知人が天国へ旅立ちました。
白血病でした。
1カ月ほど前、朝6時半ごろ私の携帯が鳴りました。
こんな朝からかけてくるなんて何かあったのか・・とビックリして電話に出ると、ろれつの回らない声が聞こえてきました。どうしたのかと何度も尋ねて聞き返し、ようやく、病気が再発して入院している事、私の歌が聴きたくて連絡をくれた事、病院の名前と病室を確認して電話を切ったのです。。。
彼は4~5年ほど前に白血病との診断を下され、入院し、その後生還を遂げました。
その時もお見舞いへ伺い、無菌室の中で私がCDをレコーディングすること、、だったかしていること、、だったか。。出来たら聴いてねって病室でその曲を演奏して・・。
その時は治療も順調で、かなり元気で『全然大丈夫や、絶対出たるから』って応えてくれて。
その後のある日突然、帽子をかぶってライブに現れて・・。お薬で髪が抜けてこんなやけど、大丈夫やで!!って笑いあって。。良かったねーーーって乾杯して・・・。
最近では彼は大坂から遠く離れた土地でお仕事を頑張っていること、いつもお手紙をもらっていました。
まさか再発するなんて思ってもいませんでした。。
電話を切ってしばらくショックに呆然としてしまいました。
あまりのろれつの回らなさ・・・。
その日はたまたま夕方まではオフだったので、慌てて病院を訪ねたのです。
病室へ入ると、朝のろれつの回らなかったのが嘘のようにシャンとお喋り出来てました。お友達もたくさんいらしてて、みんな口々に「ビックリしたやんかぁ――――」って。。
「もっと早く連絡くれたらよかったのに・・・」って。
私も同じくそう言ってました。
実はもうだいぶ前から入院していたみたいで。。ずっと一人頑張っていたようでした。
『俺も頑張ってん、もうこれ以上頑張ってぇ言われてもアカンねん・・・』
メモ書きに泳いだ文字で、"イパネマ"とか"オリジナルの"とか書いてあって、『これ、リクエスト?!(笑)じゃぁ!』って何曲か演奏したんです。
演奏が終わると『ええやろぉ』ってお友達たちにも言ってくれて。
しばらくお喋りしているとどんどんとお友達がいらっしゃって。。本当に友達の多い人でした。お店をやられていたこともあり、色んなお友達がたくさん、たくさん、、、
私は"また来るからね"って病室を出ました。
でも今回は前回の時との違いがはっきりと私にも見えました。
看病に見えていた方曰く今回の移植が成功しているかわかるまでには3週間くらい様子を見ないとわからないらしく、また急に何かあったら連絡をもらえるように連絡先を渡して病院を後にしました。
彼にメールをしたんです。
調子はどう?って。また歌いに行こうかな!って。
でも返事がなく、、、お友達に連絡しようと思った矢先に連絡をもらいました。
"ここ2~3日で山を迎えるかもしれません"
病室を訪ねると、息も荒く横たわる彼は目もうつろでした。
話しかけてみたのですが、痛み止めのせいでしょうか。意識はもうろうとしているようでした。
"じゃぁ、○○さん、この前のリクエストの曲もっかい歌うからね!!"
ってイパネマの娘を歌いはじめました。
すると一瞬、目の焦点が合い、私を見つめて手を伸ばそうと、、私は手を握り返し『大丈夫、みんないるからね!!』って、また歌を続けました。彼の心には届いているはず、、しばらく色々な曲を歌い、先にいらしてたギターリストの方と一緒に演奏したり声をかけたり、手を握ったり、そうしている間にもだくさんのお友達がいらして。。
それが昨日の事。。
私はいたたまれなくなり、昨夜は知り合いの店で深酒をしてしまいました。。。
今夜、彼は親しいお友達に看取られて息を引き取ったそうです。
まだ若く、普段からパワフルな彼。今度も生還してくれるのでは・・と1カ月前は私も含めみんな思っていました。
『死』
友人、知人の死。身内の死。。他人の死を受け入れることも容易ではないのに、、、、もう駄目かもしれない、って、自らの死を意識し、闘病生活を送るというのはどんなに壮絶な闘いなのでしょう。。。。
どれだけの闇に襲われたのでしょう。。
私には想像しようとしても、想像できそうもありません。。
だって明日死ぬかもしれない、、なんて思っていませんもん。1年後だって。。。
でもいつかは私にも死は訪れます。
病気と闘う。。
健康な体の持ち主には想像の範囲を超える恐怖、理不尽な思い、、"恐怖"とか何とかって、、言葉では言い表せない心情が渦巻いていたことでしょう。。どれだけ側にいてくれる人がいて心強く思えたとしても、自分の死を受け入れることはあまりにも・・・。
どう書いていいのかわかりません。。。
本当に本当に彼はよく頑張ったと思います。いっぱい闘って、闘って、闘って。
今夜は彼の死を悼み、ここに書きました。
こんな風に書いて彼が許してくれるかどうかわからないのですが、きっと・・・。
私の歌で少しでも誰かの心を支えることが出来るのなら。
私の命をちゃんと全うしなければ。。
『ノンちゃんの西成の応援団1号』
彼の冥福を祈ります。
本当にありがとう。。
