“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

24/11/23『アポイ岳』

2024-11-23 | 4日高山脈の山

11月の最終週となった登山は、大平洋を背にして登る山アポイ岳(810m)です

 

下山時に見上げるアポイ岳もまだ青空の下

 

秋から冬に向かっていくこの時期、北海道内は晴れる山域が東に移行していきます

今日も札幌も含めた日本海側のエリアは、一日を通して曇天予報だけど、

アポイ岳のある浦河、様似、南日高エリアはすっきりと晴れる予報です

 

三石の温泉のある某所から望む早朝の日高山脈

 

この時期に入っても、まだハマナスの実が綺麗でした

 

毎度ここからの景色にはハマナス報告が加わるのでした・・

 

今週もOKazuさんとの二人登山です(⇒いつの頃からかすっかりと晴れ女に転身したOKazuさん

 

先週末に続き、今週も天気の心配はなし

 

朝の陽射しが木漏れてきて、とにかく美しい登山道

 

落葉した背の低い広葉樹の姿は、絵画に収めたいぐらいです

 

今日は奇木シリーズ、まずは『真実の口』

 

『アポイのヴィーナス』って、ここでも奇木を売り物にしているようで

 

はい、左の木がヴィーナスなら、あの部分は髪の毛で隠さないと・・ですよ

 

アポイ岳は花の百名山だけど、花の無い今の季節の佇まいが一番素敵です

 

何故なら、ダニやらブヨやらの吸血昆虫がまったく居ないから

 

気温は5~6℃ぐらいでも、陽射しが高くなると半袖でOK?(僕には真似ができません

 

日本海側にはないミヤコザサは背が低く煩くないのがいっとう良いです

 

七合目を過ぎても、あいかわらずズボンが汚れない美しい登山道

 

やっぱり、吐く息は白いのに半そで姿になる人はOKazuさんぐらいでしょう

 

おおっ、北の方角に冠雪の日高山脈主峰が揃っています

 

そして、アポイ岳から連なる「ピンネシリ(958m)」にも雲の掛からない贅沢な景色

 

ピンネシリから吉田岳、そしてアポイ岳に繋がる稜線

 

最後の急登

 

葉っぱがすべて落ちていて見晴らし最高の頂上へ・・・

 

木々の隙間から日高山脈北方が見渡せる、この季節ならではの頂上

 

たまさか頂上で一緒になった登山客さんから「アポイチョコ」ならぬ「アポロチョコ」を記念に頂きました

 

ピンネシリまでの縦走路もミヤコザサの絨毯が美しい

 

わずかでも雪を被ると日高の山はその陰影が際立ちます

 

シーズンオフモードで登山客の少ない頂上にはもう少し長く滞在してもよかったかな?

 

ともあれ、下山の景色でわずか標高810mとは思えない高峰感を味わいながら下山しまっす

 

美しい漁港のある様似町を見下ろして

 

北へ延びる秀逸な縦走路にロマンを感じます

 

盆栽を配置する箱庭を歩いているような感覚の登山道

 

青い海に吸い込まれていきそう・・・

 

長い距離走って来ても、見合う景色だわぁ~(はい、その通り

 

ごめんください奇木さん、男一人入れますか?

 

ザックは別料金なので入れません

 

再び半袖でトレラン仕様のOKazuさん

 

この道は登山道というより立派な景勝地でしょう

 

今週も「晴れると100倍楽しい」南日高の山旅でしたね

 

エネーチケーで、長く「人生下り坂最高」のフレーズで楽しませてくれた

『にっぽん縦断_こころ旅』の火野正平さんがお亡くなりになりました。

Toshiも火野正平さんから拝借してブログで発信する「人生下り坂・・」

ですが

本当は“下り坂”だと思っていた道が実際には下り坂ではなく、むしろ登り返し

のある大変な道だったりして人生はテレビ番組のようにはいかない・を実感

する今日この頃です。

チャリオ君と一緒に老体に鞭打って全国を走る火野正平さんの姿に癒されたり

勇気付けられたりした人は沢山居るでしょう。

まだ黄泉の国にはとうちゃこしないでチャリオ君走らせて・・と思わぬで

もないですが、とにかくゆっくりとお休みいただきたいですね。

ご冥福をお祈りいたします。

 

さて、来週はMotoさん大九州のお土産話など聴かせていただきながら、

初冬の景色を巡りたいと思います・・・

また来週

 

