雨。終日どんより曇る。「武漢日記」を読み終わる。方方「日記」は、武漢封鎖より2日遅い旧暦1月1日（新暦1月25日)から3月24日まで60篇続いた。著者はしめくくりで、南京大学の杜駿飛教授の「七つの問題」を紹介し、重ねて当局者の「責任追及」をしている。その一つ「武漢の感染流行が激化したとき管理当局は医療資源の大々的な欠乏を事前に予測することが本当にできなかったのか？」。なかなか鋭い問い。
翻って「緊急事態宣言」を9都道府県に発令中の日本の新規感染状況。昨日(16日)は全国で5,261人、死者46人。大阪620人、東京542人。死者は大阪が合計1,958人で東京の1,951人を超えた。北海道491人、愛知522人、兵庫267人、京都140人、岡山171人、広島209人、福岡505人。わが豊中20人。国も府も対応はいぜんきょうのお天気のようにどんよりしている。お昼は、ナスとインゲン豆と薄揚げとシメジの野菜蕎麦。
妻の友人が、新型コロナ感染予防の生ワクチン接種の予約申し込みに八方手を尽くしているがどこもダメなので防衛省の集団接種の予約をインターネットで取ってほしいと電話してきた。OKしたが、きょう予約受付を始めた東京と大阪市分のうち大阪市分はわずか26分で受付終了という。24日の大阪府内分の予約も難しそう。市民はワクチン接種の申し込みに難儀している。早く安心できる見通しを示してもらいたい。
部屋の外を見ると、千里中央地区の高層ビルが雨雲に霞んでいる。外へ出て深呼吸する。サクランボが真っ赤な実をつけヒヨドリが集っている。栗の花穂が垂れ下がっている。早すぎる梅雨入り。
雨雲の垂れこめる街さくらんぼ 昇龍子
