曇りのち晴れ。けさ一番に豊中診療所の腹部エコー検査・採血と心電図とり。阪急豊中駅前のスーパーでキャベツ、大根、レタス、シメジの安売りを買い、熊野町の理容サービスによる。老人ばかりあさからずらり待合ソファに。愚老は14番目。朝めし抜きの空腹を我慢して順番待ち。税込み1,430円。お昼は、千里南町の讃岐うどん店で野菜の寄せ揚げひとつと素うどん小。490円。腹いっぱいに。食が細ったなあ。90歳のSさんから「あさって入院します」の電話。愚老と同じ心臓弁膜症。治療成功を願う。
帰宅途中、上新田の墓地で八重咲ヤマブキに目が止まる。すぐ横にツバキが咲き残っていた(写真2枚)。山吹の一重咲きは山野に自生する。庭に咲くのは大方八重。芭蕉句に「ほろほろと山吹ちるか滝の音」がある。この山吹はおそらく一重だろう。平安朝・一条天皇のお后中宮定子が自身に仕えていた清少納言に山吹の一重の花びらに書いて送ったという話がある。一重の山吹花びらを追尾しようと突如ネットで検索する。中宮定子が清少納言に書き送ったという花びらは造花の可能性もあるという解説をみてがっかり。
「歴史をさわがせた女たち」の著者・永井路子さんが紫式部と並ぶ平安王朝の才女、清少納言をどう書いているか検索する。本箱から引っ張り出すと「ガク振りかざす軽薄派」とボロカスや。「高慢ちきで生かじりの漢文なんか書き散らすイヤーナ女!」(紫式部がそう評している)とも。愚老が師と仰ぎ座右の書としている「枕草子」の作者をなんというか。むかむかして清少納言と山吹の追尾は中断。
清げなる山吹は八重墓地の中 昇龍子