 

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24/11/16『剣山』

2024-11-16 | 4日高山脈の山

11月も中旬を過ぎた週末の土曜日は、雪のまだ少ない日高山脈エリアの低山に的を絞り

剣山(1,205m)に登って来ました

 

日高山脈の北エリア主峰をバックに

 

秋の気まぐれ天気の合間に、今日のような僥倖の土曜日が待っていました

ほぼ快晴で風がなく穏やかで雪がまだない

という気象条件に巡り合わせたのですから幸せです

 

登山開始の7:10はマイナス2℃ほどで、かなり寒く感じますが・・

 

石仏が大勢励ましてくれるので、ゆっくりモードのはずがけっこう勢いが付いてしまいます

 

今日は登りだけでなく、下りの時間でも霜柱が融けることなく立っていました

 

そんな気温の登りでも、暑い暑いといってアウターを薄手のものに変更のOKazuさん、

 

陽が当たるところでは汗が滴る代謝の良さを発揮しています

 

一の森から先は天気が良すぎて逆光だってば

 

ここからが急登続きで、アウターを着直す先から汗が滲むって

 

雲海天気にさらに気をよくして頂上に向かいます

 

予習通りに最後は梯子の登りで「剣」を体感しながら・・

 

3時間弱で頂上に辿り着きました

 

頂上の佇まいは、ビビる大木の三畳間です

 

ところが

OKazuさん、あなたは意外にも高いところ・・ビビらない人ですね

 

よく平気でスマホいじれますなぁ~

 

Toshiとしても、押えるところは押えないとで、大雪、十勝岳連峰です

 

東大雪山域も石狩岳、ニペソツ山に積雪がみられます

 

どうですか、このところどころ雪が覆った日高山脈の主峰揃い・・

 

ピパイロほど特徴的な山肌は他になし

 

先日登った芽室岳も立派です

 

←左はToshi未踏峰の札内岳、そして右へ→エサオマントッタベツ岳の北東カールまで・・

 

珍しくアップの写真も、頂上でご一緒した方にお撮りいただきました(リクエストしてませんけども

 

下りもビビらないOKazuさん、もう少し「キャー」とか言ってもイイですけどもね

 

とにかく、積雪期前の登山道が快適でした

 

朝、まだ暗い時刻から東へ向いて走ったお陰で、途中に数々の美しい

景色が望めました

晴れると100倍楽しい登山が、×10倍ぐらいに快適な登山道でした。

 

今週から来週にかけて、Motoさんが大九州ツアーでお休みのため、

本格的に登山に目覚めたOKazuをお誘いして西へ東へ動きます

 

尚、来週からはいよいよ寒気が入り込み、平地でもけっこうな積雪

予報の北海道、

さて何処に繰り出したものか・・・

乞うご期待

 

 

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24/09/29『芽室岳』

2024-09-29 | 4日高山脈の山

9月最後となる登山は、日高山脈の山芽室岳(1,754m)です

パンケヌーシ岳(1,746m)(西峰)とセットで

 

日高山脈(北日高)の秀峰を背に

 

今年の暑かった夏は、過ぎてみると何か短かったような・・

本州に比べると9月は比較的気温の低い、北海道らしい秋晴れに

恵まれた感があります。

お陰様で、今週の日曜日は全道中何処に行っても良い天気の予報

気をよくして、やってきたのは国立公園の仲間入りを果たした

日高山脈の中でも最もポピュラーに登れる「芽室岳」です

 

林道の入口付近は育成牧場で、朝から沢山のホルスタインが牧草を食んでいます

 

十勝清水ICを降りて30分ほどで登山口に向かえるところが、

「芽室岳」のお手頃なところ

 

それでも、登山口に着くまでに3つのゲートを開け閉めしなければなりません

 

台風被害の後、小屋が消失して芽室川周辺の景色も一変した登山口(今日は上空を一見して雲海天気

 

アカエゾマツ帯は、出発後すぐに陽射しを遮って涼感を与えてくれる貴重なアクセントでしょう

 

煩かった伸び放題の笹は、国立公園入りを祝う登山会の前に綺麗に刈られたものか?

