写真上「夏河を/越すうれしさよ/手に草履」。この句。「丹波の加悦といふ所にて」という前書あり。「丹波」は丹後の誤り。宝暦4年~7年、蕪村39~42歳の頃。年月が特定されてないが丹後へ絵を学びに出掛けた時の句のようや。だれもが一度は体験したことがある体感句。情景が浮かぶ。愚老の好きな句。
写真下「閻王の/口や牡丹を/吐んとす」。蕪村54歳のときの句。「波翻舌本吐紅蓮」の前書あり。白居易の「舌本ヲ波翻シテ紅蓮ヲ吐く」(白氏長慶集)に倣った句。閻魔大王が紅蓮の炎を吐き出すごとく緋牡丹の花がいま開かんとす。これも蕪村特有の絵画的幻想句だろう。
緋牡丹の裸体は白し成人祭 昇竜子
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ノーやん
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