9月、北海道中が晴天予報の日曜日、
出掛けたのは、南日高の山「楽古岳(1,472m)」です
後ろはもう太平洋に突き出た襟裳岬(直線距離で40km)に行きつく国境稜線です
今週末は、Motoさん、OKazuさんの都合が共に日曜日限定という
スケジュールであったため、土曜日に学習の森まで走りまして
、その土曜日よりもさらに晴れる予報の8日は、久し振りに日高の山
と決めて、早朝から日高道をひた走ってきました
まだ朝陽が明けやらぬ中、道の駅「みついし」で北東方向を眺めれば・・・
早朝の時間は、ときに地元民でしか観られないような美しい景観を我々に
提供してくれることがあります。
上の日高山脈の写真も、肉眼でみる景色はもっともっと素晴らしく、写真を
コンデジでしか収められない技術の無さを嘆きたくなります
そうか、この道の駅のすぐうしろは浜辺なので、ハマナスが咲いていてもおかしくありません
熟れてくるとリンゴと同じバラ科のハマナスは、まさしくリンゴの味がしますとMotoさん
道の駅「みついし」から野塚峠に抜けていく道は、お馬さんの親子が
のどかに寄り添う馬産地の日高ならではの景観が続きます
野塚峠から林道に入ると目に飛び込んでくる鋭鋒は、目指す楽古岳のお隣「十勝岳(1,457m)」
林道を凡そ9km走って楽古山荘に到着すると、前泊と思われる登山客の車両が5台ほど・・
その横の「山魂」という石碑は、はたして何か鎮魂の碑であるものか?
登山開始、日高の山にしては比較的登山道が分かりやすい沢の渡渉から始まります・・
多少足が濡れることを嫌がっていては日高の山は登れません
根曲がり竹なんて生えていないので、背丈の低い笹に難儀するところはない
苔むした登山道、MotoさんもToshiも「素晴らしい」を連発
大雨の影響なのか?、2017年にMotoさんが登ったときと沢の様相が変わっているとのこと
渡渉すること凡そ6回、2km歩いて尾根に取りつきます
ここからが登山口という標柱が立っていて、それまでは沢歩き・・とでもいうのかしらん?
秋の入口、まだ青いドングリが目立ちます
斜度が30度以上もある斜面にジグを切る道、ときに直登が延々と続く・・・
このあたりで標高1,100mぐらいであろうか?ようやく視界が効いて報われます
それにしても、ダケカンバ林の美しさとチシマザサに覆われた景観はGOOD
頂上が確認できる肩までくると吹き抜ける風の涼感が最高
ハイ松の脇からはもう日高の核心部の絶景が眺められている・・
日高の山特有のハイ松のトラップもほとんどなく頂上に導かれていく
北の方角、日高山脈の遠望先に雲がまったく無いなんてことが(本日)ありました
肉眼では北日高のピパイロや戸蔦別岳あたりまでハッキリと眺められました
北方はパノラマ画像もアップしましょう
どうせなので、南方も上げておきながら・・アポイ、ピンネシリは右端です
そのアポイ、ピンネシリをアップで
また訪れる機会があるかどうか、、(これほどの天気はまず見ることは難しい)
広大な十勝平野と太平洋を眼下にして
下山は西の方角登山口のある浦河方向に続きます
下山時は少し気温が上がってきて、尾根を下り降りるときには登りの時とは
違う汗が流れだしました
でも、沢に辿り着くとまた涼感が増して多少疲れが癒されます
あ~やっぱり、下山したらキンキンに冷やしてある三矢サイダーを飲もう
渡渉で足が濡れてももうおかまいなし・・
14時30分..終点「楽古山荘」に登山者の車はもうありません・・・
坂本直行さんが描く水彩画の中で、一にも二にも、欲しくなるのは日高山脈を
描いた作品です。
ただし、それは冬季から残雪期(春)に描かれたもので、雪を被った日高の
峰々を眺めると、夏山はいまひとつと感じます。
しかし、今日の眺めは数年に一度あるかないかの遠望が効いた登山になりました。
選んで良かった南日高の山「楽古岳」
来週、晴れたなら北大雪に向かう予定です。
乞うご期待