 

標高を上げると、雲海の上に紅葉した山並みが望めてくる

 

標高1,300mを過ぎると東の十勝平野が広大な雲の海と化している

 

中腹の彩付きはなかなか見ごたえがあります

 

紅の色付きはまだもう少し先でしょうか

 

ダケカンバ林は、季節にかかわらず美しい

 

西峰との分岐に差し掛かると、頂上まではあと少し・・

 

振り向くとペケレベツ岳(日勝峠から登る山)の奥に十勝岳連峰~大雪山が

 

この時点で右も左も360度の景観が楽しめています

 

頂上手前のケルン場で中央にピパイロ、そしてその奥に幌尻岳が望めている

 

中央にルベシベ山、右奥にチロロ岳西峰

 

山座同定が楽しい伏美岳の左奥にエサオマントッタベツ岳、さらにその奥にカムイエクウチカウシ山が

 

「カムイエクウチカウシ山」遠望のためのZOOM

 

頂上でも調子に乗って写真をガンガン撮ります

 

夕張山地は左に連なっています(あ~なるほどね

 

こちらは、十勝岳連峰から東大雪までがぜ・ん・ぶ

 

西方、パンケヌーシ岳を背に

 

頂上からの景色の最後は、十勝平野を眼下に(と言っても雲海状態)

 

三角点よサヨウナラ

 

パンケヌーシ岳までの往復1時間も、晴れた日には貴重です

 

紅葉と雲海がセットで眺められてGOOD

 

さあ、パンケヌーシでも写真撮りまくって帰るぞ

 

この角度だと、幌尻岳がさらに明確に見えてきた

 

こちら、夕張山地の方角です

 

芽室岳を見返して・・

 

見納めの十勝岳連峰大雪山東大雪

 

満足の下山

 

美しいダケカンバ林を駆け下り・・

 

色付く木々に別れを告げて・・

 

笹刈りされた登山道で滑ることもなく・・

 

自然の造形美にたまに目をやって・・

 

最後のエゾアカマツ帯

 

ここを下ると芽室川で靴を洗います

 

なんだか、毎週毎週晴れて申し訳ない感じ

しましまあ登山は晴れると100倍楽しい

ので、来週は道東も道東、かなり東まで走ります

 

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24/09/08『楽古岳』

2024-09-08 | 4日高山脈の山

9月、北海道中が晴天予報の日曜日、

出掛けたのは、南日高の山楽古岳(1,472m)です

 

後ろはもう太平洋に突き出た襟裳岬(直線距離で40km)に行きつく国境稜線です

 

今週末は、Motoさん、OKazuさんの都合が共に日曜日限定という

スケジュールであったため、土曜日に学習の森まで走りまして

、その土曜日よりもさらに晴れる予報の8日は、久し振りに日高の山

と決めて、早朝から日高道をひた走ってきました

 

まだ朝陽が明けやらぬ中、道の駅「みついし」で北東方向を眺めれば・・・

 

早朝の時間は、ときに地元民でしか観られないような美しい景観を我々に

提供してくれることがあります。

上の日高山脈の写真も、肉眼でみる景色はもっともっと素晴らしく、写真を

コンデジでしか収められない技術の無さを嘆きたくなります

 

そうか、この道の駅のすぐうしろは浜辺なので、ハマナスが咲いていてもおかしくありません

 

熟れてくるとリンゴと同じバラ科のハマナスは、まさしくリンゴの味がしますとMotoさん

 

道の駅「みついし」から野塚峠に抜けていく道は、お馬さんの親子が

のどかに寄り添う馬産地の日高ならではの景観が続きます

 

野塚峠から林道に入ると目に飛び込んでくる鋭鋒は、目指す楽古岳のお隣「十勝岳(1,457m)」

 

林道を凡そ9km走って楽古山荘に到着すると、前泊と思われる登山客の車両が5台ほど・・

その横の「山魂」という石碑は、はたして何か鎮魂の碑であるものか?

 

登山開始、日高の山にしては比較的登山道が分かりやすい沢の渡渉から始まります・・

 

多少足が濡れることを嫌がっていては日高の山は登れません

 

根曲がり竹なんて生えていないので、背丈の低い笹に難儀するところはない

 

苔むした登山道、MotoさんもToshiも「素晴らしい」を連発

 

大雨の影響なのか?、2017年にMotoさんが登ったときと沢の様相が変わっているとのこと

 

渡渉すること凡そ6回、2km歩いて尾根に取りつきます

 

ここからが登山口という標柱が立っていて、それまでは沢歩き・・とでもいうのかしらん?

