曇りのち晴れ。きょうも風強し。マンションの清掃職員さんが常緑樹の生え替わり落ち葉の清掃に難儀してはる。秋の落葉に劣らずたいへんなんや。「ごくろうさん」声をかける。「武漢日記」の続きを読む。著者の方方さんが中国社会で非常に大きな発言力を持った超著名な作家であることも恥ずかしながら読み進むにつれ知る。無知無鉄砲な日本の一老人だが触発されて「コロナ・ノーやん日記」を書き続けようと思う。
まずは、3回目の「緊急事態宣言」の延長という事態になった新型コロナ感染者情報。ぼくが発信する情報源はおおむね「日本経済新聞」の無料電子版である。昨日(12日)の新規感染者は全国47都道府県で7,056人、死者は105人。大阪は851人、死者合計1835人、東京は969人、死者合計1931人だった。北海道から沖縄まで日本列島メガロポリスは新型コロナ感染第4波に襲われ続けている。日本の総理大臣の一ブレーンはこのような現状を「さざ波」といい国民の批判を浴びている。新規感染者や死者が何人になれば「波」と見るのだろうか。「この程度」というのは、「100人やそこら死んでも」ということか。わが総理大臣は「そんなん個人の自由や」と取り合わない。わが豊中の新規感染者34人。これも「さざ波」か。お昼はパスタ・ナポリタン。
「緊急事態宣言」といっても、大阪では外出自由。ぼくは、きょうも大根、ブロッコリ―など野菜の食料品を買いに走る。肉や魚は高いので賢妻の指示があるまで買わない。
お昼前、元共産党大東市議を7期務めた塩田一行さんが5月6日、新型コロナに感染し死去したという「大阪民主新報」5月16日付の記事を読む。「えっ!」。思わず絶句した。塩田さんはぼくの旧知の人。4月上旬、奥さんの発症が判り民間病院へ入院・治療を受けて回復したが、8日の検査で陰性だった一行さんは10日に発熱、12日に再検査を受けたが結果が知らされず高熱と咳に苦しむ状態になった。家族は入院を懇願したが「保健所の指示がなければ」と待たされ15日になってやっと入院できたがすでに「中等症」になっていて5月6日、亡くなったという。一行さんとご家族の無念を思う。いのちを守れなかった政治の責任。ひしひしと感じる。合掌。
ご遺族のコメント記事を引用する。「大阪の医療崩壊の恐ろしさを多くの人に知ってもらい、一刻も早く有効な手立てを取ってほしい。陽性と分かり、症状が出ればすぐ医療の保護の下に必要な治療が受けられる、命が最優先で守られる社会であってほしい。それが残された家族の強い願いです」。重く受け止めよう。
日本には、武漢や西欧のような都市のロックダウンはないが政治の新型コロナと戦う姿勢が「ふにゃふにゃ」や。というか、一人たりともいのちを救うという覚悟が為政者にない。そこに日本の政治と社会のアキレス腱があると思う。
芍薬か団地の蔭にひっそりと 昇龍子