ベッドについての老婆心

ネット記事を見てて、「捨てる宗教の方々…」と、ワタシがココロで呼んでいる一群の人々。
もちろん、毎日、自分の物を、いくら捨てようと個人の自由だし、いらない物を買いまくるより、ましだ。
が。

50代以上くらいの方が、
『ベッドを捨てました！　部屋を有効に使えます！』
と、書いていると、ちょっと気になる。

歳をとってくるとベッドの方が暮らしやすいんだけど…。

そんな大物を捨てる前に、何日か、布団敷いて、試してみたのかしら…？？？



また。
春だから、ひとり暮らしの新生活向けなのだろう、テレビで家具等のCMに「チェストベッド」が現れ。
ベッドの下が、びっしりと収納。

昔使ったことがあるが、下を掃除するのに、引き出しを全部引き出さないと、掃除機も何も入らない。
部屋のスペースに余裕がなく、全部引き出すのもなかなか面倒だった。

で。
今は、フツーのベッドの下に、動かしやすいカゴなど置き、簡単に出して、掃除機をかけている。



そしてまた。

ベッドの有名メーカーだと思うが。
電動で姿勢をかえられるベッドを、特に高齢者向けというわけでない雰囲気のテレビCMで流していた。

一見、いいような気がするけど…。

高そうだし、重そうだし。


「じき使うなら、今から買うか」
などと、まだ元気な高齢者が買うのは…。

人間、絶対歳をとるけど、「どんな風になっていくか」は、意外と予想がつかない。

まだ必要でないのに、家に手すりをつけ、結局いらないまま終わり、邪魔なだけだったり…。

介護用品は日進月歩。
状況に合わせ、一時的な手すりとか、最新の電動ベッドとか、レンタルした方が、交換も返却も料金に含まれている…はず。



また。
20～30年前か、近所にまともな水道工事の業者さんがいた頃、ナニカの修理に来てもらった時。

ドアや水栓がレバー式なのを見て、
「元気なうちからこういうの使ってると、手の力が衰えちゃうんだよね」

そ、そうか。
レバー式だと、手のひらが汚れていても、開閉できて便利なんだけど…。

日々の積み重ね、確かにあるかもね…。

そんなことも思い出し。
まだ元気なひとが電動ベッド、いいのかしらと、つい思ってしまう…。