 

秋の入口、まだ青いドングリが目立ちます

 

斜度が30度以上もある斜面にジグを切る道、ときに直登が延々と続く・・・

 

このあたりで標高1,100mぐらいであろうか?ようやく視界が効いて報われます

 

それにしても、ダケカンバ林の美しさとチシマザサに覆われた景観はGOOD

 

頂上が確認できる肩までくると吹き抜ける風の涼感が最高

 

ハイ松の脇からはもう日高の核心部の絶景が眺められている・・

 

日高の山特有のハイ松のトラップもほとんどなく頂上に導かれていく

 

北の方角、日高山脈の遠望先に雲がまったく無いなんてことが(本日)ありました

 

肉眼では北日高のピパイロや戸蔦別岳あたりまでハッキリと眺められました

 

北方はパノラマ画像もアップしましょう

 

どうせなので、南方も上げておきながら・・アポイ、ピンネシリは右端です

 

そのアポイ、ピンネシリをアップで

 

また訪れる機会があるかどうか、、(これほどの天気はまず見ることは難しい

 

広大な十勝平野と太平洋を眼下にして

 

下山は西の方角登山口のある浦河方向に続きます

 

下山時は少し気温が上がってきて、尾根を下り降りるときには登りの時とは

違う汗が流れだしました

でも、沢に辿り着くとまた涼感が増して多少疲れが癒されます

 

あ~やっぱり、下山したらキンキンに冷やしてある三矢サイダーを飲もう

渡渉で足が濡れてももうおかまいなし・・

 

14時30分..終点「楽古山荘」に登山者の車はもうありません・・・

 

坂本直行さんが描く水彩画の中で、一にも二にも、欲しくなるのは日高山脈を

描いた作品です。

ただし、それは冬季から残雪期(春)に描かれたもので、雪を被った日高の

峰々を眺めると、夏山はいまひとつと感じます。

 

しかし、今日の眺めは数年に一度あるかないかの遠望が効いた登山になりました。

選んで良かった南日高の山「楽古岳」

来週、晴れたなら北大雪に向かう予定です。

 

乞うご期待

 

 

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23/07/08『北戸蔦別岳』

2023-07-08 | 4日高山脈の山

北海道も今日を境に気温が上がる予報の7月第2週の登山は、

日高山脈の山「北戸蔦別岳(1,912m)」に登って来ました

 

戸蔦別岳~幌尻岳を背に

 

Motoさんには二年越し、三度目の正直で日高山脈の山並みをご紹介できました

(二度ともチロロ林道閉鎖の確認が出来ていなかったため✖)

Kasaneちゃんも初めて見る山域の素晴らしさに感動しくれて、

登山好きとしてまた新しい領域が広がったようです。

 

よい写真が撮れたときはブログにアップするものを選ぶのに一苦労です。

一日経って、改めてその素晴らしさに自らも感動しております

 

7:20_遅い時間に出発するのは我々だけで、数多い先行者はすべて前泊のよう

 

札幌近郊の山とは趣の違う奇木が数々あります

 

はぁ~、この巨木だって、全部を写しきれません

 

こうやって撮るか

 

こんなのもあるし

 

沢の渡渉は、とにかくマイナスイオンが凄い

 

まだまだ先は長い

 

目指す恐竜の背中(ヌカビラ岳の取り付き)、近く見えるけどまだ標高差500mはある

 

苦労の急登歩きは省いて、景色の良いところから画像に上げましょうね

 

どうぞ、お二人の日高山脈幌尻岳を間近にみる記念の1枚を

 

このロケーション、格好イイですよ

 

PM2.5の影響も多少あるけれど、とにかく上空に雲はなくなりました

 

吹く風が爽やか..幌尻岳から聞こえてくる沢の音が凄い

 

その雄大さをパノラマ写真ではなかなかお伝えできません

 

ここで、Motoさんが大好きだというカラマツソウを挿入

 

確かに線香花火のようでカワイイ

 

ツガザクラも綺麗です

 

まだ雪渓もあるので・・

 

チングルマも咲いています

 

三人三様に花を撮影した後は、日高の核心部分に目が行きます

 

戸蔦別岳と幌尻岳の間のコルからは遠くカムエクも望めてる

 

北戸蔦別岳、国境稜線上にとうちゃこです

 

再び、記念写真(Kasaneちゃんの右肩が幌尻岳)

 

雲のない稜線の景色は初めてでは(過去の幌尻岳報告はこちら)

 

エサオマンも美しい(過去のエサオマントッタベツ岳報告はこちら)

 

ピパイロ側も続いています(過去のピパイロ岳報告はこちら)

 

戸蔦別川の先に芽室のまちも望めている(下界は32℃ですか?)

