先月(2月)の25日に札幌市中央区複合庁舎が新装オープンしました。
創成イースト住民としては、仮庁舎のほうが便利だったのですが、区の中心にあった方が良いでしょう、誠にめでたいことであります。
特に用事は無かったのですが、おそらく建築物として何か見所があるのではないかと出かけてみました。

区役所ということで、とても真面目な外観。
どんな特徴があるのでしょうか。
💡中央区複合庁舎とは
老朽化した旧中央区役所の建て替えに合わせて、周辺に立地する中央保健センター及び中央区民センターを合築して整備した施設である。
<施設施設コンセプト>
①誰にも優しい庁舎。
②長く愛着を持てる庁舎。
③災害に強い庁舎。
④環境、景観に配慮した庁舎
1階のフロアには、新庁舎の紹介を記したパネルが展示されているのですが、たくさん見所があり、まとめるのが大変なので、独断と偏見で私が関心を持ったものを紹介したいと思います。
見どころ①:色
新庁舎の色彩・仕上げには、カラーユニバーサルデザインの概念を踏まえながら、「札幌の景観色70色」から選定されたものが多く使用されている。
💡カラーユニバーサルとは
多様な色覚に配慮して、情報がなるべく全ての人に正確に伝わるように、利用者の視点に立ってデザインすること。
落ち着きがあり、温もりを感じさせる色調の庁舎内であります。

見どころ②:外装
新庁舎の概観は、札幌中心部の街の象徴である、碁盤の目を意識したグリッド(格子模様)がデザインされている。
なお、グリッドには同産木材パネルが使用されている。

また、各界の外壁には天井から床面へと広がるように傾きがついている。
これは「下見板張り」という外壁の工法がモチーフとなっている。

(外壁の板が縦ではなく横に取り付けられております。)
💡下見板張りとは
傾きをつけることで、外壁からの雨水の浸入を防ぐ。
札幌市時計台を始め、市内の歴史的建造物の外壁に多く用いられている。
見どころ③:道産材の仕様
エントランスや区民ギャラリーなど、多くの区民が利用する部分には道産の木材やレンガ、札幌軟石などが使用されている。



レンガ壁には中央区内のの小学5・6年生32名が刻んだレリーフ的レンガがあり。(要チェック)

見どころ④:下水熱の利用
下水道管を流れる下水の水温は、外気温度と比べて、「夏は冷たく」、「冬は暖かい」といった特徴がある。
下水と外気の温度差熱エネルギーを「下水熱」と言い、新庁舎ではこの「下水熱」を取り込み、歩行者通路や駐車場出入口のロードヒーティング(融雪)の熱源に利用したり、建物内の空調として利用している。
このように環境負荷の低減に配慮し、再生可能エネルギーや未利用エネルギーを積極的にかつようしていることから、ZEB Ready認証を取得し、札幌市建築物環境配慮制度(CASBEE札幌)最高位のSランク評価を達成している。

💡ZEB Ready認証とは
建築物省エネルギー性能表示制度のことで、国土交通省が主導する建築物の省エネルギー性能に特化した第三者評価機関による認証制度。
最高ランクの5つ星と評価されたうえで、さらに省エネルギー性能に優れた建築物はZEBとして認証される。
先述の外壁「下見板張り」の部分も、日射遮蔽となる庇的役割を果たしているとのこと。
(ただし、冬は日射を通す!驚)
こちらの見所は目立ちにくいので、その恩恵を直接感じることは少ないかもしれませんね。
(でも、すごい。)
他にも免震機能や水害対策など色々と工夫されている新庁舎であります。
私は今のところ新庁舎にはあまり用事がないので、次はいつ行くか分かりません。
そんな訳で、1階にあるセイコーマートに新庁舎ならではの商品はないかと立ち寄ってみました。
すると、オープンから3日間に限り、1000円以上のお買い物でできる「ガチャガチャ(トイカプセル)」イベントが行われておりました。
(現在は終了しています。)

1000円以上ということで、上写真のものを購入。
(なぜ函館の土偶クッキーがあるのか?)
こちらをゲットしました。

一等賞は「中ウォークん」のアクリルスタンドだったのですが、私はこちらももらってうれしい商品。
立ち寄って良かった、と思ったのでした。
<参考資料>

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