5分で分かる「西郷どん」第34回『将軍慶喜』
考えてみると明治維新は奇跡
次から次に綺羅星のような俊才が現れた
おれが維新史を書くなら
高野長英からはじめたい
この人物は死ぬが
実に味わい深い人生を生きた
それぞれが個性ある働きをして、散っていった
西郷、竜馬、高杉、どれも普通じゃない奇妙なひと
西郷、竜馬、高杉の人生、個性、一級の伝記物語になる 危機の時代にこのような人物が現れ
のびのびと才能を発揮する
世界のたがが外れているからこそ才能を発揮できた
彼らが絶妙な、微妙なタイミングで結びつく
歴史の不思議 神話の輝き
勝海舟、徳川慶喜、土方歳三も味わい深い
徳川慶喜の過剰な聡明さ 先を見通す力がなかったら
普通の将軍だったらずるずると内戦になった
さっさと逃げ出し降参した聡明さ
勝の言うことを理解できた素直さ
徹底的に愚直に
りりしくかっこよく戦い続けたのは土方
昭和の戦争前、わるいことが次々重なるのと真逆
なぜ明治維新には、これだけ魅力のある人がいて
昭和の前半には
そういう人が現れなかったか
システムが複雑になると
魅力あるひとは動けなくなる
第二次大戦は世界的にも
機械や大衆の盲目さが
人間の英知を
凌駕してしまった
どうしようもない時代