 

写真には写り込んでいないけど、北戸蔦別岳の頂上は早朝、幌尻岳に

向かって折り返してきた登山客さんが次々下山してきて、かなり

混みあってきました。

 

百名山を目指す人・・明らかに増えているようです。

 

ただの通過地点ピークと言うなかれ、北戸蔦別岳

 

最後に、見納めの戸蔦別岳~幌尻岳

 

5つの沢筋から一斉にザァ~という沢音の大合唱

 

下山時、ずいぶんと良いアングルからの一枚を頂きました。

 

沢で一休みの一枚も..

 

夕刻、帰路の沢筋に射す陽だまりが美しい

 

歩きながら「木漏れ陽」と「陽だまり」の違いについてあーでもない、こーでもある・・と

 

チロロ林道が繋がって良かった良かった

 

はい、

今日も一日、暗い時間から暗い時間まで(笑)楽しませていただきました。

 

日高山脈は来年には国立公園になることが決まっているそうです。しかし、

そのことで同山域がどのように変わるのか、

また登山者にはどのような影響があるのか、

いままで通りの奥深く、分け入ることが困難な日本唯一の山域としてひっそりと

楽しむ山でなくなっていくのは寂しいですが、それも観光地北海道としては

致し方ないことなのでしょう

今日も、出会った登山者の三分の一がトレランシューズにショートスパッツという

いで立ちでした。

せば、

また来週

 

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23/01/08『ゼロの山』

2023-01-08 | 4日高山脈の山

2023年、新春“ミニ山の会”恒例ホテルラーチ宿泊登山会に行ってきました

初日はラーチを見下ろす山ゼロの山(743m)です

 

一年の計はゼロに有り

 

“ミニ山の会”の新春宿泊登山会も回を重ねて、今年で9回目にもなるのだそうです。

その2回目からお世話になっているかなやま湖ログホテルラーチは、

文字通りカラマツ(=ラーチ)林に囲まれる、かなやま湖畔のログハウス風ホテルです。

 

ホテルを出ると、すぐに「ゼロの山」が望めるというのが持ち味

 

Takさん(左)、昨年に続き神奈川からこの新春登山にエントリー

 

昨日、札幌で入れたアルコールを抜くために敢えて先頭を行ってもらいます

 

林の間から青空が覗いていると、寒くても気分は最高

 

雪は少ないながらよく締まって歩きやすい

 

雲は多いけど、氷結した金山湖の白い景色が美しい

 

今日宿泊のラーチも望めています

 

頂上のうしろの空は青いぞ

 

少し、木々が混みあった頂上にとぉ~ちゃこ

 

何度来ても温かく迎えてくれる(寒いけど)ゼロの山

 

晴れていると望める夕張岳の眺望はなし、十勝連峰は裾野だけ・・

 

下山は、真西の方角ほぼラーチの真上まで稜線歩きして

 

最後はお約束の「Gメン’23」____これを知っている人は少ない

 

一気にラーチまで駆け下れっ

 

お腹を空かせて金山湖畔まで戻ってまいりました

 

はい、

初日の登山報告はここまで... ⇒ Amigoさんの同登山報告はこちら

 

メインはこの後のホテルラーチのディナーとコテージでのバカっ話宴会です

その詳しい報告も、Amigoさんのブログ『I am Amigo』でね

それでは、また明日

 

 

 

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22/10/30『観音岳』

2022-10-30 | 4日高山脈の山

10月最終の日曜日は、片道250kmを超える道程を走り、襟裳岬の先にある

江戸時代に開削された古道「猿留山道-さるるさんどう-」を経て登る「観音岳(932m)」を歩いてきました

 

猿留山道から少し外れた豊似湖-とよにこ-()を眺められる笹原より..

