ノーやん日記パート2

立秋


 猛暑が続く。きょうは立秋。わが心は原爆忌に向く。ICAN川崎哲さんの「核兵器はなくせる」(岩波ジュニア新書)を読む。「核兵器廃絶」を口にする日本政府だが「裏では逆の態度をとり」「アメリカが核兵器を減らすことに、ことあるごとに反対してきました」という。オバマ政権時代のことだが、核弾頭を積んだトマホークミサイルをアジアから撤去しようとしたら「それはやめてほしい」とストップをかけたのが日本政府だったという。驚いた。こんな政権に核兵器のない世界など到底実現を託せない。

 原発と核兵器の関係は深い。原発推進国日本は、すでに原爆8千発分のプルトニウムを貯めこんでいるという。核はつくらず・もたず・もちこませずの非核三原則を国是としているが核物質を兵器化していないだけ。すでに核を保有しているといってもよいのではないか。他方でアメリカの核の傘に依存するという方針をもつ。核兵器の廃絶を口先でなく本気ですすめるには非核の政府を必要とする。南アフリカは、核兵器を廃絶した唯一の国という。日本も学ぶべし。お昼は冷や麦とベーコンエッグ。
         ICANの本縦に読み秋たちぬ 昇龍子
         
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