noriba-ba's garden

ティーウーの命日

一昨日は我が家のネコ、ティーウーの命日だった。

去年の8月13日に天国に旅立ってから

早いもので1年経ってしまった。

亡くなる1ヶ月ほど前に糖尿病と診断され

インシュリン注射などの治療を始めた矢先のこと

11日に急に嘔吐してぐったりし救急病院に駆け込んだ。

その時、病院の待合室で私が何も考えずに撮った

娘に抱かれて不安げな表情のティーウー。

まさか、これが最後の写真になろうとは…。

あれから1年経った一昨日の命日。

山荘のティーガーデンにあるティーウーのお墓に

庭で摘んだ花を手向けてお参りをした。

帰省中の息子夫婦も墓前に手を合わせてくれたが

肝心の娘は今サンフランシスコに居て

現地時間に合わせて一人で偲ぶつもりだという。

ティーウーに手向ける花を採るために

久し振りに荒れ放題の庭に足を踏み入れたら

1年前、ティーウーの棺に入れた思い出の花々が

今年もひっそりと咲いていた。

薄紫色のカクトラノオ。

赤紫色のミソハギ。

紫色の八重咲きのムクゲ。

メドウセージ(正式名はサルビア・ガラニチカ)。

ホスタ(和名はギボウシ)。

そしてハーブのヤロウセージ。

こうして見ると爽やかなブルーや紫系が多く

暑い夏を涼しげに感じさせてくれる。

在りし日のティーウーが山に来た時

テラスで見せていた様々な姿。

普段、家から外に出たことがないので

自然の中で見るもの聞くもの全てが珍しく

松ぼっくりを嗅いでみたり

大きな松の木の幹に触ったり

小鳥のさえずりに耳をそばだてたり…と

初めて出会う様々なものに興味を示していた。

そして、こんな格好で日向ぼっこしたり

もっとすんごいこんな格好で(笑)

思い切りのびのびと寛いだりしていたっけ…。

たかがネコ、されどネコ…亡くなって1年経った今も

可愛かったその仕草や表情を鮮明に思い出す。

そしてティーウー亡き今、テラスに居るのは

ティーウーと同じように思い切り寛いだ格好で

完全に眠りこけているノラにゃんこ。(笑)

まだ人には心を許していないけれど

このテラスは居心地が良いらしく

自分の縄張りのように思っているようだ。


先日も見かけないキジトラ猫が

テラスに干してある残飯を漁りにやってきた時

ノラがその猫を追い払おうとして

すごい勢いで走って追いかけ回している姿を見た。

おっ!なかなかやるじゃん!…と

今まで見たことのないノラの姿に驚いたが

さすが厳しい生存競争の世界で生きているノラ猫だ。

自分が見つけた安心できる居場所は

ましてやネコ好きの優しいオジサンが経営する

2食昼寝付きの「ネコ食堂」は、そう簡単には手放さない。

そんな強いノラ猫魂を感じた出来事だった。

のほほ~んと生きた愛猫ティーウーの1周忌に

家ネコとはひとあじ違うノラ猫ならではの野性の魅力を

このノラにゃんこの姿に見た思いがする


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