晴れなのに雨。きょうはどこぞ狐の嫁入りか。昼ごろ北の空に大きな虹も見た。朝のうち、演芸評論家・矢野誠一さんの「人生読本 落語版」を読む。落語博士のようなお方。「命あっての」「渡る世間に」「金は天下の」「遊びをせんとや」と落語を四等分して人生を笑おうという趣向とお見受けした。「ああ、あの落語なあ」と笑いを再生してくれる本。
歳末は年用意をするとき。年内に片づけるべきことをちゃんとする。搗き立ての餅は年内にお届けする。お正月のお節などの用意も結構量があり買い出しも忙しい。腰痛の自転車を漕ぎながら「もしここでぼくが交通事故に遭ったら…」と考える。歳末と言えば「火の用心」だがそれだけではない。
矢野誠一さんはぼくより5つ年長さん。東京やなぎ句会の常連と知り脱帽する。東京やなぎ句会のことについては、旧「ノーやん日記」でちょこちょこ書いた覚えがある。突然話は変わるが年用意のこと。白菜1玉、キャベツ1玉、大根3本、ニンジン3本どれも100円。段ボールに積んで帰る。白葱は友人からもろたし、後は豆腐、蒟蒻、たまご、薄揚げ、ジャガイモ、肉か魚か思案中。
年越しの段取りは賢妻の采配による。愚老はいかに安く買い込むか。それしか腕の見せ所はない。あと数日の勝負。
能勢の餅配達一言 よい年を 昇龍子