ありがとう。
白血病でした。
1カ月ほど前、朝6時半ごろ私の携帯が鳴りました。
こんな朝からかけてくるなんて何かあったのか・・とビックリして電話に出ると、ろれつの回らない声が聞こえてきました。どうしたのかと何度も尋ねて聞き返し、ようやく、病気が再発して入院している事、私の歌が聴きたくて連絡をくれた事、病院の名前と病室を確認して電話を切ったのです。。。
彼は4~5年ほど前に白血病との診断を下され、入院し、その後生還を遂げました。
その時もお見舞いへ伺い、無菌室の中で私がCDをレコーディングすること、、だったかしていること、、だったか。。出来たら聴いてねって病室でその曲を演奏して・・。
その時は治療も順調で、かなり元気で『全然大丈夫や、絶対出たるから』って応えてくれて。
その後のある日突然、帽子をかぶってライブに現れて・・。お薬で髪が抜けてこんなやけど、大丈夫やで!!って笑いあって。。良かったねーーーって乾杯して・・・。
最近では彼は大坂から遠く離れた土地でお仕事を頑張っていること、いつもお手紙をもらっていました。
まさか再発するなんて思ってもいませんでした。。
電話を切ってしばらくショックに呆然としてしまいました。
あまりのろれつの回らなさ・・・。
その日はたまたま夕方まではオフだったので、慌てて病院を訪ねたのです。
病室へ入ると、朝のろれつの回らなかったのが嘘のようにシャンとお喋り出来てました。お友達もたくさんいらしてて、みんな口々に「ビックリしたやんかぁ――――」って。。
「もっと早く連絡くれたらよかったのに・・・」って。
私も同じくそう言ってました。
実はもうだいぶ前から入院していたみたいで。。ずっと一人頑張っていたようでした。
『俺も頑張ってん、もうこれ以上頑張ってぇ言われてもアカンねん・・・』
メモ書きに泳いだ文字で、"イパネマ"とか"オリジナルの"とか書いてあって、『これ、リクエスト?!(笑)じゃぁ!』って何曲か演奏したんです。
演奏が終わると『ええやろぉ』ってお友達たちにも言ってくれて。
しばらくお喋りしているとどんどんとお友達がいらっしゃって。。本当に友達の多い人でした。お店をやられていたこともあり、色んなお友達がたくさん、たくさん、、、
私は"また来るからね"って病室を出ました。
でも今回は前回の時との違いがはっきりと私にも見えました。
看病に見えていた方曰く今回の移植が成功しているかわかるまでには3週間くらい様子を見ないとわからないらしく、また急に何かあったら連絡をもらえるように連絡先を渡して病院を後にしました。
彼にメールをしたんです。
調子はどう?って。また歌いに行こうかな!って。
でも返事がなく、、、お友達に連絡しようと思った矢先に連絡をもらいました。
"ここ2~3日で山を迎えるかもしれません"
病室を訪ねると、息も荒く横たわる彼は目もうつろでした。
話しかけてみたのですが、痛み止めのせいでしょうか。意識はもうろうとしているようでした。
"じゃぁ、○○さん、この前のリクエストの曲もっかい歌うからね!!"
ってイパネマの娘を歌いはじめました。
すると一瞬、目の焦点が合い、私を見つめて手を伸ばそうと、、私は手を握り返し『大丈夫、みんないるからね!!』って、また歌を続けました。彼の心には届いているはず、、しばらく色々な曲を歌い、先にいらしてたギターリストの方と一緒に演奏したり声をかけたり、手を握ったり、そうしている間にもだくさんのお友達がいらして。。
それが昨日の事。。
私はいたたまれなくなり、昨夜は知り合いの店で深酒をしてしまいました。。。
今夜、彼は親しいお友達に看取られて息を引き取ったそうです。
まだ若く、普段からパワフルな彼。今度も生還してくれるのでは・・と1カ月前は私も含めみんな思っていました。
『死』
友人、知人の死。身内の死。。他人の死を受け入れることも容易ではないのに、、、、もう駄目かもしれない、って、自らの死を意識し、闘病生活を送るというのはどんなに壮絶な闘いなのでしょう。。。。
どれだけの闇に襲われたのでしょう。。
私には想像しようとしても、想像できそうもありません。。
だって明日死ぬかもしれない、、なんて思っていませんもん。1年後だって。。。
でもいつかは私にも死は訪れます。
病気と闘う。。
健康な体の持ち主には想像の範囲を超える恐怖、理不尽な思い、、"恐怖"とか何とかって、、言葉では言い表せない心情が渦巻いていたことでしょう。。どれだけ側にいてくれる人がいて心強く思えたとしても、自分の死を受け入れることはあまりにも・・・。
どう書いていいのかわかりません。。。
本当に本当に彼はよく頑張ったと思います。いっぱい闘って、闘って、闘って。
今夜は彼の死を悼み、ここに書きました。
こんな風に書いて彼が許してくれるかどうかわからないのですが、きっと・・・。
私の歌で少しでも誰かの心を支えることが出来るのなら。
私の命をちゃんと全うしなければ。。
『ノンちゃんの西成の応援団1号』
彼の冥福を祈ります。
本当にありがとう。。
ありがとう。