むぎちゃと ぎゅうにゅうを いっしょに のむと おいしいのよ~。
よくばりじゃなくて おいしいから やってるのよ~!
ほんとよ~!
けっして おかあさんに うばわれないように とかいう りゆうでは ありません。
と、いいきれないのよね。
おかあさんたら、すぐに わたしの のみものを うばいさっていくからね。
ゆだんもすきも ないのです。
よくばりじゃなくて おいしいから やってるのよ~!
ほんとよ~!
けっして おかあさんに うばわれないように とかいう りゆうでは ありません。
と、いいきれないのよね。
おかあさんたら、すぐに わたしの のみものを うばいさっていくからね。
ゆだんもすきも ないのです。
今週末は保育園の夏祭りです。
去年はお母さんに浴衣を縫ってもらいましたが、
今年は去年と同じ浴衣で、
髪飾りを作ってもらいました。
かわいくて満足しています。
つくしちゃんもお祭りに参加できるとよかったんだけどねぇ…。
また来年一緒に参加できるといいな!
いちじたいいんして、ぶじに たのしく まいにちを すごしています。
おかあさんが ちゃんと かずを かぞえていなかった
「へたろっぷ」(母註:ヘパロックのこと)が
いっぽんたりなかった みたいだけど
せんせいに かくにんしたら だいじょうぶだって。
やっぱり おうちは たのしいね。
きのうから ばあばが あそびに きています。
きょうの ごはんは、ばあば とくせいの ころっけだったよ。
おいしくて 3つも たべちゃった。
ざんねんながら げつようびには びょういんに もどらなくちゃいけないみたい。
だけど、びょういんの おともだちにも そろそろ あいたいし。
おくすりは いやだけど、おともだちに あえるから がんばろう。
私を監視しに、お母さんが保育園に来たわ。
ヤバい会話がバレないように、通信は糸電話でね!!
「今日、親とか来てて、チョーうざくね?」
「ウザイ~!早く帰れって感じぃ~?ギャハハ!」
なんて話していたことは、もちろん内緒。
ヤバい会話がバレないように、通信は糸電話でね!!
「今日、親とか来てて、チョーうざくね?」
「ウザイ~!早く帰れって感じぃ~?ギャハハ!」
なんて話していたことは、もちろん内緒。
それから、
・白血病について
その治療について
・今後行う検査(骨髄検査=腸骨に針を刺して、骨髄液を抜く)
についての説明を受けました。
先生のお話は、とてもわかりやすく、丁寧です。
白血病にも色々タイプがあるのね。
それによって、治療法や予後が変わるらしい。
骨髄検査というものをやらないと、確定診断できないのね。
(血液の中で白血病細胞が増殖しているものだと思っていました。)
そして遺伝子や染色体の異常も、予後に影響する因子があるのでそれも調べるらしい。
ここで長年の勘違いが発覚。
私、“骨髄液”と“髄液”を混同していました。お恥ずかしい限りです。
骨髄液も脊柱の間から針を刺して取るものだと思っていたのですが、
腸骨という、骨盤の骨に針を刺して採取するんだそうです。
白血病は、タイプにもよるけれど、ここ30年で最も治療成績が上がった病気といってもよく、
いわゆる“不治の病”ではなくなってきているということも聞き、少し安心しました。
「ここまでで質問やご意見はありますか?」
話が一区切りつくたびに、先生はそうおっしゃってくださいましたが、
質問…て、初めて聞く話ばかりで。
ただ先生の言葉を受け止めて、頭に留めておくのが精一杯で。
そして何より病気の知識がなく、質問なんて出てきやしない。
「…大丈夫です。たぶん。」
と答えると、
「お母さん、随分と(話を聞く)テンポがいいですけど…。」
と、先生にまた心配されてしまいました。
多分、無知だから、怖さも何もなかったんだと思う。
これからどんな辛いことになるのか、どんな危険が伴うのか、
知識がないだけに、想像ができないから。
私がもし医者や看護師だったら、きっとものすごく辛かったかもしれない。
でも辛い現実をつきつけられたからといって、取り乱すわけにいかない。
ICが始まる前から、
つくしがどんな病気だろうと、かかってしまったのだから、あとは最善を尽くすように努力する。
…と自分に言い聞かせていました。
そして、先生の話を聞いて、希望がもてました。
“治る可能性が十分にある。”
これだけで、私の心は少し軽くなったのです。
じいちゃんと旦那に入院するとメールをして、
職場にも報告。
しばらく休ませてもらわないといけないかなー。
(このときは、まだそんな軽い気持ちでいました。)
色んな書類にサインして…
(身体拘束同意書まであった!)
付き添いのための簡易ベッドとテレビを借りる手続きをしたり
色々用を済ませているうちに、夕方になりました。
つくしちゃんは、スタッフが来るたびに泣き叫び、疲れるようで、
二人になると、ウトウトしていました。
「今後の治療に関する重要なお話なので、
なるべくご主人と二人で聞いてください」と、
主治医の先生のIC(インフォームド・コンセント=説明と同意)が
夕方入る予定になっていたので
旦那に早退して来てもらったのですが、
予定時間になっても先生の手が空かず、
長女の保育園のお迎えの時間のタイムリミット。
旦那とばあちゃんには先に家に帰ってもらいました。
やっと先生のお話が始まったのは、18時半すぎ。
お疲れ様です…。
まず
「お母さんおひとりで、大丈夫ですか?」と確認をされました。
でも、私ひとりで聞くしかないし。
「きちんと聞いて、できる限り正確に伝えますので」と返事をしました。
そんなに悪い状況なのー???
ものすごく不安に。
「血液検査の結果、白血球が7万。血小板は2万4千。貧血も少しあります。
肝臓の数値が少し高いです。
LDHがかなり高く、これは身体の中で細胞分裂が盛んだということを示しています。
…外来の先生から病名は聞いてますか?」
「いえ。はっきりとはわからないが、白血病などの血液の病気だとは伺っています。」
「そうですか。娘さんの血液を顕微鏡で見ると、白血球の9割が白血病の細胞でした。」
やっぱり…
白血病。
血の気が引きました。
えーっと、白血病って、良く聞くけども、いったいどんな病気なんだっけ…?
「血液のがん」で、「生死に関わる病気」くらいのことしか知らない。
子どもの白血病と大人の白血病って、違うの?
よく芸能ニュースで話題になったりするけど…
残念ながらお亡くなりになった人もいるけど、助かってる人もいるよね。
先生は更に続けます。
「白血病にも色々なタイプがあるので、それはもっと詳しい検査をやらないとわからないんですが、
現時点での診断は『急性白血病』です。」