BS12 「秀麗伝」
最初の数話、どうしてくれよう、と思って見ていたが…。
(ヒロインが、実親の死のショックで、幼少の記憶を失っている、という設定。劉秀や、他の登場人物たちと、過去に会っているが、覚えてなかったり、思い出したり…)
そのあたりが、わかるような、わからんような。
すでに安定し、見やすい。
しっかりした、いいドラマ。
中国…というより、台湾ドラマ???
あの、中国時代劇の、「広大な場所あるぞー」「兵隊大勢いるぞー」の感じではない。
カメラワークも古いかなー。
予算の問題かなあ…。
ワタシの記憶する限り、ワイヤーアクションは第一話にしかなかった。
なんで、あのシーン、作ったんだろう…。
派手にしたかったのかな。
無理しなくて、よかったのに…。
その後、ワイヤーがないということは、むやみに飛ばないっ。
ヒロインも主なキャストも皆、ちゃんと馬に乗り、戦場のシーンも、ちゃんとやってて、リアリティを感じる。力技はすごいけど。
戦術、戦略の会話も、まとも。
前漢が滅び、新の王莽が暴政を敷く中、漢軍を名乗って旗揚げした劉氏兄弟たちと陰麗華。
もともと食い詰めた民の流軍にすぎない大軍と組むが…。
その頭目たちを含め、民からの略奪、女子の強姦など、当然のこと。
(そのへんは、記号的に描かれるが、リアルにあるよね、てことで、きちんきちんと押さえている。…豪族の娘として育ち、武芸や戦術を身につけた陰麗華だが、最初の方は、まだ世間知らず。戦いに加わるべく馬で戦場にむかう途中、道ばたにごろごろ転がる死体に、思わず馬を止める…)
味方も敵も、軍の指揮官レベルでの勢力争いもあり、
「そんな場合じゃないのに、あるんだねー」
あるんだねー、きっと。
「なぜ、女ばかり、こんな目にあわねばならないの?」
なシーンも、結構出てきて、現代的。
それにしても…。
もっと前、追われていたとはいえ、お嬢様・陰麗華の馬車に置き去りにされた、侍女・臙脂(「瓔珞」のヒロイン、まだチョイ役!)、兵士たちに襲われたあと、現れませんが、どーなったんでしょう?