食パンの端はどこへ… 食品ロス削減で「本仕込」黒豚に変身!? 工場にそびえる「パンの塔」 他県ではビールにも
食パンの両端。
(「底」、てヤツね)
この工場では、一日一トン発生。
つけたまま売るとか、端だけ売るとか。
ありだと思うけど…。
飼料へのルートができているなら、その方が「効率的」なのか…。
『…フジパングループ…熊本工場は24時間365日稼働しており、食パンや菓子パンなど80種類、月に約450万個を製造する。使用する小麦は月500トンに上る。
食パンがぎっしりと詰まった円柱状の機械が並び、ゆっくりと回っている。まるで「パンの塔」だ。
「焼き上がった食パンを冷ますスパイラルクーリングという装置です」と岡さん。必殺技の名前のような高さ5メートルの機械3台の中を、食パンが約2時間かけて通過し、常時1万1千斤を冷ましている。毎日、大量のパンの端が出ていることは想像に難くないな。なら、それはどこへ?
食パンの端は冷却後にカットされる。厚さ7ミリほどで1日に約1トン発生し、2002年の工場稼働時からすべて飼料として人吉市の加藤畜産に定額で譲り渡しているという。加藤畜産ではパンの端7割に配合飼料3割を混ぜて黒豚に与えている。取締役の加藤小枝子さん(70)は「パンを食べて育った黒豚は油の質が良くなり、肉の甘味がよく出るんです」。鹿児島県内の百貨店やスーパーで販売され人気だという。
フジパン(名古屋市)グループでは、全国の工場から出る食品廃棄物の98・3%を再資源化している。…』