今やウォーキング・テーマの定番となった「マンホール」。
近隣の街へ出かけて行くのも楽しみとなります。
調べれば調べる程にマンホールの観察ポイントは増えて行きますよ。
調べれば調べる程にマンホールの観察ポイントは増えて行きますよ。
<マンホール写真集(87)>
北海道在住5年目。
ある日のこと。
こちらのマンホールを見つけました。
(なんで今まで気がつかなかったのかな…)
紋章座の所にあるマークが古めかしくも重厚感があり、カッコいいものですから、一体どこが管理しているマンホールなのか気になり、調べることにしました。
北一条ビル
最初はこのマンホールのすぐそばにある「北一条ビル」の所有者ではないかと思って、所有者を調べようとしました。
しかし、分かりません。
このビルに入っているテナントは分かるのですが、所有している会社・組織は分かりません。
「〇〇興業株式会社」みたいな名前なのではないかと思ったのですが、全くヒットしませんでした。
札幌のマンホール情報にも出ておりません。
画像検索にもかけましたが、ヒットしません。
困り果てまして、ダメ元で Twitter で情報を募りました。
そうしたら、実に有益な情報をお寄せくださった方がいらっしゃいました。
「駅からマンホール」さん、本当、感謝であります。
ありがとうございました!
「駅からマンホール」さんによれば、こちらは「日本興業銀行」のものだそうです。
下写真は「オークファン」さんより借用。
こうして比較してみますと、なるほど社章と同じであります。
と言うことは、「北一条ビル」は、以前、「日本興業銀行」だったのでしょうか。
これについては、すぐヒットしました。
「札幌ノスタルジック建築散歩」というサイトによりますと、竣工は1955年、山下寿郎設計事務所が設計し、大成建設が施工しました。
「北海道労働金庫」。略して「ろうきん」。
はじめは日本興業銀行札幌支店として建設されましたが、1976年から北海道労働金庫の本店となりました。
竣工当時の写真はこちらのサイトにて。
常にリノベーションが行われている札幌中心街において「北一条ビル」は古参の方のビル。
真向かいにある北菓楼のビルと、ちょっと離れたところにある札幌中央警察署と共に、良い味を出している建物だと思います。
北菓楼札幌本館のビル。北菓楼はシュークリームが超有名です。
銀行のビルらしく、重厚感があってカッコいいと思います。
そのビルの由緒を表すものがマンホールであり、まだ残されているというのは何ともうれしい限りであります。
また、紋章が、今は無き「日本興業銀行」というのも貴重であります。
ところで、「日本興業銀行」。
その後どうなったのでしょう。
富士銀行、第一勧業銀行の2行とともに、「みずほホールディングス」、「みずほフィナンシャルグループ」を設立、最終的に日本三大メガバンクの「みずほ銀行」となりました。
そう言えば、昔、多くの銀行が吸収・合併を繰り返して、コロコロ名前が変わりましたね。
興銀は「みずほ銀行」になったのですね…
「日本興業銀行」のマンホールは、2つありました。
<お世話になったサイト>
- 駅からマンホール
※ブログも運営されてらっしゃるようです。 - 札幌ノスタルジック建築散歩
<参考資料>
- ウィキペディア「日本興業銀行」、「みずほ銀行」
当ブログへの問い合わせについて
仕事等で当ブログに連絡をしたい場合は、
下記のアドレスまでメールにて
お知らせください。
(コメント、感想用ではありません。)
obenben194@gmail.com
仕事等で当ブログに連絡をしたい場合は、
下記のアドレスまでメールにて
お知らせください。
(コメント、感想用ではありません。)
obenben194@gmail.com