7:05、様似の手前の国道脇に車を止め、坂本直行さんの絵の世界を切り撮ります

 

今週末晴れたなら、向かう山域を昆布岳・黒松内岳方面と考えていましたが、

結局、日本海側の予報が上向くことはありませんでした。

そう一貫して太平洋側が安定する初冬の天気が予想されたため、紅葉がまだ少し

望めそうなアポイ岳を念頭に置いて山選びを繰り返していました

 

ここから豊似湖まで200mという駐車スペースに先行車両が5台(ほとんどがナキウサギ客)

 

週の途中、一番遠くから走ってくるkasaneちゃんに意見を聞くと、増毛山道や濃昼山道と

ともに北海道の江戸期より開削が進んだ、あの松浦武四郎も歩いたという「様似山道、

猿留山道はいかが?」という、若者らしい溌剌としたLAINの書き込みがありました

 

猿留山道の貴重なアクセント「豊似湖」は、北海道「新」三大密湖とも言われている(らしい

 

ほう?山道マニアではないけれど、歴史の足跡を辿るのは面白そう、4人でなら・・と

距離のある猿留山道(さるるさんどう)の方を選んで計画を立てました

 

標高わずか250m程度のこの湖周りでナッキーが観られるらしい・・

 

すべての山道に共通することは、人だけでなく、物資を多く運ぶために馬が

利用されたため登攀するような急斜面が無いところ・・

(ということで、、Okazuさんには急登は“なし!”とお伝えしましたがウソでした

 

シダが群生して美しい豊似湖周辺..

 

このあたりにカメラ愛好家の皆さんは、下山時刻になってもカメラを据えて撮影をしていました。

 

駐車場から200mはアッという間、豊似湖に近づいてきました。

 

朝の光を浴びて輝く豊似湖に到着(逆行が眩しい

 

ハートの形を確かに見定められるのは飛行機からのよう

 

行は、時計と反対回りで湖畔の右半分の道を楽しみます

 

どっちを見ても湖面に写る景色と透明度に感動します

 

我々のすぐ後ろがハートマークの上の“くびれ”部分らしい

 

なんとも言えない樹林帯の苔の美しさを眺めながらの湖畔歩き。

 

ここはまだ山道の外れだけれど、短い笹がきれいだ

 

ほぼ落葉したシラカバは、この先ずぅ~っと山道を楽しませてくれる

 

けものみちのような一本道の先に猿留山道との合流点

 

丁寧に山道の基点が打ち込まれています。

 

はい、ここが山道との合流点ここから沼見峠(西入口、東入口との最高標高点)まで西に向かいます。

 

落葉が進んだ今の季節だからこそ望める豊似湖(ハートはちょっと欠けるけど

 

沼見峠を越えて、観音岳を目指すことにしました(予定外

 

だって、踏み跡が明確だから「ここを通っておいで」と言われている気がしてね

 

ここからは、少しの藪漕ぎ(背の低い笹漕ぎ)だけど頂上が右に見えているからね。

 

そうそう、ここからも一貫してシラカバとダケカンバに癒されます

 

観音岳の肩(827m)まで来て、頂上まではあと少しですよOkazuさん

 

日高山脈の北側の高峰には雲が掛かってきました(予報通り)

 

頂上までの笹漕ぎあと350mほど・・

 

ダニは結局確認できませんでした、良かった良かった

 

観音岳(932m)の頂上にとうちゃこ(標柱や三角点等は見当たらず

 

真中が無名峰(1,088m)、そして右が豊似岳(1,105m)だって

 

kasaneちゃんゴメン、Colombiaの帽子しか写ってなかったわ

 

Okazuさんありがとう、いつも腹ペコの僕たち全員分のお弁当を作ってくれました

 

えりも岬の突端を望遠で

Toshi未踏の地、広尾の町も遠望します

 

太平洋の海を見ながら下山します。

 

スキー、スノボで滑ったらさぞかし楽しい斜面だろうね、と話しながら・・

 

いったん沼見峠まで降り、再び豊似湖を眼下に眺める高台(520m)まで登り返します。

 

ここからの眺めは最高(ブログ冒頭の画像)

 

豊似湖全貌の見納め後は一気に下ります。

 

Motoさん、ダニを吸い込まないように用心マスクだそう

 

豊似湖に戻ってまいりました

 

登りと逆のハートの左半分を歩きます。

 

この辺りのガレ場にもナッキーは居ませんかね?

 

あそこの島みたいに見えるところが“くびれ

 

 

豊似湖一周もここでお仕舞い

 

全行程7.2kを5時間での登り下りでした。

 

当初予定していた、沼見峠折り返しして猿留山道東入口で林道で回りこんでくる

ルートを回避して、観音岳に登ってこれたのは行幸でした

 

夏道であればほぼ豊似湖の姿は、木の葉が邪魔してほとんど望めないはず・・

やっぱりこの時期にやってこれたことが一期一会でありましょう。

 

こんど向かってくるとしたらアポイ岳とセットで様似山道の方ですかね?

