どうです?わかりましたか?」
はあ?何が…?
「じゃあ、もう一度、やって見せますよ。」
ちょ、ちょっと…待って!
「こうやって、ガブッと…。」
ノラくん、オバサンに何を教えようとしてるの?
「だから、上手なご飯の食べ方に決まってるでしょ!」
えっ?どうしてそうなるの?(笑)
「だって、オバサン、下手だって言うから…」
違う違う…オバサンが下手なのは陶芸!
「エッ?陶芸…?ご飯の食べ方じゃないんですか?」
全然違います!(笑)
「オジサン、そうなんですか?」
オジサンは関係ありませんから…(笑)
「あっ!こんな所にアリさんが…。」
アリさんも関係ないよね…。(笑)
相変わらず勘違いの甚だしいノラにゃんこ。
照れ隠しにオジサンやアリさんで
必死に誤魔化そうとしているのが丸わかりだ。(笑)
でも、それが可愛いんだけどね!