この季節の山庭を歩き回っていると
お決まりの「うわ~きれい!」「かわいい~」だけじゃなく
「ハッ」と目を引く光景や「ドキッ」と胸を打つ光景
思わず「ニヤ~」としたり、「クスッ」と笑ったり
時には「何じゃこりゃ…」と驚くような
想定外のいろいろな光景に出会うことがある。
この桂の大木を見上げた時もそう…。
瑞々しい若葉が青空に映えてハッとするほど美しい。
その青空のさらに遥か上空に見つけた
2列の白い飛行機雲の尾を引きながら飛ぶ飛行機。
思わず、おおっ!と子どもみたいに喜ぶ。(笑)
桂の新葉は丸っこい形をしたフレッシュグリーン。
樹形は大きいのに葉っぱは何とも可愛らしい。
再びエンジン音に誘われて上空を見上げると
今度は別の飛行機がドキッとするほど低い高度で飛んで来た。
デジカメのズームでも鮮明に機体が撮れていて
思わずガッツポーズ!(笑)
山荘から見える上空は飛行ルートになっているのか
昼夜を問わず多くの飛行機が行き交う。
そのたびに、この飛行機はどこから来てどこへ行くのだろう…
私もまたどこかへ行きたいな~と思うのだ。
この暗赤色の葉っぱは赤葉桜の若葉。
正式名称は紅葉李(ベニバスモモ)というらしい。
白い花と葉が同時に出てくるが、すでに花は咲き終わり
若葉の方が勢いよく広がっている。
緑の若葉が多い中、この暗赤色はハッと目を引く。
その赤葉桜と桂の木が並んで立つ風景。
東の森の隙間から徐々に差し込んでくる朝日を浴びながら
まるで若葉の美しさを競い合っているように見える。
どちらも小さな苗木を植えてから約10年。
いつの間にかこんなにも大きく逞しくなってきた。
特にここ2~3年の桂の成長は著しく
今ではガーデンで一番の大木になりつつある。
手前に写り込んでいる山ツツジの赤紫色も美しい。
この色彩のコントラストに思わずウットリ見惚れてしまう。
こちらはガーデンの花壇の中に植えているプラムの木。
この清楚で可憐な白い花を見ると一瞬背筋がピンと伸びて
いつもなぜか心が洗われるように感じるのは
いつしか自分の心が汚れちまった…せいだろうか。(笑)
このトゲトゲのある木はレモンの木。
ここにもハッとするほど美しい
爽やかなグリーンの若葉が芽吹き始めている。
植えてから5~6年経つが
花は咲いてもまだ実は成ったことがない。
でも、今年こそ…と毎年思うのだ。
そのレモンの木のある柑橘コーナーで
ひときわ目を引くのが赤葉クローバー。
何年か前に苗を植えた記憶はあるが
他の雑草に混じって今も元気に生息している模様。
その様子にホッと胸をなでおろす。
花壇の向こう、スモークツリーの周りに植えている芝生。
そこにも思いがけない光景が見られる。
芝生の間から勝手に芽を出したハナニラやユリ。
その向こうにはチューリップも…。
何もこんな所で咲かなくても…と、クスッと笑ってしまう。
こっちには仲間から離れてポツンと咲いている
お一人様のスイセンやスズランスイセン。
集団が苦手なその気持ち…うん、わかるわかる…と
思わずニヤ~っとしてしまう。
さらにその下にあるベンチの床下から
ひょっこりはん…と顔を出しているのはスイセン。
初めて見つけた3月23日には
何じゃこりゃ…と、思わず二度見をしてしまった。(笑)
その後も気になって庭に出るたびに様子を見ていたが
3月31日には一輪の花が咲き始め…
4月6日にはついに3輪の花が見事に咲き揃った。
奥の方のつぼみももうすぐ開きそうだし…。
この生命力の逞しさには正直驚いた。
あのタイルの割れ目から咲いたど根性チューリップにも
負けず劣らずの良い勝負だ。
いやあ~参った参った…。
こうした変わり者の姿を見つけては
驚いたり、笑ったり、喜んだりするのが実に面白い。
それがガーデニングのひとつの楽しみでもある。
でも、こんなことを面白がるなんて…
実は私の方こそ変わり者なのかも知れない。(笑)
最後にひとつ、これは何?
この時期、こんなものが木によくぶら下がっている。
何かの昆虫のさなぎではないか…と思うけど
ネットの図鑑で調べてみても
その正体が私には未だにわからない。
まさか、毒蛾じゃないよね~(笑)
もし、そうだったらどうしよう…とドキドキする。
誰か知っている人がいたら教えてほしい。
こんな不思議なものを見つけて驚くのも
ナチュラルガーデンならではの楽しみ方なのかも知れない。
だからガーデニングは面白い。
たとえ花粉症が酷くなろうが、虫に刺されようが
こんな喜びや感動が自然の中にある限り
ガーデニングはやめられない。