何せ遠いので・・

 

山選びの難しい季節ですが、

また来週も、山でお会いしましょう

 

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22/01/09『二ノ山』

2022-01-09 | 4日高山脈の山

2022年の登り初めは、恒例

ミニ山の会金山湖畔ホテルラーチ宿泊新年会登山です

 

今年もまた金山湖周辺の山にやって来ました~

 

改めまして2022年も宜しくお願い致します

もう何年この新年ラーチ宿泊登山を続けているのか。

過去のブログを眺め返しても、何年にこのラーチ宿泊登山を

開始したのかがよく分かりません。

 

今日登った「二ノ山」を踏んだのは2015年1月11日だったので、

少なくとももう6年以上は続けています。

 

2020年の新年会からはKasaneちゃんが加わり平均年齢がぐっと

若返った“ミニ山の会”でしたが、今年は久し振りにTakさんが

参加してくれたお陰で再びその平均は少し上がりました

 

■11:25 幾寅の某駐車スペース

取り付きの林道歩きはToshiさんが先頭を露払いしてまっす

 

しか~し、その後は若い人にラッセルの先頭を任せます

 

若い時の苦労は買ってでもしなさいといいますからねぇ~

 

兎に角、頼もしい後輩が入会してくれた“ミニ山の会”は前途洋々です

 

オジサン・・というかToshiを含めた初老のメンバーも頑張っています

 

■13:45 二ノ山頂上(木の上に見過ごしてしまいそうなプレートみっけ⇒2015年にはピカピカだったのに・・)

 

■14:00 下山

 

5年前にはスノーシューの登り下りに苦労していたhiromiちゃんの技術向上は目覚ましい

 

もう少し晴れてくれると良かったけどねぇ~

 

■14:55 駐車スペース

 

今年も本当に楽しい新年会になりました

コロナモードが再び変わっていきそうな雲行きの中、

今年もこうして真っ白な金山湖を見下ろす景色を眺める

登山が(ぎりぎり)できて嬉しいですね。

 

ラーチ新年会の様子はやっぱり『I am Amigo!』そう、Amigoさんの

ブログ報告をご覧ください。

また来年も1月8日に会いましょう

 

2022/01/09「二の山」“ミニ山の会”新年登山![ 1:04]

 

 

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21/10/30『久山岳』

2021-10-30 | 4日高山脈の山

10月最後の登山は、日高山脈の山「久山岳(1,412m)」です

 

芽室岳を背に

 

わけあって、今日は帯広一泊の翌日登山となりました。

昨日は、札幌から北見を回って帯広までおよそ500kmの道程を車で

走りましたが、釧路が加わらないだけまだ楽であります。

 

ということで、帯広から帰札の途中の久山岳は、10月に登った剣山の

お隣の山です。

 

■8:50 林道途中駐車スペース

 

登山口にたどり着くまで、何処に車を止めるのがよいかとても悩む

林道..というか、宗教団体の敷地内の道です。

たまさか、刈り込んだ下草を軽トラに積み込んでいたお爺さんに、

どのように行けばよいかお聞きしたところ、丁寧に教えてくれました。

軽トラ(四駆)が走りやすいように狭くしているのでは?といじわる

な見方をしてはいけませんが、いじわるな道を抜けて、昔Amigoさん

と登ったときの記憶のままの広いスペースの途中に止めました。

 

笹の登山道を抜けたと思ったら、まだ林道歩きが続くのねぇ~

 

■9:10 登山口

 

広い登山口だけど車両ではここまでこられないのが残念

 

一週間に数人の登山者しかいない入林届

 

紅葉はすでに終わって、カラマツの黄色い葉ぐらいしか残って

いないので、常に向かう久山岳の頂上が眺められるこの時期は、

まあ訪れた時期としては良かったのかも・・

 

入林届に、昨日笹狩りが行われたことがわかる記述通り、

 

2合目ぐらいまでの比較的背の高い笹は刈り込まれていてよかった!

