ノーやん日記パート2

強い大樹

 

 曇り。ときどき日が差す。期限までに抑え込めないことがはっきりした10都道府県の新型コロナ感染対策「緊急事態宣言」。政府はきょう沖縄の期限に合わせて6月20日まで9都道府県に発令中の「宣言」を再延長する。8県に適用中の「まん延防止等重点措置」も6月20日まで延長する。7月23日に開幕の迫った東京五輪を睨んでの「政治的」願望にもとづく措置に見える。20日まで再延長とした科学的根拠はどこにあるのか。政府の説明に注目しよう。

 連日、4000人前後の新規感染が発生し死者も100人台がつづく。「そもそも五輪とは何か。社会に分断を残し、万人に祝福されない祭典を強行したとき、何を得て何を失うのか。首相はよく考えねばならない」。東京オリパラの中止を求める「朝日」5月26日付社説が反響を呼んでいるそうだがごく自然な意見。もはやIOCトップも政府・関係者も理性的思考を失した状況。あさ、パンと牛乳を買いに南千里のスーパーまで走る。途中、猛台風に耐えてきたラクウショウとカロリナポプラの大樹が生長している姿をみる(写真)。お昼はパスタ・カルボナーラ+ベーコンエッグ+肉団子+インゲン豆。

 ナオミ・クライン著『地球が燃えている』(大月書店)を読み終わる。地球温暖化を止め、再生可能エネルギーに依拠して雇用も住宅も、医療や教育も保育も拡充するという「グリーン・ニューディール政策」のすすめ。「イエス!」。分断でなく連帯の社会のすすめ。「オーイエス!」。「アートの力」も社会を変える力となる。「その通り!」。若い人たちに一読をすすめたい本。世は混とんとしているが希望も見える。枯れ木に見える樹からも蘖が萌える。

大嵐耐えし大樹の緑萌ゆ 昇龍子

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