そうでなければこの山は、頂上の直下までとにかく笹が多い山で

朝露が乾かない早朝はカッパの上下が必須と読みましたよ。

 

何処を歩いても葉っぱが無く視界が効くのがとっても良いのです

 

およそ6合目で眺める剣山

 

何といったかな?この辺りに多い、松にぶら下がっている藻のようなもの・・

 

途中、何とかの岩..と命名された岩を眺めると霊場感出ますが

どちらかというと合目標識にして欲しい

 

■10:55 頂上

 

ハッキリと申し上げて、残念な頂上ベストテン内の..というかワースト

に入る頂上です。

 

剣山の姿もちょっと脇へ出ないと望めないし、(剣山の後ろは広大なる十勝平野)

 

北日高の核心部分も木の枝が邪魔で見えにくい..

 

でも、まあ、恐る恐る岩を少し伝って歩くと眺めることはできます。

いかがでしょうか、この眺め

 

左から妙敷山⇒伏美岳⇒ピパイロ岳⇒1967峰と続いて、左手前は(十勝)トムラウシ山

 

さて、北側は?

写真はどうも遠くの山がちっこくなっていますが、肉眼ではかなり臨場感があります

 

十勝連峰の左端から端正なオプタテシケ山、そして大雪山連峰を中央に右はニペソツ、ウペペサンケ

 

冠雪の季節は、春、そして秋、初冬のどちらもが素晴らしい

大雪だけもう少しアップで⇒トムラウシ山から旭岳、白雲岳へ

 

そうそう、最後に

一番間近に望める芽室岳をもう少し

 

■11:25 下山

 

これからの季節は山によってはストックを持ちましょう

■12:20 登山口

■12:35 駐車スペース

 

登り始めの標高がすでに440mなので、標高差は900m

累積でも1,000mを超えたあたりですが、羊蹄山の登りに似た

ひたすらの登りで、休憩して見晴らせるところがないぐらい

一気に脚力を全開にして登る山です。

 

夏場はほとんど視界が効かないため、これからも人気は今ひとつ

あがらない山と思いますが、選ぶ山が難しくなってくるこの時期は

お勧めです

 

それでは、また来週

 

 

 

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21/10/03『剣山』

2021-10-03 | 4日高山脈の山

10月3日は、“登山の日だって、知ってましたか?(トー=10+ザン=3ナンダーソウデス)

登山の日であってもなくても、毎週末には山に居るToshiが今週向かったのは、

日高の山剣山(1,205m)」です

 

逆光なので日高山脈のコアの山域は映らないなぁ~

 

先週、Motoさんと、来週末晴れたら登りましょうと決めていたのは

北戸蔦別岳です。

予報は同山域、どこも晴れ予報になった日曜日、ピンポイントでチロロ林道に、

7時過ぎには入る予定で札幌を出ましたが、辿り着いた林道入口ゲートがなんと

手前で閉ざされているではありませんか?

ダイヤル錠の番号など仕入れていません。

と・ほ・ほ

 

いろいろと思案しましたが、これは下調べ不足でありミステークです。

残念な思いで林道を折り返し、その後は剣山に登ることにして日勝峠を走って

久し振りに峠越えをしました

 

■7:25 剣山登山口

 

紅葉はこれから?なのか、同山域の季節感では紅葉はもう少し先なのでしょう。

 

一の森、紅葉といえるのはこの一角だけ?

 

スパッツいらずの心地よい登山道

 

岩場が多い剣山の肩で一休み

 

頂上最後の梯子の登り・・

 

剣の頂上で記念写真を撮っていただきました。

 

イー写真だっあ~

 

広く、十勝平野を背に..

 

この角度でも、写真・・収めておきましょう

 

いつもハラ凹、食べているものは飽きもせず一緒

 

地元の重鎮さんと談笑

 

下山します。

 

名残惜しい一枚を収録中

 

ケルンが3つほど。霊場登山の趣だけど、神仏習合なんでもあり・で日本的です

 

このあたり、まずまず紅葉楽しめます。

 

美しい登山道に大満足でありましたね。

 

■12:15 登山口

 

結果的には、日高山脈の北側高峰の稜線上には雲が多く漂っているのを見るに、

今日は剣山が正解だったかも・・と二人で話していました。

遠く、カムイエクウチカウシ山の頂上が望まれたりして、南北の雲の張り付きも

一定ではなく、結論はわかりませんが、良い山行であったと思えた良い登山の日

でした。

 

日勝峠の紅葉が思いの外眩しく、10月の便りは何処が輝くのかに思いを巡らして

また来週も山に登ります

 

それではまた来週

 

 

 

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